2021年08月14日

第35期定時株主総会

2021年8月14日(土)、アパホテル&リゾート〈東京ベイ幕張〉において第35期定時株主総会を開催しました。

開催日時 : 2021年8月14日(土) 10:02 - 10:56

総会への出席株主数 : 3,784名 ※議決権の書面等による行使を含む(うち当日出席株主数 28名)

※本動画は個人のプライバシーに配慮し、株主様の質疑応答部分を削除しております。
 当日の質疑応答は本ウェブサイト下部にて掲載しております。

▪新型コロナウイルス感染拡大防止への対応について


   -新型コロナウイルス感染拡大防止への対応について

▪定時株主総会招集ご通知


   -第35期定時株主総会招集ご通知

▪NOTICE OF THE 35th ANNUAL GENERAL MEETING OF SHAREHOLDERS


   -NOTICE OF THE 35th ANNUAL GENERAL MEETING OF SHAREHOLDERS


▪法令および定款に基づくインターネット開示事項


   -法令および定款に基づくインターネット開示事項


▪報告および決議事項


   -第35期定時株主総会決議ご通知




株主総会での主な質疑応答



< 経営方針・戦略 >

  • 中期経営計画1年延長の説明でIT人財の不足という話があった。具体的な人員計画数や採用実績数を教えてほしい。
    毎年新入社員を採用しており、今期は特にIT人財を多く採用している。併せて、中途採用も募集しており、IT開発のインハウス化を積極的に行っており、海外の優秀層の獲得も推進している。人員計画としては50名程度を予定しており、そのうち35期の採用実績は新卒採用含め20名程度であった。

  • 女性の役員登用など女性の活躍に対して具体的な取り組みや方針はあるのか。
    創業以来、性別・国籍・年齢を問わずスタッフの評価を実施している。女性の管理職比率は16%と一般企業と比較すると高い水準であり、今後は20%程度を目標として推進する。

  • 草開社長が長く社長を務められている印象がある。今後の経営陣の若手人財登用などの方針があれば教えてほしい。
    社外役員が参加する指名委員会にて、代表取締役を含む全役員の目標設定と評価を毎年実施し、新たな目標を定めて業務遂行にあたっている。現在は中期経営計画の遂行中であり、今後の中長期戦略に合わせて検討していく。

< 株価・配当 >

  • 先日、当社は株式分割について適時開示を行っていたが、流動性が激しくなると既存株主が離れるデメリットがあるのではないかと考える。当社が現状で認識している株式分割の検討状況を教えてほしい。
    株式分割の実施に際しては、株価水準・株式市場全体の動向・株主構成などを考慮し、株式分割を行う必要性やタイミング等を今後検討していく。現時点で株式分割の実施は決定していない。

  • 株主優待において1名100株でウェザーニュースアプリの有料コンテンツが利用できるということだが、分割した場合の想定はあるか。また、5万株保有では5名分の有料コンテンツ利用権の提供となっている背景を教えてほしい。
    当社では株主サポーターの皆様への最大の貢献は、業績向上であると考えている。一方で、株主サポーターは一番のサポーターであるため、ウェザーニュースのサービスを利用していただきたいと考えている。
    ご指摘の5万株の設定は、過去C-portという場所に株主サポーターの皆様が自由に集い対話するという構想から、C-portへ来訪できる特典の基準として設定したものであり、現在は本制度が廃止されたため基準だけが残った形である。ご指摘の通りであるため見直しを検討したい。

< 事業内容 >

  • 昨年成立した「国家戦略特別区域法の一部を改正する法律」(スーパーシティ法案)に基づいて、各自治体でスーパーシティ実現に向け推進されている。その中で生活に密接に関係する気象情報を活用したいというニーズがあるように思われるが、当社では自治体との取り組み等を通じ、どのようなビジネス展開を検討しているか。
    昨今の気候変動がもたらす極端気象に対し、街のレジリエンス強化や住みよい街づくりを目的として、地場産業への適応策・緩和策を推進する取り組みを自治体と開始している。事業化も検討しており、サステナビリティに対する取り組みの1つでもあるため、両面を見据えて進めていきたい。

  • 情報セキュリティ対策としてクッキーの使用禁止の流れがある。当社での情報セキュリティに対する方針を教えてほしい。
    直近ではクッキーの使用禁止は検討していない。今後の社会動向を見ながら適切に評価し、対応を検討していく。

  • 当社は世界に拠点があるが、グローバルでの情報漏洩に関する対策は実施しているか。
    全社の情報セキュリティに関するアセスメントを実施し、課題を抽出したうえで対応策を講じている。情報漏洩などのモニタリングについてはリスクマネジメント委員会にてシステム関連の部署と連携し実施している。

  • 東京オリンピックが終了したところだが、当社がどれだけ役立っているか知りたい。
    競技チーム向けのサポートを実施した。

  • 最新の気象予測では、物資の輸送時点及び輸送地点の局所的な予測ができるようになっているのか。
    ナウキャストで10分単位かつ1kmメッシュ単位で予測可能である。

  • 今回のウェザーニュースLiVEのキャスター募集の理由を教えてほしい。
    ここ数年、社内業務のみならず社外からの出演オファー等のキャスター需要も増えてきており、毎年募集を行っている。

