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ウェザーニューズ、2012年 第七回桜開花予想発表
今週、長野、新潟、宮城、山形県は開花シーズンへ
・東北でもいよいよ開花スタート、福島県は今週末見頃に
・長野、新潟、宮城・山形県では、今週中に県内の8割以上の桜が開花見込み
・北海道の桜のつぼみは11%が「先が黄色に」まで生長
・スマートフォン・携帯・インターネットサイト「ウェザーニュース」で、最新の開花情報を毎日更新
・第八回(最終回)桜開花予想は、4月23日(月)13時発表予定
株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜の名所や公園などを対象とした桜の開花予想を発表しました。本発表は、見頃が短い桜の開花時期を事前に知ってもらうことで、“日本の桜”を楽しんでもらうことを目的としています。開花予想は、過去8年間に一般の方から寄せられた160万通にもおよぶ桜の開花状況に関する膨大な“観察リポート”、先週全国で一斉調査した“つぼみリポート”、今後の“気象状況の予測”などをもとに算出しています。スマートフォン「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト、インターネットサイト「ウェザーニュース」内の「さくらCh.」では、最新の開花予想(開花日、5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日)を毎日更新し、気象条件によって左右されやすい桜の開花の最新情報を公開していきます。
全国約2万8千箇所における名所の桜開花予想は下記から確認できます(無料) | ||
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スマートフォンアプリ 「ウェザーニュースタッチ」 ※名所、マイ桜の情報のみ検索できます |
携帯サイト URL:https://wni.jp/ |
インターネットサイト「さくらCh.」 URL:https://weathernews.jp/sakura/ |
2012年の桜開花予想
~桜開花の時期~今シーズンの冬は強い寒波により、記録的な積雪となったところがありました。つぼみが徐々に開花の準備を始める2月も、気温は平年より低く推移し、3月も桜の開花を促すような暖かさになる日は少なくなりました。そのため、今年すでに開花したエリアでは、過去5年平均と比べて、平均で8日程度遅い開花となりました。北日本では、4月後半は平年よりも気温がやや高めになる見込みのため、開花前線は次第にスピードを上げながら4月下旬にかけて東北を北上し、札幌市付近ではゴールデンウィーク後半の開花となるでしょう。東北では昨年に比べて平均で1日遅く、北海道では昨年と同時期の開花となる予想です。
2012年の開花状況
今年のソメイヨシノの一輪開花は、3月下旬に熊本県と高知県から始まり、4月上旬には西~東日本の多くのエリアで県内の2割以上の桜が一輪開花し、開花シーズンとなりました。先週は晴れて暖かい日と花起こしとなる雨が交互に到来し、北陸西部や福島県でも開花を迎えました。今週は新潟県や長野県、宮城県、山形県でも開花シーズンを迎える見込みです。
※今週の開花予想は、15日(日)時点において各都道府県内で桜が開花している状態(開花率)の予想割合です。
~つぼみ調査による全国の桜の生長状況~
これから開花を迎える約500本近い桜のつぼみを調査した結果、つぼみの生長は順調に進んでおり、これまで変化が見られなかった北海道でも「先が黄色に」の報告が届き始めました。ただ、昨年の同時期のつぼみの状態と比較すると、東北では「花びらが見えた」以上の割合は11%減少、北海道では「先が黄色に」の割合が49%減少しており、引き続き遅い成長であることが分かります。
~被災地のつぼみ調査と桜の生長状況~
先週も宮城県七ヶ浜町、岩手県大槌町など東日本大震災で大きな被害を受けた東北のエリアからも、つぼみのリポートが届いています。つぼみの生長は順調に進んでおり、福島県いわき市では先週、東北で一番早く開花が始まりました。この付近では今週満開を迎えるでしょう。宮城県仙台市では「花びらが見えた」の報告が届き始め、今週には開花を迎える見込みです。
※つぼみ調査について
ウェザーニューズでは、全国の桜の生長状況を調べるため、先週の4月12日~14日の期間、全国の一般の方と共に“つぼみ調査”を行いました。つぼみ調査により、つぼみの“今”の状態を細かく把握することで、精度の高い開花日を予想することができます。つぼみ調査では、予め桜の木の様子を“日当たり”“枝”“生長度合い”などを基準に登録しておき、その後、定期的につぼみの様子を7ランク別(まだ小さく固い、先が黄色に、先が緑に、半分以上が緑に、先がピンクに、花びらが見えた、花の軸が伸びきった)に写真と共に報告します。つぼみ調査は毎週定期的に行う予定で、それをもとに毎週月曜日に最新の予想を発表していきます。
~開花に影響する気温の推移と予測~
<休眠打破期 12月から2月前半の実況>
桜の開花に大きく影響する「休眠打破」は1日の平均気温が3度~9度くらいが、最も大きな効果があると考えています。今年は、強い寒気でしっかり冷え込んで、ほぼ全国的に休眠打破は順調に行われていたことが見込まれます。
<「生長期」 2月後半以降の今後の実況と予測>
2月後半も平年よりも気温が低い状態がしばらく続き、つぼみの生長はスローペースだったと予想されます。3月も平年に比べて気温が大きく上がることが少なく、生長はさらに遅れました。3月終わり頃からはようやく気温が上がって春らしい暖かさになる日があり、西~東日本は開花が進みました。4月後半は、北日本では平年よりも気温がやや高めになる予想です。このため、次第につぼみの生長のスピードが上がり、もともと開花の遅い北のエリアほど、これまでの生長の遅れを巻返す見込みです。
~4月9日発表の桜開花予想との相違点~
最新の実況、予想に基づく解析に加え、一般の方によるつぼみ調査結果を反映させた結果、前回は東北南部を1日遅らせましたが、今回は東北北部も1日遅らせました。4月後半の気温が大きく影響してくる北海道は遅らせず、前回の予想と変化はありません。
2012年の各都道府県における名所の桜開花予想
下記の予想地点は、全国660箇所の名所から都道府県ごとに1つをピックアップ(北海道は2つ)したもので、その他の予想地点は、インターネットサイト(https://weathernews.jp/sakura/)または、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト(https://wni.jp)にてご確認いただけます。また、昨年および5年平均開花日は、一部を除き各地点への当社独自調査によるものです。
ウェザーニューズの桜開花の定義について
<名所660箇所の桜開花予想について> ウェザーニューズでは、桜の開花日を「その木に1輪以上の桜が初めて咲いた日」と定義しています。公園など、複数の桜の木がある場合の開花の定義は「その範囲の桜が開花すると予想されるピーク日」を算出しています。5分咲き日、満開期間(満開開始日)、桜吹雪日も同様の定義で行ないます。開花の確認は、該当施設の管理者などによる開花の判断があったかどうかを基準とします。
※1)2年前のシーズンより定義を変更したため、5年平均開花は推定値になります。
桜は、樹齢や生育環境によって開花日に変動が生じるため、同じエリア内でも開花日は一本一本違います。ウェザーニューズでは、身近な桜の開花日をより感覚と合った形でお伝えするため、各エリアの開花日においては、開花日決定の対象となるような桜の木の選定を行わず、エリア全体の桜を対象とします。そのため、対象となる範囲が広く、桜の木が多い各エリアの開花日に関しては、開花のピークを迎える期間として発表しています。
ウェザーニューズの桜開花予測の手法について
ウェザーニューズでは、今シーズンの桜の開花予想にあたり、下記の4つの視点で分析し、開花予想を発表しています。
(1) サポーターリポートの分析
ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(サポーター)と、桜の“つぼみ”から“開花”“満開”“葉桜”になるまでの過程を共に観察する「さくらプロジェクト」の取り組みを2004年より毎年実施しています。昨年は、約2万人が本プロジェクトに参加し、当社には、過去8年で160万通以上もの各地点における開花情報が寄せられています。開花予想の発表は、これら蓄積された写真等の膨大な量の観察データを、地点ごとに細分化、分析し、ピンポイントに算出して行います。また、今後発表する予測に関しても、刻々と全国からリポートされる開花やつぼみの実況を取り入れて反映していきます。
(2)近年の統計データを分析
桜の開花予想を算出する際、過去の統計データは分析の基本データとなります。通常、過去30年~50年程度の長期間のデータを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは、正確な開花予想の算出が難しくなってきました。当社では各地点の開花予想の算出にあたり、気温が上昇傾向にある過去20年の統計データを基本としています。また近年の急激な変化を把握するため過去5年、過去10年の統計データをも応用分析しています。さらに今年から、全国3,000箇所に設置している気象観測機「ソラテナ」のデータも活用し、きめ細かいデータを開花予想の算出に反映していきます。
(3) 最新の気象データをもとに開花に影響する気温の推移と開花予想を算出
桜の開花には、前年からの気温傾向が大きく関わります。桜が順調に開花する条件は、前年の秋から冬にかけて十分に冷え込むこと、そして2月後半以降に暖かさが増してくることです。秋から冬にかけての冷え込みは「休眠打破」のために必要なものです。また、開花を促すためには3月の気温が大きく影響し、3月の暖かな春の訪れが早いほど桜の生長が促されて桜の開花が早まる傾向にあります。なお、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れる現象がありますが、こうした急激な冷え込みは、事前に把握、特定が難しく、これによる開花日の遅れは傾向として内包しています。こうした寒の戻りの傾向は、開花時期直前のつぼみ調査や最新の独自週間予報等から予測に反映します。
(4) 全国660箇所の桜の名所への取材データ
ウェザーニューズでは、「さくらプロジェクト」のコンテンツとして、毎年、全国の桜の名所(約660箇所)の紹介を桜の開花の実況と併せて提供しています。「さくらプロジェクト」では、これらの名所に、電話などで現地へ独自に取材を行い最新の桜の開花状況を調査してスマートフォン、携帯、インターネットサイトに情報を更新をしています。こうした全国の桜名所スポットの過去データを分析し、開花予想に反映しています。