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全国200万人のサポーターと3,000カ所設置の『ソラテナ』で振り返った夏のまとめ

猛烈残暑な今夏、全国の4割が最高気温(平均)35℃以上

  • 京阪神エリアにゲリラ雷雨集中 大阪府のゲリラ雷雨、東京都の約5倍
  • 関東の雨日数、九州・沖縄の約半分 関東・北陸の4人に1人が「少雨」を実感
  • 厳しい残暑、日本人の3人に1人が“熱中症予備軍”だったと判明
  • 電気使用量は「冷夏」並み 全国の8割がセツデンを実施

株式会社ウェザーニューズ(所在地:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、残暑が厳しい今夏、人々の生活にどのような影響・変化が生じたのか調べるため、全国200万人のサポーターやテレビ局の視聴者、約3,000カ所設置の気象観測システム『ソラテナ』とで振り返り、そのまとめ(「夏の振り返り調査」)を発表しました。今回、ウェザーニューズと全国の放送局との視聴者参加型コラボレーション企画である「みんなでソラをライブ」の参加者と、スマホ向けアプリ『ウェザーニュースタッチ』や携帯サイトの利用者にいくつかの質問を投げ掛け、スマートフォンやテレビのリモコンなどを利用して回答してもらいました。「夏の振り返り調査」は、そこから得られた6,381人の有効回答結果と、7月23日(月)〜8月23日(木)の『ソラテナ』から得られた気象解析データの結果をまとめたものです。ウェザーニューズのスマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」のお知らせページや携帯サイト(URL: http://wni.jp/)で公開すると共に、今後展開する予定の様々なサービスに活かしていく予定です。

今年の夏を表す一文字、全体の8割が「猛」

〜みんなが感じた夏の特徴、関西は「雷」も、関東では「少雨」という結果に〜

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回答結果:今年の夏の暑さは「漢字一文字で言うと?」

この夏に感じたみんなの体感を調べるため、ウェザーニューズと放送局(山形テレビ、福島放送、大分朝日放送、山口朝日放送、青森朝日放送、鹿児島テレビ)との視聴者参加型コラボレーション企画である「みんなでソラをライブ」の視聴者と、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』の利用者に、「この夏の暑さは?」と質問していきました。テレビの視聴者には質問に対し、インターネットに接続されたテレビリモコンのカラーボタンを使い、選択肢(猛、並、快、涼)から回答して頂きました。その結果、80%の方が「猛」という一文字を選び、猛烈な暑さとなっている残暑の状況を表す結果となりました。
同様に、「この夏の特徴は?」と質問し、選択肢(暑さ、大雨、少雨、雷)から回答して頂いた結果、半数以上が「暑さ」を選びました。各エリアでは、特に北日本で「暑さ」が70%を越え、次に「少雨」の回答が多くなっています。また、関東では「少雨」が30%と最も多い結果となりました。これは、関東〜北日本で晴れて暑くなり、その結果、降水量が少なくなる要因となったことを表しています。一方、沖縄や九州では「大雨」、近畿では「雷」の回答が多く、沖縄は台風、九州は梅雨末期の大雨、近畿はお盆休み中の大規模なゲリラ雷雨が要因であると考えられます。

【この夏の特徴に関するエリア別の回答結果】

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近畿を中心に最高気温(平均)35℃以上・東北も酷な暑さに

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各都道府県における解析最高気温の平均値
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都道府県毎の雨日数
(10分毎の観測で1回でも雨を観測した日の日数)
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全国に約3,000カ所設置する気象観測システム『ソラテナ』は、気温、気圧、湿度、感雨、明るさ、紫外線の6つの要素を観測することができます。全国的に夏らしくなった、7月23日(月)から8月23日(木)までの期間中、どのくらい暑かったのか明らかにするため、一日の最高気温(解析値)の平均を調べたところ、西日本から東日本にかけた広い範囲で32℃以上となり、特に近畿を中心に35℃以上の厳しい暑さとなったことが分かりました。北海道や東北北部は、全国的に見ると気温が低めではあるものの、特に8月後半に晴れて気温が高い日が続いたため、そのエリアにとっては、いつもの夏よりも暑い夏になりました。暑さの要因として、太平洋高気圧の張り出しが大きく関わっています。今年は台風ができる領域がいつもの夏よりやや北に位置していたため、太平洋高気圧の中心が日本に近づいていました。このため、本州付近で高気圧の勢力が強い状態が続き、各地で暑い夏になったと予想されます。
次に、10分毎の観測で一度でも“感雨”した日数を調べたところ、沖縄県で27日、鹿児島県・宮崎県で24日、高知県で21日の順となり、西日本の太平洋側を中心に、雨の降る日が多い結果となりました。一方、雨日数が10日以下となったのは、順に石川県、福井県、茨城県、香川県、富山県、埼玉県、鳥取県と、関東や北陸を中心に雨の降る日が少なくなりました。関東は、「この夏の特徴は?」という質問に「少雨」の回答が他のエリアよりも多かったのですが、実際、雨の日が少なかったことが分かりました。
高気圧の中心は東西に行ったり来たり移動し、東寄りに広がることが多かったため、高気圧の縁をまわるように暖かく湿った空気が入りやすかった影響で、西日本の太平洋側ほど雨が多くなりました。対照的に、関東~東北では晴れて暑く、雨が少ない夏となりました。そのため、東北では水不足に悩む農家からの声が届きました。

【雨日数(日)の都道府県別ランキングTOP10】

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続く残暑、東北北陸エリアの4割が熱中症予備軍だったと判明!

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回答結果:「今年の夏、熱中症になりましたか?」

残暑が厳しい中、この夏の健康状態について調べるため「この夏、熱中症になった?」と質問し、選択肢(なった、なりかけた、ならなかった)から回答してもらいました。その結果、38%(なった+なりかけた)が暑さにより健康状態に影響が出たことが分かりました。都道府県別のランキングを見ると、「なった」の割合が高い県の上位10県には東北エリアから2県がランクインし、11位には岩手が入っていました。また、「なりかけた」と答えた割合が高い県の上位10県にも東北が2県ランクインし、北陸も3県ランクインしていました。熱中症に「なりかけた」という熱中症予備軍は全国で33%だったのに対し、東北北陸の熱中症予備軍は38%でした。このことから、北陸や東北では暑さが厳しい夏となったということが伝わってきます。

【熱中症に「なった」「なりかけた」都道府県別ランキングTOP10】

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今夏のゲリラ雷雨は「西日本集中型」、東日本は少なめの傾向

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【ゲリラ雷雨発生数(回)ランキングTOP10】

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今年もゲリラ雷雨が各地で発生し、人々の生活に大小様々な 被害・影響を与えています。全国3万人のゲリラ雷雨防衛隊と追った内容から、ゲリラ雷雨発生回数を都道府県毎に分析をした結果、一番発生回数が多いのは、130回で大阪府、次いで107回で愛知県、92回で長野県となっており、大阪府のゲリラ雷雨発生回数は、東京都(24回)の約5倍となっていることが分かりました。特に、「この夏の特徴は?」の質問で約3割の人が「雷」と回答した近畿では、発生数が多くなっています。8月後半になると、東〜北日本に高気圧の中心が移ったため、湿った空気が流れ込みやすかった近畿エリアでは雨雲が発生しやすく、特に風が集まって雲が発達しやすかった京阪神エリアで、ゲリラ雷雨の発生数が多くなったようです。
西日本太平洋側は雨が降る日は多かったものの、断続的に降ることが多かったため、ゲリラ雷雨の発生数は少なくなりました。ただ、山沿いで発生した雲が流れ込むことが多かった福岡県は、ゲリラ雷雨発生数が多くなっています。また、山沿い中心にゲリラ雷雨が発生することが多かったため、岐阜県や長野県ではゲリラ雷雨が多い傾向になりました。一方、関東〜東北エリアでは高気圧が強い状態が続いたため、ゲリラ雷雨の発生は少なめとなっています。

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ゲリラ雷雨リポート(愛知県、大阪府)

・8月13日:愛知県
身の危険を感じる激しい雷雨

・8月14日:大阪府
激しい雷で窓を開けなかったうちに、外ではとんでもないことになっています。

セツデンの夏が定着!? 電気使用量、制限なくとも昨年とほぼ同じに

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回答結果:この夏、セツデンをしていますか?

セツデンが各地で呼びかけられていた昨年の夏から1年、人々のセツデン意識に変化が見られるのかを調べるため、7月〜8月における1日あたりの平均電気使用量を比較し、セツデンに関する調査を実施しました。まず、1日あたりの平均電気使用量を見てみると、2011年は4093万kwだったのに対し、2012年は4271万kwと昨年から大幅に増加することはありませんでした。そればかりか、今年の電気使用量は、お米が不作となるほどの記録的な冷夏となった1993年と同じ程度であり、暑さに比べて電気使用量の少なさが明白です。
次に、「この夏セツデンをしてますか?」という質問に対し、選択肢(しっかりセツデン、無理なくセツデン、あまりしてない、セツデンしてない)から回答して頂いた結果、約80%(しっかりセツデン+無理なくセツデン)がセツデンを行っていたことが分かります。今年は計画停電や電気使用制限令などはなかったものの、電気使用量は大幅に増えることなく、電力は昨年並みになっています。これは日々のコマメな努力や企業努力があらわれている結果ということができ、日本人のライフスタイルの中に、「セツデン」が定着したことが分かります。

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