  • ウェザーニュースLiVEは非常に良いサービスだと思う。BtoCサービスとして更に広く周知を行っていただくとともに、日常的に視聴するコンテンツとしてより多くの人々に普及されるよう、様々な端末を利用して視聴可能であることを伝えていってほしい。また、過去購読していた季刊SORAについても、非常に良い内容であるため、電子化して再提供することを検討してほしい。
    当社のサービスをご愛顧いただきありがたい。引き続きマーケットの状況を見ながら、様々な新しいコンテンツの発信や新たなメディアでの発信も検討していく。


事前質問へのご回答

事前質問に対する主なご回答は以下の通りでございます。 なお、事実関係が確認できない質問やプライバシーに関する質問等については回答を差し控えておりますのでご了承ください。

< 経営方針・戦略 >

  • 最近の業績が伸び悩んでいるように見えるが、航海・航空気象やBtoS事業の海外進出に関してもう一押しが足りないのではないか。
    販売面に関しては、航海気象、航空気象において、当初計画していた販売計画が特に海外において思うように進みませんでした。これらは、新型コロナ感染拡大に伴う航空会社による海外フライトの停止や、船舶におけるコンテナ船・自動車船等の航海数減が直接影響したものであり、来期はワクチン接種の広がりとともに、これらの回復に伴い海外展開を加速させたいと考えております。

  • 第35期となり会社が成熟した半面、若い人の自由で斬新な発想が生まれにくい状況があるのではないかと危惧しています。
    当社では、スタッフが1,000人を超え、スタッフ数に応じたマネージメント体制に対応していく必要があります。一方で、創業時から受け継がれる起業家精神に満ちた文化を明文化するとともに、その実現機会を促進する制度を併せて実行しています。
    特に重要視しているイニシアチブの文化は、危惧されていることに直結するものでありますが、新入社員による入社式の実施、新サービスにおいて社員の誰からでも提案できるHow Wonderful提案という場を必ず毎週設けるなど、実践しております。今後もこれらの文化が失われないように、実践の機会を更に増やしていこうと考えております。

  • もう少し積極的に気象予報に関わる設備投資(M&A含む)を行い、事業拡大を図ってほしい。
    気象予測の精度向上のためにはより多くの観測データを得ることと、様々な予測モデルの開発を行う事が重要です。観測データの観点では既に整備したWITHレーダーに代わって、360度観測可能な小型ドップラーレーダーであるEagle Radarが、来期より日本及びアジアにて整備を行う予定です。これらにより、ゲリラ雷雨や降雪における予測精度の向上が見込まれます。
    予測モデルの観点では、洋上風力発電に対応した新たな海上モデルの開発など、各市場のニーズに合ったより細かい気象モデルの開発に取り組んでおります。ちなみに、現在社内では約120人のスタッフがこれらのモデル開発に携わっております。
    なお、気象モデルを稼働させるために従来発生していたサーバー投資等の設備投資額が減少傾向にありますが、これらはクラウド化の推進によるものであり、クラウドの活用により開発効率およびサービス効率が大きく向上しており今後も活用を進めていきます。

< 予報精度・技術 >

  • 1㎞メッシュでの各種予測を矢継ぎ早にサービス提供しているが、可能になった要因を説明してほしい。
    DevOps体制と開発・運営体制のクラウド化が順調に進んでいるため、新サービスのリリースや既存サービスのバージョンアップのスピードが向上しております。

< ESG >

  • 最近の台風、猛暑、豪雨と地球温暖化の関連について、気象専門企業であるWNIに蓄積された気象データを根拠として広く周知・啓蒙させることは可能か。
    地球温暖化など気候変動による様々なリスクについては、中期経営計画にも記載がある通り、新規発展事業の一つの柱として重要視しております。
    第34期よりClimatenews Projectを発足させ、気候変動に対して適応策・緩和策の2つの観点から新たなサービスの創造・展開を進めております。

< その他 >

  • 毎年2月に行われるサポーターミーティングを幕張でも開催してほしい。
    アフターコロナの状況も踏まえ、対面とオンラインでの参加を可能とするハイブリッドな株主サポーターミーティングの実現に向けて準備を進めていきたいと考えております。

  • NHK朝ドラ「おかえりモネ」の気象分野の監修や機材提供を行っているとの事だが、直近の反響・手ごたえはどう感じているか。
    気象サービスについての認知度向上に繋がることが期待され、個人向けサービスの有料会員の増加や新卒採用など、当社にとって追い風になる部分があると期待しております。

  • ソラマドアプリに代わる新たなアプリを作成してほしい。
    ソラマドアプリはFlash終了に伴い廃止をしており、現時点ではその後継に当たるものを作成する予定はありません。一方で、日々新しい技術が生まれていることもあり、コンテンツに合う技術が出てきた場合は作成を検討する可能性があります。

  • ウェザーロイドについて、設備を増強して欲しい。
    現在のコンテンツ配信に合う、良い新技術があれば随時設備の増強を検討する予定です。

  • ウェザーニュースLiVEに関して、キャスターや気象予報士、番組スタッフの健康管理・バックアップ体制はどうしているか。
    当社は運営会社であるため、24時間365日高品質なサービスを提供する上で、スタッフの健康維持とその管理は大変重要なテーマです。当社では、人事部門とは別に衛生委員会を設け、キャスターや気象予報士のみならず、 全社スタッフの健康維持をサポートしております。
    また、運営スタッフの病欠のみならず、台風や大雪などが予想される際など、バックアップ体制も含めた全社的な特別態勢を取っており、どのような状況においても高品質なサービスを提供できる体制を構築しております。

  •  以 上