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大雨による河川の増水を事前に把握し、建設工事の安全対策を支援

清水建設の河川工事で「ウェザーニュース for business」を導入

高精度な気象情報を活用したタイムラインで、計画的な施工管理が可能に

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、予報精度No.1のお天気アプリをビジネス向けに拡張した「ウェザーニュース for business」で、清水建設株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:井上 和幸)が行う建設工事の安全対策を支援します。

近年、気候変動の影響で水害が激甚化・頻発化しており、堤防・橋梁などの河川域内工事や地下工事を行う際には、突発的な大雨に十分な注意が求められます。清水建設(株)は工事現場の安全性向上のため、2023年12月より作業所専用にカスタマイズされた「ウェザーニュース for business」を導入しました。今年7月16日には那珂川の築堤工事においても本サービスの活用が開始されます。

国土交通省は、水害の多い出水期(6〜10 月)には原則として河川工事を行わないこととしていますが、近年の気象予報技術の進展などを踏まえ、工事施工箇所周辺を含めて適切な防災措置を講じることにより、出水期間中においても施工を可能として、河川工事を発注しています。令和元年東日本台風(台風19号)で甚大な被害を受けた那珂川の築堤工事の一部を担当する清水建設(株)は、築堤の現場や土取り場などの持ち場にいる作業員と協力会社で「ウェザーニュース for business」を活用し、タイムラインに沿って適切な防災措置を講じます。本サービスでは、最新の気象情報をもとに那珂川上流域に降り注ぐ雨量の増加や、ゲリラ雷雨や線状降水帯などの危険性をアラート通知でお知らせするため、退避などの安全措置を実施するリードタイムを確保することが可能になります。なお、本サービスは河川域内工事だけでなく、下水施設やシールドなどの地下工事の安全対策にも役立てられる予定です。

当社は引き続き、建設工事に特化した「ウェザーニュース for business」のサービス開発に取り組み、清水建設(株)が実施する工事作業の安全性向上を支援します。

企業からのお問い合わせはこちらから
https://biz.weathernews.jp/contact/
清水建設(株)がアプリを活用予定の那珂川の工事現場
(工事名称:R4那珂川左岸小場地区周囲堤築堤工事)

お天気アプリで河川の増水リスクを把握、建設工事の安全対策を支援

近年、気象現象は激甚化する傾向にあり、堤防・橋梁などの河川域内工事や下水施設・シールドなどの地下工事においては、気象リスクをいち早く把握することが求められます。「ウェザーニュース for business」は、建設工事に影響する雨・風などの総合的な気象情報をスマートフォンアプリやパソコン画面から一元管理することができ、作業中に天気が急変した場合には現場作業員へ直接通知できるため、清水建設(株)などの建設会社の安全対策に活用されはじめています。

清水建設(株)専用のアプリ画面

「ウェザーニュース for business」は、2022年9月より累計4,200万ダウンロードのお天気アプリ「ウェザーニュース」をビジネス用に拡張した、法人向けのSaaS型のサービスです()。店舗や工場、学校の安全対策、農作物の生育管理、屋外作業の可否判断、ダム管理など、様々なニーズに合わせた法人専用の気象情報をお天気アプリで提供します。

2022年9月発表:『ウェザーニュース for business』を提供開始

河川工事の用途では、あらかじめ設定した河川の範囲に降る雨量を示す「流域平均雨量」や、雨の降り出しから流域平均雨量を積算した「累加雨量」の1時間毎の予測を72時間先まで提供します。また、雨量基準値を設定しておくことで、“通常”、“注意”、“警戒”の3段階で降水リスクを判定し、プッシュ通知でいち早くお知らせします。その他、拠点ごとの天気予報や雨雲レーダー、落雷、台風の進路予測、河川水位、冠水・浸水予報、避難情報、熱中症情報など、様々な気象情報をご覧いただけます。企業専用のアプリやパソコンから河川の増水リスクなどを事前に把握し、内水氾濫や急激な河川の水位の上昇に備えてください。

当社は引き続き、気象を通じて建設工事の安全と最適な意思決定を支援するため、ニーズに合ったサービス開発に取り組みます。

 

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