TOP > NEWS > 2021

ニュース

アレルギー対策商品の開発やマーケティングのクラウドサービス

高解像度1kmメッシュ黄砂予測とPM2.5予測のAPI提供開始

〜エアコンで導入開始、花粉・黄砂・PM2.5の先読み自動運転に活用〜

流通気象 > 空気気象 >

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、高精度の気象データと最新技術の活用によって企業のDXを推進し、ビジネス課題を解決するWxTech®️(ウェザーテック)サービスにおいて、1kmメッシュの高解像度な黄砂予測APIと15kmメッシュのPM2.5予測APIの提供を本日開始しました。

 春になると花粉だけでなく、偏西風に乗って黄砂の飛散量がピークを迎え、PM2.5の濃度も上昇する日が多くなります。黄砂は大気汚染物質を含むことからアレルギーの原因となりやすく、PM2.5は肺の奥まで入りやすいことから呼吸器系や循環器系の疾患のリスクを上昇させるため注意が必要です。
 そこで、当社は1時間ごとの黄砂・PM2.5の飛散予測データを3段階のランクでAPI提供します。データはクラウド経由で提供するため、企業システムとの連携も容易です。例えば、換気や外出注意のアラート配信や、洗車を促すクーポン配信などのマーケティングにご活用いただけます。また、今年1月に提供開始した「花粉予報API」も組み合わせていただくことで、花粉・黄砂・PM2.5から室内の空気をキレイに保つ先読み空気清浄機能付きのエアコンなど、スマート家電の商品開発にもお役立ていただけます。すでに大手空調メーカーのエアコンで導入が開始しています。

 今後は、PM2.5の予測データの高解像度化を進めることで、健康被害の低減につながるよりきめ細かい情報を提供していきます。

「WxTech®️」のデータラインナップはこちらから
サービスに関するお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/services.html
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

 

1kmメッシュ黄砂予測API(九州)のイメージ

 

黄砂・PM2.5の予測データをAPIで提供開始

 黄砂は、主に中国大陸内陸部の砂漠などの乾燥地域から巻き上げられた土壌や鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来する現象です。日本では3〜4月にピークを迎え、自動車や洗濯物の汚れを度々発生させているほか、黄砂に含まれる大気汚染物質を原因としたアレルギーの発生が報告されています。

 PM2.5は国内で一年中観測されますが、黄砂と同様に偏西風に乗って中国大陸の都市部から飛来するため、春は比較的濃度が高い傾向が見られます。PM2.5は肺に達することによる健康被害が懸念されています。

 そこで、当社は企業向けに黄砂およびPM2.5の予測データの提供を開始しました。「黄砂予測API」および「PM2.5予測API」は、黄砂・PM2.5が飛散するリスクを、黄砂は1kmメッシュの高解像度、PM2.5は15kmメッシュで提供するサービスです。60時間先まで1時間ごとに各飛散量を指数化し、“少ない”“やや多い”“非常に多い”の3段階で提供します。予測には実況データを反映した独自の大気化学輸送モデルを用いています。

PM2.5予測API(関東)のイメージ

 予測データは クラウドを経由してAPIなどで提供するため、企業システムとの連携が容易です。あらかじめ緯度経度を設定しておくことで、対応する黄砂・PM2.5の予測データを自動で取得できます。黄砂およびPM2.5のデータをAPIで提供するサービスは日本企業では初めてとなります。予測データを企業のシステムやビジネスデータと組み合わせることで、新たなサービスや製品を生み出すことができます。

 例えば、アラート配信や企業のシステム上で警告することで、視界悪化に備えた作業の延期や、屋内への侵入を防ぐ窓閉め、外出を控えるなどの対策を促すことができます。また、自動車の洗車を促す割引クーポンの配信や広告などのマーケティングへの活用も期待されます。さらに、自動で空気清浄運転を開始するエアコンや空気清浄機などの商品開発にもお役立ていただけます。今年1月に提供開始した「花粉予報API」も組み合わせていただくことで、花粉・黄砂・PM2.5の3つの予測データで空気の汚れに先回りするスマート家電の開発も実現できます。大手空調メーカーのエアコンではすでに、花粉・黄砂・PM2.5のデータを用いた自動制御の試験が始まっています。

 当社は、本サービスが様々な健康被害の低減やより健康的な暮らしにつながることを期待しています。ご興味のある企業の方は、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。

▼黄砂・PM2.5予測APIに関するお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

 

黄砂・PM2.5予測APIのサービス仕様

データ種別
黄砂指数、PM2.5指数
黄砂・PM2.5のランク
1少ない
2やや多い
3非常に多い
空間解像度
黄砂:1kmメッシュ、PM2.5:15kmメッシュ
時間解像度
1時間ごと、60時間先まで
更新頻度
2回/日

 

WxTech®️サービスについて

 WxTech®️(ウェザーテック)サービスは、ビジネス課題や社会課題解決を目指した企業や自治体のDX推進を気象データの切り口から支援するサービスです。ビジネス分析・予測に活用可能な高解像度/高精度な気象データAPIを備え、サービスサイトではお手持ちのデータと気象データとの相関分析を無料でお試しいただけます。

 ウェザーニューズ独自の高精度/高解像度な気象データと、2,500社に及ぶお客様へのサービス導入のノウハウを活かし、業務の効率化や最適化、ビジネスリスク/ロスの低減など、持続可能なビジネスの実現だけでなく、売り上げの最大化や新たなビジネスチャンスの創出、マーケティング戦略の支援など、攻めのビジネスの実現をサポートします。

 当社は気象データと最新テクノロジーを組み合わせて、ビジネス課題を解決するWxTech®️のサービス開発を進めることで、Society 5.0時代における企業のDXを推進していきます。

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら