第24回日本航空医療学会 参加報告

~航空機による救命医療に関する学会~

テーマ:劇的救命

第24回日本航空医療学会総会・学術集会

   阪神大震災をきっかけに広がったドクターヘリも今年で国内51機の配備となりました。6年半前の東日本大震災では10機以上被災地に参集しましたが、その現場で課題となったのが、飛行位置情報と気象情報の連携の部分での運航管理でした。ウェザーニューズではその後、日本で初めて持ち込み品の機体動態管理「FOSTER-CoPilot」を開発し、航空機のリアルタイムな飛行位置と周辺の気象情報から安全に飛んでいるかどうかの確認や大規模災害時の広域連携、同時出動時の効率運航に活用頂いております。ドクターヘリ同士や他機関ヘリ、更にドローン等との連携をも取れるようになった今、昨今頻発する2次災害も含むリスクから救援航空機、被災地で活動する方々の安全を守り、救命率向上に寄与できればと考えています。

株式会社ウェザーニューズ
航空気象チームグループリーダー
高森美枝

参加者のご意見

海上のフライトが多いため、離島のライブカメラ、画像解析、ウェザーニューズ独自レーダ、洋上や離島の視程予測データ、ウェザーニューズ独自の運航可否スケール等が有効活用できそうだと感じた。(運航関係者)

平常時から県、市消防ヘリとドクターヘリとの連携を始めると聞いた。同じ取り組みを他県でも行いたい。(ドクターヘリ関係者)

職員(フライトドクター、ナース)の安全管理、到着時刻が想定できる事による受け入れ側準備に伴う救命率向上を目的として、ドクターヘリの位置動静を病院側でも共有したい。 (医療関係者)

開催概要

会期:2017年11月10日~11日
場所:八戸グランドホテル(青森県八戸市)

ランチョンセミナー

演題:ドクターヘリ/消防防災ヘリ等災害時参集航空機位置情報共有、事前協定締結
演者:株式会社ウェザーニューズ 航空気象チームグループリーダー 高森 美枝