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ウェザーニューズ、今夏の“ゲリラ雷雨”まとめ発表

今夏は西日本集中型 大阪府の“ゲリラ雷雨”発生数、東京都の約3倍

~“ゲリラ雷雨”を全国平均9割以上の確率で事前に予測し、56分前にメールでお知らせ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、10月12日(金)、“ゲリラ雷雨”による被害軽減を目指して毎年発足する「ゲリラ雷雨防衛隊」の今夏における取り組み結果、および“ゲリラ雷雨”発生回数をまとめ、発表しました。今夏のゲリラ雷雨は、西日本で多く発生し、期間中では計2,799回のゲリラ雷雨が発生しました。雨による道路冠水や浸水被害、落雷被害など大きな被害が都市でも発生し、今夏は発生数に比べ、被害が目立った年でもありました。ウェザーニューズでは、局地的かつ突発的に発生する“ゲリラ雷雨”を事前に予測し、その危険性をいち早く知らせるため、昨年の約3倍にあたる約8万人(過去最多)の参加者と、全国80ヶ所で雨雲を高頻度で観測する小型レーダー「WITHレーダー」、全国3,000ヶ所に設置する気象観測システム「ソラテナ」の解析データを用い、「ゲリラ雷雨防衛隊」を発足し、“ゲリラ雷雨”の監視体制の強化に努めました。今年は急速に発達するゲリラ雷雨をいち早く知らせるため、新たにオクラホマ大学とウェザーニューズの共同研究による、雲写真の自動解析技術の運用化を実施し、ウェザーリポートの活用スピードを大幅に改善することに成功しました。この結果、「ゲリラ雷雨防衛隊」を結成した期間(8月3日〜9月30日)における、“ゲリラ雷雨”発生の危険性を事前に知らせる「ゲリラ雷雨メール」の事前捕捉率は、大阪府では96.2%で、全国では平均91.1%となり、目標としていた“事前捕捉率90%以上”を初めて実現しました。さらに、「ゲリラ雷雨メール」は全国平均で“ゲリラ雷雨”発生の56分前に送信し、安全な場所への退避や対策を行う方へ余裕を持ってお知らせすることができました。来年も引き続き、「ゲリラ雷雨防衛隊」への参加を広く呼びかけ、全国の方と共に“ゲリラ雷雨”による被害軽減に努めていく予定です。

今夏の“ゲリラ雷雨”傾向

8月上旬は、太平洋高気圧が強くゲリラ雷雨は少なめでしたが、台風からの暖湿流や寒気の通過により、6日(月)は全国の広い範囲で雷雨が発生、激しい雷雨になった所もありました。8月中旬は、太平洋高気圧の張り出しが弱くなったため、九州~東北の広範囲でゲリラ雷雨が発生しました。特に18日(土)は大阪などで激しい雷雨になり、週末ともあって多くの方に様々な影響を与えました。8月下旬は、東~北日本を中心に高気圧が強まりましたが、湿った空気が流れ込んだ京阪神など西日本では、ゲリラ雷雨の発生が多くなりました。9月上旬は再び太平洋高気圧が弱まり、寒気や湿った空気により、東~西日本を中心にゲリラ雷雨の発生が多くなりました。9月中旬以降は、前線や台風、低気圧の影響で雨が降るようになり、全国的にゲリラ雷雨は少なくなりました。
期間中の“ゲリラ雷雨”の発生回数を見ると、全国の発生回数は、2,799回でした。今年は特に西日本で発生回数が多く、中でも近畿エリアでゲリラ雷雨が多発し、大阪府で発生したゲリラ雷雨は225回と、東京都(69回)の約3倍となりました。これは、東~北日本で高気圧が強く、西日本に湿った空気が流れ込みやすかったためと考えられます。さらに、京阪神エリアでは風が集まって雲が発達しやすく、ゲリラ雷雨の発生数が多くなった年でもありました。

『WITHレーダー』で“ゲリラ雷雨”を徹底監視

過去最多約8万人の防衛隊員が参加し、事前捕捉率90%以上を初達成!
「ゲリラ雷雨防衛隊」の仕組み
雲写真の自動解析画面

「ゲリラ雷雨防衛隊」は、予測不可能と言われた“ゲリラ雷雨”の事前予測に全国の方と取り組み、その被害軽減に繋げることを目的に、スマートフォンアプリケーション「ウェザーニュースタッチ」と携帯サイト「ウェザーニュース」内で始動したコミュニティです。5年目を迎えた今シーズンは、無料会員の方にも参加頂けるようになり、昨年の約3倍にあたる79,047人の方が8月3日~9月30日の約2ヶ月間、雲の監視に努めました。「ゲリラ雷雨防衛隊」へ入隊した方は、自宅付近やお出かけ先などで雲を発見した際に、GPSで現在地を登録し、携帯サイトまたはアプリを通して雲の詳細を報告します。報告内容は、“雲のある方角”“雲の色”“雲までの距離”“雷鳴の有無”、そして、今後降るかどうかの“五感予想”で、雲の写真と併せて送信します。
「ゲリラ雷雨防衛隊」の本部があるウェザーニューズでは、この各地から届く報告を効果的に活用していくため、今年は新たにオクラホマ大学とウェザーニューズの共同研究による、雲写真の自動解析技術の運用化を実施しました。これは、届いたリポート写真の雲の色に注目し、黒く怪しい雲を自動的に抽出する新技術で、導入により、倍増した隊員から寄せられる報告の活用スピードが大幅に改善されました。また、“ゲリラ雷雨”を捕捉するために開発され、全国約80ヶ所に設置されている『WITHレーダー』を引き続き活用し、さらに今年は全国3,000ヶ所に設置する気象観測機『ソラテナ』を本格導入し、これら独自インフラを活用して監視体制を強化しました。

「ゲリラ雷雨防衛隊」の本部があるウェザーニューズでは、この各地から届く報告を効果的に活用していくため、今年は新たにオクラホマ大学とウェザーニューズの共同研究による、雲写真の自動解析技術の運用化を実施しました。これは、届いたリポート写真の雲の色に注目し、黒く怪しい雲を自動的に抽出する新技術で、導入により、倍増した隊員から寄せられる報告の活用スピードが大幅に改善されました。また、“ゲリラ雷雨”を捕捉するために開発され、全国約80ヶ所に設置されている『WITHレーダー』を引き続き活用し、さらに今年は全国3,000ヶ所に設置する気象観測機『ソラテナ』を本格導入し、これら独自インフラを活用して監視体制を強化しました。
『WITHレーダー』は、半径50㎞の範囲の上空2㎞以下の現象を150m四方毎に6秒間隔の超高頻度観測ができ、突発的かつ局地的に発生する“ゲリラ雷雨”や竜巻を捉えることができるのが特徴です。また、『WITHレーダー』は、雨雲の強度の情報だけでなく、風の情報も得ることができるため、雨雲の移動速度、移動方向も捉えることができます。今年は、スマートフォン向けアプリ「ウェザーニュースタッチ」の『雨雲レーダーCh.』で『WITHレーダー』のデータを公開しました。これにより、実際の雲の様子と『WITHレーダー』のデータを見比べながら雲を監視するなど、これまで以上に監視体制が強化されました。

今年、本格導入した気象観測システム『ソラテナ』は、気温、気圧、湿度、感雨、日照、紫外線の6つの要素を観測することができ、1分毎にデータが更新されます。ウェザーニューズでは、24時間体制で全国3,000ヶ所の『ソラテナ』データを監視し、“ゲリラ雷雨”が発生する前の急な気圧変化や、隊員から寄せられた五感予想と湿度のデータの比較分析を行いました。『ソラテナ』のデータを活用する事で、これまで以上に多くのデータで“ゲリラ雷雨”発生の事前予測に取り組む事ができ、精度向上に努めることができました。
ウェザーニューズでは、これらの新たな技術導入と、防衛隊員として過去最多の約8万人に参加して頂いたことで、急速に発達する可能性のある雲を捉え、“ゲリラ雷雨”発生の危険性を事前に知らせる「ゲリラ雷雨メール」を送信することができました。そして今年の「ゲリラ雷雨防衛隊」の成果として、ゲリラ雷雨の事前捕捉率が全国で91.1%と、発足以来掲げていた“事前捕捉率90%以上”という目標を今回初めて実現することができました。

「ゲリラ雷雨防衛隊」の実績(2012年8月3日~9月30日)

エリア ゲリラ雷雨発生回数 「ゲリラ雷雨」事前捕捉率 「ゲリラ雷雨メール」送信時間
東京都 69回 83.9% 55分
愛知県 108回 89.9% 62分
大阪府 225回 96.2% 46分
福岡県 125回 95.5% 50分
全国 2799回 91.1% 56分

今年の“ゲリラ雷雨”の発生回数は、東京都で69回、大阪府で225回、愛知県108回、福岡県で125回となり、大阪府の発生回数は東京都の約3倍となりました。ゲリラ雷雨の事前捕捉率は、全国で91.1%と昨年の84.9%より向上しました。特に、大阪府では事前捕捉率が9割を超えて96.2%になり、“ゲリラ雷雨”発生を事前に知らせる「ゲリラ雷雨メール」は平均46分前に送信することができました。都道府県別に見ると、大阪府、山形県、石川県、岡山県、大分県では事前捕捉率96%以上を達成した一方で、何県かは80%に満たないエリアもあり、今後の課題が見えてきました。

事前捕捉率の求め方
“ゲリラ雷雨”をもたらす雷雲は、予め予測可能な前線による雨とは別で、“急速”かつ“局地的 ”に発達し、事前に予測することが難しいのが特徴です。また限られた数しか設置されていないアメダスでは、全ての降雨を正確に観測できないのが現状です。当社では、全国300万人の利用者からの降雨報告において、“ザーザー”以上の強い雨 (5段階中の2番目以上に強い雨)が報告された中で、前線等の影響による雷雨(事前予測ができていた雨雲)を除き、当日の朝の時点で“いつ”“どこで” “どれくらい”かが細かく予測できない雷雨を“ゲリラ雷雨”とし、10kmメッシュごとにカウントしています。発生回数は8月3日~9月30日の期間で夜間を除いて算出した数字になります。また、それら発生した“ゲリラ雷雨”を、どのくらいの確率で事前捕捉していたかを計算するとともに、その捕捉した“ゲリラ雷雨”を何分前にメールで登録会員に知らせていたかを算出しました(200分以上前のメール送信は無効としてカウント)。

「ゲリラ雷雨防衛隊」のサービス利用結果

ウェザーニューズでは、“ゲリラ雷雨”対策サービス「ゲリラ雷雨防衛隊」の活動に関し、その利用状況を調査するため、9月27日~10月1日の間アンケートを実施し、計5,067件の有効回答をまとめた結果を発表しました。その結果、「来年も防衛隊として参加したいですか?」との質問に対して、89.9%の人から“参加したい”との回答をいただき、「ゲリラ雷雨メールを来年も利用したいですか?」との質問に対して、90.2%の人から“利用したい”と回答があり、多くの方からサービスに満足いただけた結果になりました。さらに、今年から新たに開始した「仲間への協力要請」機能(周辺にいる防衛隊員の中からランダムに選ばれた仲間に監視協力を要請する機能)に関して、「仲間に協力を要請する機能は役に立ちましたか?」との質問に対しては、“かなり役立った”“まあまあ役立った”を合わせると、半数の人が役立ったと実感している結果となりました。「防衛隊としての活動の感想は?」との質問に対しては、“楽しかった”、“連帯感があった”という順に回答が多くなりました。昨年同じ質問をした際は、“連帯感があった”が3位だったことから、今回スマートフォンを利用している防衛隊員が新たに利用できるようになった「仲間への協力要請」機能によって、隊員同士の連帯感が高まったのかもしれません。また、「入隊の志望動機は?」との質問に対しては、昨年と同様に“誰かの役に立ちたいから”が最も多くなりました。“ゲリラ雷雨”というシビアな天気に対し、みんなで楽しく取り組むと共に、周りの人にも役立つ情報を自ら発信し、被害を減らす事に努めた充実感を感じている方が多いようです。

入隊の動機
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活動の感想
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前兆はわかるようになったか
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来年も活動したいか
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協力要請は役立ったか
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ゲリラ雷雨メールは役立ったか
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ゲリラ雷雨メールが届くタイミング
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来年も利用したいか
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