TOP > NEWS > 2025

ニュース

売上に天気がどのくらい影響するのかAIが分析・検証

ビジネスデータと気象データの相関を可視化するウェブサイトを無料公開

〜需要予測モデルも自動構築、来店客数や販売数の予測精度を大幅に改善〜

エネルギー気象 > 保険気象 > 施設気象 > 流通気象 > 輸送気象 >

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、様々な企業の需要予測の精度向上を支援するため、気象とビジネスデータの関連性をAIで分析するウェブサイト「ウェザーニューズ 360 Insight」を本日より無料で公開しました。本サイトは、商品販売数などの実績データと、当社の3年連続予報精度No.1(※)で、高解像度な気象データなどを組み合わせることで、気象がビジネスに与える影響度を定量的に可視化します。
施設の利用者数、食品や衣類の販売数、電力使用量、さらにはウェブ広告のクリック数など企業の売上とコストに関わるあらゆる要素が、気象に大きく左右されています。気象の影響度を正確に把握し、日々の需要予測にどう活かすかが、多くの企業にとっての課題となっています。本サイトでは、企業がお持ちのさまざまなビジネスの実績データをアップロードするだけで、「気象との相関があるのか」や「気象データを使うことでビジネス予測の精度が向上するのか」を簡単に分析・確認でき、気温や日射量、風速、降水量などの影響度を定量的に把握することができます。「ウェザーニューズ 360 Insight」のご利用は無料のため、ぜひご活用ください。

「ウェザーニューズ 360 Insight」による分析はこちらからお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/products/data/analysis-trial/https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/

気象が需要予測に与える影響をデータで確認

消費者の購買行動や生活は、気温や天候に大きく左右されます。例えば、気温が上がれば冷たい飲み物やアイスクリームの売上が伸び、近年増加傾向にある猛暑日には、エアコンの使用により電力需要が増加します。しかし、その気象影響度を数値化し、日々の需要予測に反映させることが、企業での課題となっています。
今回公開した「ウェザーニューズ 360 Insight」は、この課題に対し、気象が需要にどのくらい影響を与えるのかを検証することができます。本サイトでは、お客様がお持ちの販売実績や使用量データと、ウェザーニューズが保有する気象データを組み合わせることで、気象がビジネスに与える影響度を定量的に分析します。なお、分析に用いる気象データは1時間ごとの検証の場合、1kmメッシュの高解像度の気象予測データを利用しているため、ピンポイントな影響の分析が可能です。さらに、気象データを利用したAI予測モデルと、気象データを利用しないAI予測モデルの精度を比較することで、気象データの活用がどれほど需要予測の精度向上に貢献するかを示します。データは最大2年分までアップロードでき、最大で約5ヶ月分の検証結果のデータを確認することができます。

「ウェザーニューズ 360 Insight」のサイト画面

例えば、夏物や冬物などの季節商材を扱う小売店やメーカーでは、その商品の需要や売上見込みを高精度に予測することで、売り上げの伸長や在庫廃棄の削減などにつなげることができます。
具体的には、飲料など季節商材の過去の実績データをアップロードすることで、AIが自動的に需要予測モデルを構築し検証します。その検証結果により、気象の影響がどの程度商品の需要や売上に影響するのかを視覚的に確認できます。この結果を受けて、気象データを企業の需要予測に取り入れることで、商品需要や売上をより高精度に予測することが可能になります。
右の図はある商品の需要予測です。過去データを取り込み検証した結果、気象データを取り入れた予測モデルは実績値との誤差が2.8%、取り入れないモデルは誤差6.2%となり、予測精度が大幅に改善されることが明らかになっています。この検証結果は、気象データが需要予測における大きな要因であることを示しており、より高精度な売上計画や発注に貢献することができます。

需要予測の検証結果画面

▼「ウェザーニューズ 360 Insight」による分析はこちら
https://wxtech.weathernews.com/products/data/analysis-trial/

※3年連続予報精度No.1を獲得
/news/52507/

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら