ニュース

ウェザーニューズ 今夏の「ゲリラ雷雨傾向」発表

今夏の“ゲリラ雷雨”、最多発生エリアは関東甲信で810回

~ 全国的に8月上旬~中旬に多発する傾向で、8月は昨年より2割増の見込み ~

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、突発的かつ局地的に大雨や雷をもたらす“ゲリラ雷雨”に対し、事前対策への意識を高め、被害軽減に繋げるため、7月~9月における“ゲリラ雷雨”の発生傾向を発表しました。今年の“ゲリラ雷雨”発生回数は、全国的に昨年よりやや多くなる見込みで、ピークとなる8月の発生回数は昨年の1.2倍になる予想です。昨年同様、急激に発達する積乱雲により、道路冠水や浸水、落雷などの被害が発生する可能性があります。“ゲリラ雷雨”の発生が多発するこの時期、一人ひとりが災害に対する意識を高め、被害軽減に繋げることが必要とされています。詳細はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」よりご覧いただけます。


“ゲリラ雷雨”の発生傾向

 “ゲリラ雷雨”は、大気の状態が不安定なときに、局地的な地上付近の気温上昇や地上風の収束などによって上昇気流が形成され、積乱雲が急発達することで発生します。  今シーズンのゲリラ雷雨の発生回数は、太平洋高気圧の勢力が弱まる8月に全国的に増加する予想です。また、最も発生回数が多いエリアは関東甲信で、シーズンを通して約810回発生する見込みです。 西〜東日本の広範囲で梅雨明けを迎える7月下旬は、太平洋高気圧が強まり、ゲリラ雷雨の発生回数は少なくなりそうです。8月は昨年に比べて高気圧の勢力が弱いため、湿った空気や上空の寒気の影響を受けやすく、ゲリラ雷雨が多くなる見込みです。9月に入るとゲリラ雷雨の発生回数は次第に減少しますが、お彼岸の頃までは厳しい残暑で気温が高く、ゲリラ雷雨の発生する日があります。また、秋になると台風や秋雨前線の影響を受ける日が次第に増えるため、雷を伴う短時間強雨や大雨に注意が必要です。

20140716_1
20140716_2
画像をクリックすると拡大画像が見られます

エリア別の“ゲリラ雷雨”発生傾向

140716_table1

都道府県別の“ゲリラ雷雨”発生傾向

140716_table2

エリアにおける“ゲリラ雷雨”発生傾向(7月下旬以降)

北日本 20140716_3
 北日本のゲリラ雷雨の発生回数は昨年と同じかやや多くなる見込みで、ゲリラ雷雨のピークは8月上旬〜中旬になりそうです。7月下旬〜8月上旬は東北で梅雨明けを迎えますが、太平洋高気圧の勢力は弱く、湿った空気や上空の寒気の影響を受けて、ゲリラ雷雨が発生しやすくなります。 北海道のゲリラ雷雨の発生回数を昨年と比べると、7月は少なく、8月~9月は同程度になりそうです。 東北のゲリラ雷雨の発生回数は、7月は昨年より少ないものの、8月〜9月は昨年の1.2〜1.6倍程度になる見込みです。また、9月後半になると秋雨前線や台風接近の影響で大雨になる日もあります。突発的な雨ではありませんが、雷を伴う強い雨に注意が必要です。                 
東日本 20140716_4
 東日本のゲリラ雷雨発生回数は昨年と同程度で、関東は全国で最も多い予想です。7月下旬に梅雨明けした後は、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなりますが、高気圧の勢力は昨年ほど強くなく、湿った空気や上空の寒気の影響でゲリラ雷雨が多く発生する見込みです。9月になると次第にゲリラ雷雨は減少しますが、お彼岸の頃まで残暑が厳しく突発的な雷雨に要注意です。また、台風が接近して大雨になる恐れもあり、ゲリラ雷雨シーズン後も雨による災害に注意が必要です。 関東甲信や東海のゲリラ雷雨のピークは8月で、昨年の同時期の1.2〜1.3倍程度の発生回数になりそうです。道路冠水や河川の急激な水位上昇などに注意して下さい。北陸では8月、9月ともにゲリラ雷雨が多い見込みで、発生回数は昨年の1.3倍程度となる予想です。  
西日本 20140716_5
 西日本のゲリラ雷雨のピークは8月上旬〜中旬で、発生回数は昨年と同じかやや多くなる予想です。7月下旬に梅雨明けした後は、太平洋高気圧に覆われて晴れる日が多くなりますが、高気圧の勢力は昨年ほど強くなく、湿った空気や上空の寒気の影響を受け、ゲリラ雷雨が発生しやすくなる見込みです。9月には次第に雷雨の回数が減少しますが、9月前半は残暑が厳しく、ゲリラ雷雨が発生する可能性があります。また、9月後半には台風が接近する時期もあり、ゲリラ雷雨のシーズンが過ぎた後も、大雨による災害に注意が必要です。 近畿のゲリラ雷雨のピークは8月になる見込みで、この時期の発生回数は昨年の1.3倍程度になる予想です。また、中国、四国、九州では昨年と同程度の発生回数となる見込みです。

“ゲリラ雷雨”発生回数の求め方

 “ゲリラ雷雨”をもたらす雷雲は、予め予測可能な前線による雨とは別で、“突発的”かつ“局地的” に発達し、事前に予測することが難しいのが特徴です。また限られた数しか設置されていないアメダス(全国約1300箇所)では、全ての降雨を正確に観測できないのが現状です。当社では、全国650万人以上の利用者からなる降雨報告(※)において、過去90分前から30分前までに“ポツポツ”以上の雨が2割以内の状態が続いている時に“ザーザー”以上の強い雨 (5段階中の2番目以上に強い雨)が報告された中で、前線等の影響による雷雨を除いたものを“ゲリラ雷雨”とし、10kmメッシュごとにカウントしています。昨年の発生回数は7月23日~9月30日の期間で算出しています。※)降雨報告はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通し、“ポツポツ”, “パラパラ”, “サー”, “ザーザー”, “ゴォーー”の5段階で報告されます。


“ゲリラ雷雨”傾向について

 当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みを行っていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の“ゲリラ雷雨”の傾向発表にあたり、気象機関や長期予報の有識者の複数の見通しをもとに、総合的に見解を出しています。本リリースにおける情報は、発表日における最新の見解です。また、今年の見通しは、7月下旬~9月末までの期間を対象としています。