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ウェザーニューズ、世界初のオオジシギの渡りのメカニズム解明に貢献

北海道テレビ放送制作のドキュメンタリー番組に協力、科学放送高柳賞最優秀賞ほか受賞

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、北海道テレビ放送(HTB)制作「カムイの鳥の軌跡~オオジシギ 2つの物語~」で放送された、世界初となる渡り鳥“オオジシギ”の渡りのメカニズム解明に協力しました。当社独自の風の流線データと鳥類研究者が収集したGPSによる位置情報から、風向きの変化で渡りを開始していることや、渡りの成功には低気圧の位置が大きく影響することなど、オオジシギの渡りと気象の関係が初めて明らかになりました。この番組は、北海道からオーストラリアまでの約1万kmを渡る小さな鳥“オオジシギ”の渡りのルートの謎に迫るドキュメンタリーで、2017 年度の科学放送高柳賞の最優秀賞を受賞しました。

※番組は北海道テレビ放送の「北海道onデマンド」から無料でご覧いただけます。
 https://hod.htb.co.jp/pg/pg_ka

北海道テレビ放送「カムイの鳥の軌跡」より

 

足環をつけるこれまでの調査方法によって、オオジシギは夏に北海道で繁殖し、冬にオーストラリアで過ごすために約1万kmを渡ることがわかっています。近年、GPSの小型化が進み、小型の鳥類でも追跡が可能になったことから、2016年夏、日本とオーストラリアの鳥類研究者は、世界で初めてオオジシギの渡りのルートの解明に挑みました。調査チームがGPSを用いて収集した位置情報から、オオジシギが予想に反して休むことなくニューギニアまで最短ルートで渡ることが判明しました。さらに、気象情報との関連に着想を得て、当社提供の風の流線データと重ね合わせたことで、北海道で追い風に変わった途端に渡りを開始していることや、台風接近にも関わらず、飛行ルートを変えることなく最短ルートで飛行することなど、世界で初めて気象とオオジシギの渡りの関係が明らかになりました。

北海道テレビ放送「カムイの鳥の軌跡」より

これらをドキュメンタリー番組にした北海道テレビ放送の作品「カムイの鳥の軌跡~オオジシギ 2つの物語~」は、渡りの開始と低気圧の位置の関連に着目して飛行経路と風の流れの再現CGを制作し、渡りの開始やその成否と気象との関係を解明した点などが評価され、2018年1月19日2017年度科学放送高柳賞 最優秀賞をはじめ、3月25日第5回グリーンイメージ国際環境映像祭 審査委員特別賞、4月20日第59回科学技術映像祭 自然・くらし部門 優秀賞を受賞しました。当社は、地球規模での生態系保全や国際協力の重要性を訴える番組で、気象という観点から動物の生態解明に協力できたことを嬉しく思います。

 

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