TOP > NEWS > 2026

ニュース

線状降水帯やゲリラ雷雨など雨雲の急な発生や発達をより高精度に予測

ウェザーニューズ、独自開発のAI気象予測モデルを本格実装

お天気アプリで目先3時間先までの天気・降水量の予測精度が飛躍的向上

モバイル/インターネット >

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、独自開発した AI 気象予測モデル「AI-Nowcast」(エーアイ ナウキャスト)を、利用者数 No.1(※1)お天気アプリ「ウェザーニュース」において本格実装したことをお知らせいたします。AI 気象予測モデル「AI-Nowcast」の実装により、目先1〜3 時間先までの降水量の予測精度が現行の気象予測モデルよりも飛躍的に向上すると見込んでいます。令和 8 年 8 月千葉豪雨をはじめとした大雨災害が多発する中、ウェザーニューズは線状降水帯やゲリラ雷雨などの気象リスクに対して、より高精度な予測情報を提供してまいります。

ウェザーニュースアプリのダウンロード
https://weathernews.jp/app/

◆気象の「直前予測」における課題

近年、地球温暖化等の影響に伴い、短時間で急発達する線状降水帯やゲリラ雷雨など、局地的な豪雨災害が頻発しています。令和8年8月千葉豪雨では、線状降水帯の影響で広範囲において浸水被害が発生し、経済被害額は最大で111億円と推計されています(※2)。「目先数時間」の気象変化が、人々や企業の社会活動に大きく影響を及ぼすケースがあります。しかし、短時間で急速に変化する雨雲の移動や発達・衰退を、従来の数値予報モデルのみで正確に捉えることには技術的限界がありました。そこでウェザーニューズは、この「目先1〜3時間」の予測精度を向上させるため、最先端のAI技術を結集した「AI-Nowcast」を開発・実装しました。

◆試験運用中の令和8年8月千葉豪雨の事例

令和8年8月千葉豪雨は、雨雲の動きが非常にゆっくりで、千葉県内の同じ地域で強雨が続き、大雨被害を引き起こしました。数多く存在する気象予測モデルでは、当時の雨雲の動きを予想することが困難でした。その中で、試験運用中だったAI-Nowcastは、実際の雨雲の動きに最も近い動きを予想できていました。アメダス地点ごとの検証結果を見ると、当社の現行予測モデルとAI-Nowcastでは、明らかにAI-Nowcastの方が的中率が高かったことが分かります。実際に令和8年8月千葉豪雨が発生した2026年8月13日当日、ウェザーニューズ・予報センターではAI-Nowcastの計算結果を判断材料の一つとして、ウェザーニュースアプリユーザーやご契約いただいているお客様に対して事前に注意喚起を実施いたしました。

◆「AI-Nowcast」の特長と技術的優位性

1 高解像度・高頻度なAI画像予測アルゴリズム
AI-Nowcastはレーダー観測や地点観測データ、ウェザーリポートをもとに作成した過去6年分から現在までの独自解析値をベースに、雨雲の発生・発達・移動・衰退といった時間・空間的な変化のパターンを学習。従来の物理モデルでは捉えきれなかった「雨雲の急な発達」を捉えることができるようになり、目先1〜3時間先までにおける降水量予測の精度が上がります。他社にはない「現地のリアルタイムデータ」をAIにフィードバックすることで、現実の気象との乖離を最小限に抑えています。

2 実証実験における精度検証(従来比較)
10mm/h以上の強い雨の捕捉率について精度検証を行った結果、当社が採用している現行の予測モデルと比較して、1時間後は8ポイント、2時間後・3時間後はともに10.1ポイント精度が向上しました。また、空振り率も考慮した総合的な評価スコア (スレットスコア)についても同様に比較すると、1時間後は約1.3倍、2時間後・3時間後はともに約1.6倍に向上しました。捕捉率とスレットスコアの両者を同時に向上させる事に成功しました。(検証期間:2026年8月9日〜9月8日)

◆サービスへの展開

ウェザーニュースアプリ 「マイ天気」

利用者数No.1のお天気アプリ「ウェザーニュース」の人気コンテンツ「マイ天気」において、3時間先までの天気アイコンや降水量予測の精度がこれまで以上に高くなります。マイ天気では「いつ、どこで、どれくらいの雨が降るか」がピンポイントに把握できるため、線状降水帯やゲリラ雷雨の事前回避や日常の防災対策に貢献します。

ウェザーニューズは今後も、AI技術と独自観測データとの融合を進め、予測精度の継続的な向上を図ってまいります。気象データの高度利用を通じて、気象災害による被害の軽減(減災)と社会経済活動の効率化に貢献してまいります。

※1 Sensor Tower調べ(2026年4月時点、日本国内App StoreおよびGoogle Playの天気カテゴリにおけるアクティブユーザー数)
※2 千葉豪雨 住宅浸水などによる経済被害は最大111億円と推計 被害実績を反映し再算定(第二報)https://weathernews.jp/news/202608/210211/

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら