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ウェザーニューズ 2012年台風傾向発表

今シーズンの台風、日本への上陸数は3個前後の見込み

~ 発生数は22〜26個で、日本への接近数は10個前後の平年並みの予想 ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、6月18日(月)、今シーズンの「台風傾向」について発表しました。現在、台風4号が沖縄県や本州を直撃する可能性が高まっています。本発表は、本格的な台風シーズンを迎える前に、台風による被害を最小限にとどめられるよう、一人ひとりの減災意識を高めてもらうことを目的としています。

※台風傾向の発表について
本発表は、6月18日時点での情報になります。当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みをおこなっていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の台風の傾向発表にあたり、複数の長期予報の有識者の見通しを元に、総合的に見解を出しています。本リリースにおける情報につきましては、発表日における最新の見解になりますので、最新の見解は、スマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」および、携帯サイト「ウェザーニュース」(https://wni.jp)にてご確認ください。

今シーズンの台風傾向

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今シーズンの台風はこれまでに5号まで発生しました。現在、太平洋高気圧の張り出しが強く、台風4号の経路は沖縄から本州へ向かうコースにあり、沖縄付近を通過後、本州へ北上する予想です。台風の上陸が多い時期は通常8~9月頃ですが、今回は太平洋高気圧が強まるタイミングで台風4号が発生したため、通常の年より早く台風が上陸する可能性が出てきています。 シーズン全体で見ると、今年の台風発生数は概ね最近10年の平均と同じように22〜26個程度になる予想です。昨年の台風シーズンはラニーニャ現象が中立の状態に移行した時期でした。今年も春にラニーニャ現象が終息しており、台風シーズンはラニーニャでもエルニーニョでもない中立な状態で推移する可能性が高くなっています。昨年と海面水温の状態が似ているため、台風の発生数も昨年と同じくらいになる見込みです。また、最近10年の台風接近数は、発生数が顕著に多かった2004年を除いて、概ね10個前後で推移しています。今年も昨年同様、10個前後の台風が接近する見込みです。また、上陸数は2004年を除いて2~3個で推移しており、こちらも過去10年と同じくらいになる見込みです。ただ、秋にエルニーニョ現象が発生すると、台風の発生数が少なくなる可能性があります。

居場所に合わせた台風情報をいち早く通知する「スマートアラーム」

台風は過去に多くの甚大な被害をもたらしてきました。また、近年の異常気象により、台風の勢力が強くなっている傾向にあるとも言われ、一人ひとりが台風に対して十分な警戒をする必要があります。ウェザーニューズでは、利用者の居場所に絞った台風の状況をいち早く伝えられるよう、スマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて『スマートアラーム』を展開しています。『スマートアラーム』は、GPSの機能を利用し、今いる場所に起きている、または起きる見込みがある全8種類の気象情報をいち早くお知らせするサービス(Android版:月額315円の会員向けメニュー iPhone版:チケット制の会員メニュー)です。“台風”の設定ボタンをオンにすると、出張先や旅行先でも、その場所の台風の進路や雨・風の強さ、交通機関への影響など、より詳しい通知を受けることができます。普段の生活の中でも、最新の台風情報をいち早く入手することで、台風に備えた対策を取ることができます。また、「ウェザーニュースタッチ」では、『台風Ch.』も展開しており、台風の発生から消滅までの進路をアニメーションで追うことができるほか、台風の勢力や大きさなどの最新情報や、現地から送られてくる被害リポート、台風の監視・解析を行っている予報センターの最新見解など、リアルタイムな情報を確認することができます。

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通知を受ける気象条件「台風」を“オン”“オフ”で切り替え
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※イメージ画像