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雪や雨、風の被害状況をリアルタイムに把握し、災害時の初動対応を支援
ウェザーニューズ、法人向けクラウドカメラサービスの提供開始
現場の“今”の情報と“今後”の気象予測情報で迅速かつ適切な判断が可能に
イベント気象 > 工場気象 > 建設気象 > 施設気象 > 農業気象 >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は企業や自治体向けのクラウドカメラサービスを本日開始しました。利用者はクラウドカメラを通して各拠点の現場の「今」を複数人でモニタリングでき、状況をいち早く確認することができます。落雷やゲリラ雷雨、ひょう(雹)のような突発的な気象現象の監視のためにストリーミング再生に対応しているほか、振り返りのニーズに応えて過去7日間の映像を遡り確認することができます。
クラウドカメラは法人向け気象情報サービス「ウェザーニュース for business」と大雨・強風を1分ごとに観測する高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」(※1)のオプションとしてご利用いただけるため、拠点ごとのピンポイントな天気予報や河川水位、台風や大雪リスク、地震・津波情報、現地の気象観測データも一元的に管理することができます。クラウドカメラは小型で設置も簡単なため、工場やイベント会場での落雷、施設や店舗周辺のゲリラ雷雨、農作物や車両への降雹、路面の凍結やソーラーパネルへの積雪状況を把握するなど、幅広い場面でお使いいただけます。拠点周辺の様々な気象変化や被害状況のリアルタイム監視、過去映像による当時の気象状況の分析などにお役立てください。
なお、当社のクラウドカメラレンタルサービスは株式会社ソラコムのクラウドカメラサービス「ソラカメ」(※2)を使用しています。
「ウェザーニュース for business」の詳細はこちらから | 「ソラテナPro®︎」の詳細はこちら | |
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企業・自治体向けクラウドカメラサービスを開発
当社は株式会社ソラコム(本社:東京都港区、代表取締役社長:玉川 憲)と連携し、2024年3月から「ソラカメ」を活用しており、予報精度No.1(※3)の「ウェザーニュース」アプリのユーザーのベランダや庭、山小屋やスキー場などに設置いただくことで、全国規模のライブカメラネットワークを展開しています。ライブカメラ映像 はウェザーニューズの予報センターが毎日確認して、天気の実況把握や予報精度の向上に役立てています。
一方、当社では法人向けの気象情報「ウェザーニュース for business」の気象予測データや高性能気象IoT センサー「ソラテナPro」の観測データを安全対策などにご活用いただいていますが、ご利用中のお客様から敷地内にライブカメラを設置したいという声が寄せられました。背景には工場周辺への落雷や農作物の状態、路面への積雪状況など、拠点周辺の気象変化や被害状況を遠隔監視したいというニーズがありました。そこで、これまでは天気の実況把握や予報精度の向上のために展開していた「ソラカメ」を法人向けにバージョンアップし、本日よりサービスを開始しました。
気象リスクのアラート通知と併用して適切なタイミングでの監視を支援
本サービスの大きな特長として、ライブカメラ映像は法人向け気象情報サービス「ウェザーニュース for business」のパソコン専用ウェブサイトやアプリから閲覧できるため、拠点ごとのピンポイントな天気予報や落雷、河川水位、台風や大雪リスク、雨雲レーダーなど、様々な気象予測データと一緒に確認することができます。さらに、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの気象要素を1分ごとに観測できる高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」とも連携しており、現場の観測データを取得することも可能です。
また、「ウェザーニュース for business」と「ソラテナPro」は気象リスクが高まった際に、事前に設定した条件に基づいてスマホのプッシュ通知を受け取ることができ、そのタイミングで映像を確認することで、現場の状況を的確に把握することが可能です。これにより、迅速な意思決定を支援するとともに、業務の効率化や負担の軽減に貢献します。
