株式会社ウェザーニューズ（本社：東京都港区、代表取締役社長：草開千仁）は、3月5日（月）、お天気マガジン『季刊SORA』2012春号の発売を開始します。『季刊SORA』は、多くの方に天気や自然の移ろいを感じていただくため、どの年代でもわかりやすく、親しめる内容になっています。春号では、日本の春の象徴である“桜”に関して特集を組んでいます。桜の開花するためには何が必要なのか、桜はなぜいっせいに散るのか、ソメイヨシノのルーツはどこまで遡れるのか、なぜお花見が広まったのか、桜に関する多くの謎を一つ一つわかりやすく解き明かしていきます。特集の他にも、東日本大震災から約1年が経ち、南三陸町の人々がどのような生活を送ってきたのか、地元写真館の方が写真で取り続けた記録と共に振り返ります。日本ならではの風景を取り上げるコーナーでは、春の訪れと共に清々しく立ち並ぶ、新潟県十日町市の「美人林」と呼ばれるブナを紹介しています。さらに、ウェザーリポーターから寄せられた写真を紹介する春の風景ベストショットでは、雪が解け、春に向けて目覚めゆく自然の風景を紹介しています。桜や梅、菜の花の色とりどりの美しさ、春ならではの空、雲に触れることができます。

意外と知らなかった？ 桜にまつわる謎を徹底解説

春号の特集では、日本人の心性に響く桜にまつわる謎を3部に分けて紹介しています。第1部では、気象と桜の開花に注目しています。いったい何が開花を決めるのか、そして予想はどのように行われているのか、意外と知られていない桜の生長のメカニズムをウェザーニューズの桜開花予想の担当者がわかりやすく解説しています。さらに、地球温暖化が桜にもたらす影響についても、シミュレーション結果をもとに紹介しています。第2部では、ソメイヨシノという品種のルーツを調査しています。日本の桜の8割がソメイヨシノと言われますが、そのルーツは未だに謎とされています。ここでは、遺伝子解析をもとに、日本を代表する美しい桜がどのように生まれたかを探っています。第3部では、お花見と日本人の関係について紹介しています。毎年、日本各地で繰り広げられる桜の下でのお花見は、世界に例がないと言われています。なぜ、いつ、どのようにお花見が広まったのか、江戸時代まで遡り、古くから受け継がれた文化に触れていきます。

東日本大震災から1年、南三陸町の1年を振り返る

「東日本大震災から1年」のコーナーでは、南三陸町で写真館を営む方が取り続けた写真と、カメラマンとして見てきた地元の生活の様子を振り返っています。ここでは、被災者でありながら被災者にカメラを向け、つらい写真も記録として残さなければならないという思いと格闘しながら撮影した写真に触れることができます。また、一年を通して生活が再建されていく様子、被災の写真より復興の写真が多くなりつつある様子も感じ取ることができます。

五感と伝統を継承　－駿河湾の天日干し桜えび－

透き通った桜色で「海のルビー」と呼ばれる桜えびは、日本では唯一、駿河湾のみで獲れる希少なえびです。このコーナーでは、春の風物詩に欠かせない桜えびの漁業文化を大切に守り育てている地元の人々に密着し、桜えび漁や加工の様子などを紹介しています。
その他、仙台市の減災診断や、サポーター投稿企画としてウェザーニューズの会員の方から寄せられた写真などを紹介しています。春の息吹を感じられる、色鮮やかな風景の写真を楽しむことができます。また、春号では、全国の方から寄せられた桜の開花報告のデータをもとに、2011年の桜の都道府県別満開日をまとめた「日本列島 桜満開日マップ」を特別付録としてお届けしています。

日本の“空”や“自然”をみんなで楽しむ『季刊SORA』

『季刊SORA』は、季節ごとに移り変わる各地の自然や天気を感じて、これから迎える季節をより一層興味深く感じていただくために作られています。科学的に気象を予測する数値予報技術が発達した今、昔から人々の中で行われてきた観天望気（空や雲の動きを観察することによって天気を感じ予測すること）の機会が減っています。『季刊SORA』は、季節を代表する雲の様子や、めったに目にすることのできない自然現象などについて、その“読み方”、“感じ方”をわかりやすく解説したり、季節ごとに起こる災害の事前対策に役立てる情報を、読者や当社のスマートフォンアプリ、携帯サイト利用者と共に伝え合うことにより、天気や自然に関する“五感”を鍛えることを試みています。また、読者から空の写真の寄稿を募ったりする読者投稿企画も多数予定しており、投稿された各地の空の写真などは随時紹介していきます。