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ウェザーニューズ、独自のAI統計予想による2026年「台風傾向」を発表

スーパーエルニーニョ発生予想の今年、台風発生数は平年より多い「28個」

日本に接近する台風も平年より多く「14個」程度になる予想

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋知博)は、2026年の「台風傾向」を発表しました。今シーズンの台風発生数は、独自のAI統計予想などから28個程度と、平年の25個より多い傾向となりそうです。このうち日本へ接近する台風は、現在西日本に接近中の台風6号を含め、平年より多い14個程度になる予想です。台風シーズン後半の9月以降は、エルニーニョ現象が強まってスーパーエルニーニョに発展する可能性があり、台風の発生しやすい地域が平年より南東へシフトする見込みです。そのため、台風の進路は、日本の南から東日本太平洋側を中心に接近しやすくなると見られます。台風になる前の熱帯低気圧の発生や発達にも注意し、早めに対策を行うようにしてください。
最新見解は、「ウェザーニュース」アプリまたはウェザーニュースウェブサイト「台風NEWS」からご確認いただけます。台風シーズンを安全に過ごすためにお役立てください。

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台風発生数は平年より多い傾向で「28個」予想
<台風の発生場所について>

2026年の太平洋熱帯域では、今後エルニーニョ現象(※1)が発生し、シーズン後半にかけてスーパーエルニーニョ(※2)に発展する予想です。また、インド洋では夏から秋にかけて正のインド洋ダイポールモード現象(※3)が発生、もしくはそれに近い状態となる見込みです。

図1 フィリピン近海の対流活動と太平洋高気圧の関係(シーズン前半)

シーズン前半(6〜8月)は、これら2つの現象が発生することにより、インド洋から西太平洋熱帯域へと吹いてくる西風が平年よりも強まり、この風がフィリピンの東で貿易風(東風)とぶつかることで、平年に比べて対流活動が活発になる見込みです。また、下層の低気圧性の渦もできやすくなるとみられ、台風が発生しやすい環境場が形成される見込みです。

図2 フィリピン近海の対流活動と太平洋高気圧の関係(シーズン後半)

シーズン後半(9〜11月)は、エルニーニョ現象が強まってスーパーエルニーニョに発展することによって、対流活動の活発な領域が平年よりも南東へシフトする見込みです。このため、グアム近海からその南東海上で台風が発生しやすくなりますが、フィリピンの東海上は発生しにくい状態となります。

また、9月を中心に平年より海水温が高いエリアを長時間進むため、勢力の強い台風が日本付近へ接近するおそれがあります。

1 詳細は参考1をご参照ください。
2 通常のエルニーニョ現象よりも規模が大きく、太平洋赤道域の海面水温が平年より2℃以上高くなること。
3 詳細は参考2をご参照ください。

 

参考1:エルニーニョ現象

参考1 エルニーニョ現象 模式図

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が、平年より高くなる現象です。この海面水温の変化に伴い、通常フィリピン近海で活発な対流活動が東(南東)へシフトします。一方、東南アジア付近では下降気流場となって対流活動が弱まります。

参考2:正のインド洋ダイポールモード現象

参考2 正のインド洋ダイポールモード現象 模式図

正のインド洋ダイポールモード現象は、インド洋東部で海面水温が平年より低く、西部で平年より高くなる現象です。この海面水温の変化に伴い、インド洋東部では通常に比べて蒸発が抑えられる分、下降気流が発生し、高気圧が強まります。この高気圧から吹き出す風の影響を受けて、フィリピン近海では上昇気流が強まり、対流活動が活発化します。このため、フィリピン近海で多数の積雲や積乱雲が発生しやすくなり、台風が発生するケースが多くなります。

 

<台風の発生数について>

2026年の台風発生数は、28個前後の予想です(※4)。6月以降は概ね平年並のペースで発生する予想ですが、5月までの発生数が6個と平年に比べて多いペースとなっているため、年間発生数は平年より多くなりそうです(※5)。このうち日本へ接近する台風は、2日現在西日本に接近中の台風6号を含めて、平年より多い14個程度になるとみています。
4 台風発生数の予想は、独自AI統計予想、類似年の傾向及びロンドン大学(Tropical Storm Risk)の予想を参考にしています。
5 平年の発生数は25.1

 

<独自AI統計予想や類似年などによる月別発生数傾向>

エルニーニョ監視海域(NOAA/米海洋大気局)の予想海面水温、インド洋の海面水温偏差や大気循環が、今年の予測と類似している年は、6例(2023、2018、2015、2009、2002、1997年)です。各年の台風発生数は17~29個、平均すると24.8個で、類似年の年間発生数は平年並ですが、6月以降は21.2個と平年より少ない傾向でした。この他、独自AI統計予想(※6)、対流活動の傾向などから、2026年の年間発生数は28個前後となる見込みです。

表1 類似年と今年の台風発生数(月別・年間)

 

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

年間

2026年(※7

1

1

1

1

2

(2)

(4)

(5〜6)

(5)

(2〜3)

(2)

(1)

28個前後

2023

0

0

0

1

1

1

3

6

2

2

0

1

17

2018

1

1

1

0

0

4

5

9

4

1

3

0

29

2015

1

1

2

1

2

2

3

4

5

4

1

1

27

2009

0

0

0

0

2

2

2

5

7

3

1

0

22

2002

1

1

0

0

1

3

5

6

4

2

2

1

26

1997

0

0

0

2

3

3

4

6

4

3

2

1

28

平年(※8)

0.3

0.3

0.3

0.6

1.0

1.7

3.7

5.7

5.0

3.4

2.2

1.0

25.1

※6 独自AI統計予想:各年の台風発生数と過去数十年にわたる気象データの関係を統計的に分析し、特に影響の大きい気象要素を見つけ出します。それらの重要となる気象解析値を元にAIに学習させ、今後の発生数を予想する仕組みです。
※7 2026年は、6月1日現在の発生数および予想発生数を表し、6月以降の予想発生数は全て「◯個程度」の予想です。
※8 平年:統計期間1991〜2020年の平年値を使用しています。

 

<台風の進路傾向について>

図3 台風進路傾向

エルニーニョ現象が発生した年の台風の進路は、日本の南から東日本太平洋側を中心に台風が接近しやすくなる傾向がみられます。今年も同様の傾向となるとみています。

 

<類似年の台風接近数(※9)>

6月以降の台風の接近数:日本全土、北海道〜九州の類似年平均は平年値と比べ1個程度多い傾向、沖縄・奄美は平年並の傾向でした。

表2 類似年、平年のエリア別接近数

 

日本全土

北海道、本州、四国、九州

沖縄・奄美

類似年平均(※10)

12.5個

6.3個

7.7個

平年(※10)

11.8個

5.8個

7.8個

9 接近の定義:台風の中心が国内のいずれかの気象官署などから300km以内に入った場合を「◯◯に接近した台風」としています(気象庁)。
10 6月以降の接近数は19912020年の月ごとの平年値を使用して計算しているため、月またぎは考慮していません。このため、各年の年間接近数や気象庁の平年値とは必ずしも一致しません。

 

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