なお法人向け「ソラカメ」はストリーミング再生に対応しており、映像は7日間保存されるため、1週間前の被害状況や気象変化の様子を振り返ることができます。映像は非公開となっており、企業や自治体の担当者のみ複数人で共有することができます。
企業や自治体専用のライブカメラになるため、様々な用途でご利用いただけます。例えば、落雷や大雨、台風接近時の拠点の状況を複数人でリアルタイムに監視することで、迅速な安全確認を可能にします。また、例えば、農業従事者の場合は遠隔地から作物の成長や天候の影響を監視できます。電力事業者ではソーラーパネルへの積雪をモニタリングすることで、パネルの破損や発電量への影響を把握することができます。さらに、保険会社では降雹や浸水などの被害の記録にもお使いいただけます。
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▼お問い合わせはこちらから
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参考:お天気アプリのビジネス拡張版「ウェザーニュース for business」
当社は、2022年9月より予報精度No.1のお天気アプリ「ウェザーニュース」をビジネス用に拡張した、法人向けSaaS型サービス「ウェザーニュース for business」を提供しています。累計4,500万ダウンロードの「ウェザーニュース」をそのままビジネスにご利用いただけるように、アプリ上に企業の専用ページやプッシュ通知を追加し、企業のニーズにあわせてカスタマイズした気象情報を提供しています。
「ウェザーニュース for business」は、拠点の防災やBCP対策、工場やビルの施設管理、工事現場での作業判断や作業員の働き方改革、花火大会やイルミネーションなどのイベント運営など、様々な市場のニーズに対応します。スタッフ間の情報の一本化や、プッシュ通知の活用によって、見逃しの減少や対応スピードの迅速化が期待できます。
拠点ごとの天気予報や雨雲レーダー、落雷、停電リスク、台風の進路予測、河川水位、冠水・浸水予報、避難情報、店舗の閉店判断など、様々な気象情報を提供しています。一般の有料会員向けのメニューもご利用いただけるので、雨雲レーダーや台風進路予測のほか、雨雲アラームなどのプッシュ通知機能もあわせてご活用ください。
また、管理者向けのパソコン版専用ウェブサイトも用意しており、数か所〜数千か所の拠点とあらゆる気象情報をマップ上で重ね合わせることができます。全拠点の気象リスクを閲覧できるので、災害対策本部や危機管理の担当者などが拠点のリスクを網羅的に把握したい場合に適しています。
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参考:高性能気象IoTセンサー「ソラテナPro」
「ソラテナPro」は、気温・湿度・気圧・雨量・風向・風速・照度の7つの気象要素を1分毎に観測する小型の気象IoTセンサーです。センサー開発を得意とするオムロン株式会社(本社: 京都市下京区、代表取締役社長 CEO: 辻永順太)と予報精度No.1の技術を有する当社が、両社の強みを活かして開発しました。
線状降水帯や台風などによる大雨や強風、浸水対策にご活用いただけるように、雨量50mm/hの大雨や風速50m/sの強風も観測できる高い性能を備えています。また、4,500万ダウンロードのお天気アプリ「ウェザーニュース」と連携させることで利便性にもこだわりました。アプリからリアルタイムや過去の観測データを見られるほか、天気予報や雨雲レーダーなど個人向けの有料機能をご利用いただけます。
また、アラート通知をカスタマイズすることで、現地の気象変化をいち早く察知することができます。気温・雨量・連続雨量・最大瞬間風速・平均風速・暑さ指数(熱中症リスク)・寒さ指数(低体温症リスク)・道路凍結指数から必要な通知を設定しておくことで、基準値を超えた場合にプッシュ通知やメールで即時お知らせします。パソコン版も用意しており、1分毎や日毎の過去データをダウンロードして当時の気象と被害状況を分析することも可能です。
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※1 「ソラテナPro」はウェザーニューズの登録商標です。
新型気象IoTセンサー「ソラテナPro」を開発(2023年7月発表)
/news/43713/
※2「ソラカメ」は株式会社ソラコムの商標または登録商標です
全国規模のライブカメラネットワーク拡大中、ソラカメ映像公開が2,000か所突破
/news/50685/
※3 「ウェザーニュース」が2年連続で天気予報サービスにおける予報精度No.1を獲得
/news/46924/