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株式会社ウェザーニューズ（本社：千葉市美浜区、代表取締役社長：草開千仁、以下「ウェザーニューズ」）は、2020年東京大会期間中、航空機の運航管理を現地サポートしました。大会期間中は、効率的で安全な飛行を確保するために設置された空域統制所にて、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（理事長：山川宏、以下「JAXA」）と協力し、「災害・危機管理対応統合運用システム（D-NET）」とウェザーニューズ独自の動態管理システム「FOSTER-CoPilot」を連携させることで、制限空域内を飛行する全ヘリコプターの位置情報を一元的に管理できるよう支援しました。今回のように、官公庁と民間のヘリコプターの位置情報を同じ動態管理システム上で表示し、官民連携が実現されたのは史上初の事例です。また、空域統制所でウェザーニューズの気象予報士が当日の気象リスクを伝えるなど、気象面からもサポートを行いました。
近年、ドローン（小型無人機）の運航が増加しており、ヘリコプターとの衝突が懸念されています。そこで、当社は今後もJAXAと連携することで、全てのヘリコプターとドローンの位置情報の一元化を目指し、安全運航を支援していきます。
史上初、ヘリコプターの官民連携を実現
2020年東京大会の開催期間中、政府内に空域統制所が設置され、警察庁、総務省消防庁、国土交通省航空局、海上保安庁、防衛省、JAXA、ウェザーニューズが連携し、効率的で安全な飛行を実現しました。空域統制所における業務は、飛行制限区域を設けた上で各航空機間の運航計画の調整や動態管理を主としています。
当社はJAXAと共に空域統制所にて、D-NETの運用をサポートしました。D-NETはJAXAが開発した運航管理システムで、ウェザーニューズ、ナビコムアビエーション、三菱スペース・ソフトウエアが共同で開発している「航空機運用統合調整システム※」のプラットフォームとして採用されており、ウェザーニューズ独自の機内持ち込み型動態管理システム「FOSTER-CoPilot」と連携することも可能です。当社は大会期間中に飛行制限空域内に進入する可能性のある民間のヘリコプターに対して、「FOSTER-CoPilot」の導入を支援し、JAXAと協力して位置情報をD-NETで表示させました。
警備や報道を目的とした飛行で空域の混雑が予想された国際スポーツ大会でしたが、空域内を飛行する全てのヘリコプターを一元的に監視することで無事に終えることができました。今回のように、官公庁と民間のヘリコプターを同じ動態管理システムで表示し、ヘリコプターの官民連携が実現したのは史上初の事例です。
また当社は、視程の悪化や大雨や突風など運航の障害となる気象現象の発生や、緊急の救助活動が必要となる災害の発生リスクなどをいち早く把握いただけるように、空域統制所内で気象ブリーフィングを毎日実施したり、日中帯に発生する天気の急変を監視するなど気象面でもサポートを行いました。
ヘリコプターとドローンの衝突回避を目指す
近年はドローンの運航が増加傾向にあり、今後は無人運航の実用化も見込まれることから、有人機と無人機の衝突回避が航空業界におけるテーマとなっています。このため、国際的な行事・式典や災害時に限らず、より精度の高い上空の危機管理機能が重要視されるようになりました。当社は、今回の国際スポーツ大会以前にも、令和元年のG20大阪サミットや即位礼正殿の儀の際に空域統制をサポートしたり、ドローンと有人機の動態管理一元化に関する実証実験を行ってきました。今後は、これらのサポートや実証実験の成果を踏まえてJAXAとの連携を強化していくことで、ヘリコプターとドローンの安全運航と位置情報の一元化を目指し、安全運航を支援していきます。
※詳細は、2021年3月17日発表のプレスリリース「ウェザーニューズ、ナビコムアビエーション、三菱スペース・ソフトウエア「航空機運用統合調整システム」を6月に販売開始」をご参照ください。
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