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ウェザーニューズ、「第一回花粉症調査」結果発表

花粉飛散数と症状の重さは比例しない!?

~ 飛散数は昨シーズンより激減するも、症状は2人に1人が昨シーズンと同程度以上 ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国各地で本格花粉シーズンに突入し、飛散が増した3月上旬~中旬に花粉症に関する調査を実施しました。今シーズンの花粉飛散量は昨シーズンの3割と言われているものの、例年並みの飛散が予想され、油断ができないシーズンとなっています。本調査は、シーズン前半の全国の方の症状や対策状況を調べることで、今後の対策に活かし、花粉シーズンを少しでも楽に過ごしていただくことを目的としています。今回発表する「第一回花粉調査」の結果は、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」及び携帯サイト「ウェザーニュース」の利用者を対象に3月8日(木)~13日(火)で調査を実施し、合計30,708人(男性37%、女性63%)の有効回答をまとめたものです。また、今回の調査では、全国50の病院にも調査への協力と対策のアドバイスをいただきました。

花粉飛散数と症状の重さは比例しない!?

~2人に1人が昨シーズンと同程度以上の症状の辛さに~

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各地で本格花粉シーズンに突入し始めた3月上旬~中旬にかけて、全国の花粉症の方の症状を調査するため、「昨シーズンと比べて症状は?」との質問をしました。その結果、“症状は重い”は12.7%、“同じくらいの症状”は39.6%、“症状は軽い”が47.7%でした。“症状は重い”と“同じくらいの症状”を合わせると、52.3%になり、全国的に昨シーズンの3割の飛散量と言われているにも関わらず、昨シーズンと同程度以上の症状を感じている人が半数以上いることがわかりました。症状を軽く感じている方もいるものの、飛散数が少ないからといって必ずしも症状が軽くなるわけではないことが伺えます。飛散数が少ないシーズンでも、油断せずに毎年十分な対策をしっかり行うことが必要です。また、“症状は重い”と“同じくらいの症状”の合計の割合を都道府県別に見たところ、その割合が最も多かったのは宮崎県で78.8%、2位が長崎県で76.9%、3位が鹿児島県と高知県で76.6%、5位が熊本県で67.9%になり、10位以内は全て西日本エリアでした。本格花粉シーズンへの突入が早かった西日本ほど上位になり、遅かった北日本ほど下位になりました。関東は早い段階で花粉シーズンに突入したものの、一時的に飛散数が少なかった日が続いたため、ランキングでは下位になったと考えられます。
※都道府県別ランキングは参考資料にてご確認ください。

花粉症対策、4割以上が“対策していない”

~花粉症対策は、飛散開始前からの対策がカギ~

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全国の方の対策時期を調べるため、「今シーズンは対策をいつからしていますか?」との質問をしました。その結果、“対策をしていない”が40.8%で最も多く、昨シーズンの同時期の調査結果よりその割合が約17%も多くなりました。続いて“3月上旬から”が17.8%、“2月下旬から”が11.1%になり、飛散が始まった時期から対策をとり始めた方が多いことがわかりました。また、“対策をしていない”の結果を男女で見てみると、女性が全体の38.5%に対し、男性は全体の44.6%と、男性の半数近くが対策をしていないことがわかりました。さらに、病院にも調査に協力をいただき、「事前予防としての来院者数は、昨シーズンに比べてどうですか?」との質問をしたところ、“少ない”との回答が約半数になりました。このように対策をしていない人が多いのは、今シーズンは飛散数が少ない予想だったことや、飛散開始が遅れたことが考えられます。しかし、「花粉症の症状が出始めた時には、すでに重症になっていることもある」とコメントしている医師もいました。少しでも花粉シーズンを楽に過ごすためには、花粉飛散数に関わらず、シーズン前から十分な対策を取ることをオススメします。

花粉症の9割が3月上旬までに症状発生!

~本格花粉シーズンに突入した3月上旬から、2人に1人が症状発生~

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今シーズンの症状が出始めた時期を調査するため、「現在、花粉症の症状は出ていますか?」との質問をしました。その結果、花粉が本格的に飛散し始めた“3月上旬から”が48.4%で最も多く、2人に1人は3月から症状が出始めたことがわかりました。続いて、“2月下旬から”が19.9%、“2月中旬から”が9.6%、“2月上旬から”が6.0%で、約3割の方は、花粉が飛散し始めた2月に症状が出始めていました。昨シーズンは、2月下旬までに8割以上の方が症状を発症しており、昨シーズンに比べると症状が出始める時期は少々遅かったようです。また、北日本は、他のエリアに比べて飛散時期が遅いため、3月上旬の時期でも“まだ出ていない”の回答が、東北エリアで3割、北海道では5割にのぼりました。

昨シーズンに引き続き“目のかゆみ”を訴える人が多い傾向に

~最も多い症状は“目のかゆみ”“鼻水”“くしゃみ”~

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今シーズンの花粉症の症状を調べるため、「具体的にどんな症状が出ていますか?」(複数回答可)との質問をしました。その結果、最も多かったのが“目のかゆみ”で19,648人と最も多く、続いて“鼻水”が18,498人、“くしゃみ”が18,421人となりました。昨シーズンも“目のかゆみ”を訴える方が最も多く、今シーズンも目に症状を感じている方が多いことがわかりました。

今シーズンは“目”への対策が甘い!?

~花粉症対策、最も人気があるのは“マスク”~
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花粉症の方がどのような対策を行っているのかを調査するため、「どんな対策を行っていますか?」(複数回答可)との質問をしました。その結果、“マスク”が最も多く13,876人、続いて“飲み薬”が10,775人、“うがい”が6,606人、“部屋干し”が6,437人となりました。昨シーズンは“眼鏡”での対策が最も多かったものの、今シーズンは“眼鏡”の回答が4,757人と少ない傾向にありました。今シーズンも昨シーズンと同様、目への対策を怠らないことが、花粉症の症状を軽減するためにカギとなりそうです。病院にオススメの対策を質問したところ、眼鏡やマスクでの対策は副作用もなく、効果的な対策として紹介している医師が多くいました。眼鏡は子供が痒い目を擦る手をブロックする役割があるようです。他には、帰宅後の上着や髪の毛についている花粉に注意が必要というコメントもありました。玄関の外で花粉をはらったり、可能であればすぐにシャワーで洗い流すなどをした方が良さそうです。

 参考資料

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