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1kmメッシュの高解像度な「熱中症情報API」をバージョンアップ

リアルタイムの熱中症実況データと10日間熱中症予報を提供開始

〜作業員の熱中症をアラート通知で予防、商品と熱中症情報を合わせて広告に付加価値を〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、気象データ提供サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」において、1kmメッシュの「熱中症情報API」をバージョンアップし、熱中症実況データと10日間熱中症予報のデータ提供を本日開始しました。

「熱中症情報API」は、1kmメッシュの暑さ指数(WBGT)をもとに独自に算出した5段階の熱中症危険度を提供します。体が暑さに慣れていない“時期”や住んでいる“エリア”を考慮して予報することで精度を高めています。2021年夏から提供してきた72時間先まで1時間ごとの短期の熱中症予報に加えて、今シーズンは新たに10分毎に更新されるリアルタイムの熱中症実況データと10日先までの熱中症予報の提供を開始しました。

企業は既存システムと本データを連携させることで、熱中症対策や関連商品のマーケティングなどにご活用いただけます。昨シーズンは作業員へのアラート通知をはじめ、農家向けのアプリや学校のサイネージへの表示など、熱中症への注意喚起の需要が多くなりました。今回のバージョンアップにより、熱中症予報をもとに送風機の追加やこまめな水分補給などの対策をとり、実況データをもとに作業中断のアラートを通知するなど、データを使い分けていただくことも可能になりました。

今年は5月17日に岐阜県で今年初めての猛暑日を観測し、夏(6〜8月)の気温も広い範囲で平年より高いと予想されることから、早めの熱中症対策にご活用いただけるよう、5月から開始にしました。熱中症情報の活用による作業員の健康管理やマーケティングの高度化などに関心のある企業の方は、以下URLよりお問い合わせください。

熱中症情報のビジネス活用に関するお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

今シーズンも「熱中症情報API」を提供開始

〜熱中症実況データと10日間熱中症予報を追加

「熱中症情報API」は、1kmメッシュの暑さ指数(WBGT)をもとに独自に算出した、業界最高レベルの高解像度の熱中症危険度情報です。「熱中症情報API」では72時間先まで1時間ごとの短期の熱中症予報(※)、10日先までの日ごとの熱中症予報、10分毎に更新されるリアルタイムの熱中症実況データの3種類の熱中症リスクについて、“ほぼ安全”“注意”“警戒”“厳重警戒”“運動中止”の5段階で提供します。

今回、新たに1kmメッシュの10日間熱中症予報と熱中症実況データを追加しています。これにより、例えば、企業は“注意”以上が予報されている場合はこまめな水分補給を促し、当日の実況データで“警戒”以上が出たらアラートを飛ばして屋外作業を休止するなど、データを使い分けることも可能になります。

1kmメッシュの熱中症実況データ(東京)のイメージ

2022年は5月29日に関東で35度以上の猛暑日を観測し、6月25日には群馬県伊勢崎市で40.2度を観測するなど早い時期から厳しい暑さとなりました。また、今年は5月17日に岐阜県で今年初めての猛暑日を観測しており、夏(6〜8月)の気温は6月の西日本と沖縄・奄美は平年並ですが、それ以外は平年より高く、全般に暑い夏になる見込みですので、早めの熱中症対策にご活用いただけるよう提供時期を5月に早めました。

※2021年7月発表:1kmメッシュの高解像度「熱中症情報API」を提供開始
/news/36824/

〜ウェザーニューズ独自の熱中症情報〜

一般的な熱中症情報は、一年中全国一律の基準でWBGTの値からランク分けしており、時期やエリアによる熱中症の発生傾向の違いは考慮されていません。しかし、同じ気温でも体が暑さに慣れてきた夏とそうではない時期や、東北と関東など住んでいるエリアの違いによって、熱中症のなりやすさが異なります。特に梅雨明け直後は、体が暑さに慣れていないため熱中症になる人が多いと言われています。そこで、当社は過去の熱中症搬送者数とWBGTとの関係を分析した結果から、時期やエリアを考慮した新しい熱中症危険度を算出しています。 

〜熱中症情報の活用方法〜

 本サービスは、クラウドを経由してAPIなどでデータを提供するため、企業システムとの連携も容易です。企業は数地点から全国約38万地点まで、必要な地点の緯度経度を設定しておくことで、任意のタイミングでデータを自動取得することができます。取得データは、熱中症の注意喚起や熱中症リスクと連動するエアコンや換気システムの開発、関連商品の宣伝広告など、アイデア次第で様々な用途にご活用いただけます。

 最もニーズが多いのは、屋外の作業現場やイベント会場、学校における熱中症の注意喚起です。熱中症リスクが高まる場合は、アプリやデジタルサイネージでの表示やメール通知を行うことで、作業員やスタッフ・観客に休憩や水分補給を推奨し、扇風機を多めに稼働させるなど、暑さから身を守るアクションにつなげることができます。

 この他、過去には日本コカ・コーラ株式会社がスマホアプリ「Coke ON®」で熱中症リスクが高いときに自販機でのドリンク購入を促すキャンペーンを実施したり、株式会社ニューステクノロジーが熱中症情報と商品の広告クリエイティブを連動させるプロモーションを行うなど、マーケティングにも応用されています。

 

スマホアプリを熱中症指数と連動させて、自販機でのドリンクの売上げが大幅に上昇>

「コカ・コーラ」「アクエリアス」「ジョージア」「い・ろ・は・す」「綾鷹」などの飲料ブランドで知られる日本コカ・コーラ株式会社は、スマホアプリ「Coke ON®(コークオン)」(※)に熱中症情報APIの短期予報を活用しました。2020年の夏に“危険”や“厳重警戒”のエリアにいる人に対して「熱中症に注意」のお知らせを通知し、該当エリアのユーザーが「Coke ON®」対応の自販機でドリンクを購入すると、通常の2倍のスタンプを受け取れるキャンペーンを実施したところ、通知しない場合と比べて売上げが20%アップしたそうです。
※「Coke ON®」は、The Coca-Cola Companyの登録商標です。

導入事例:https://wxtech.weathernews.com/case/cocacola.html 

タクシーの車窓広告に気象データを連携、日本初のサイネージ広告がSNSで話題に

東京都内で最大規模のタクシーサイネージメディアを展開する株式会社ニューステクノロジーは、2021年夏に国内初のモビリティ車窓メディア「Canvas」に熱中症情報APIの短期予報を活用し、熱中症関連商品のプロモーションを行いました。熱中症リスクに応じたクリエイティブを日替わりで掲出するとともに、対象車両に乗車された方に商品サンプリングを実施することで、SNSでも話題になり広く呼びかけることができたそうです。

導入事例:https://wxtech.weathernews.com/case/newstech.html

「熱中症情報API」のサービス仕様

データ種別
熱中症予報
熱中症実況データ
ランク
ほぼ安全
注意
警戒
厳重警戒
運動中止
ほぼ安全
注意
警戒
厳重警戒
運動中止
空間解像度
1kmメッシュ
1kmメッシュ
提供期間
5〜10月
5〜10月
時間解像度
・短期の熱中症予報:1時間毎、72時間先まで
10日間熱中症予報:1日毎、10日間先まで
10分
更新頻度
・短期の熱中症予報:5回/日
10日間熱中症予報:1回/日
10分毎

熱中症情報の活用を検討されている企業の方は、下記URLよりお気軽にお問い合わせください。
https://wxtech.weathernews.com/contact.html

 

WxTech®️について

気象データ提供・分析サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」は、ビジネス課題や社会課題解決を目指した企業や自治体のDX推進を気象データの切り口から支援するサービスです。1kmメッシュの高解像度な気象データのAPI提供や、高性能気象IoTセンサーによる現地観測、気象と商品の相関分析、お天気キャスターが気象情報と合わせて商品を紹介する天気連動型の動画広告サービスなど、様々なサービスを揃えています。

ウェザーニューズ独自の高精度/高解像度な気象データと、2,600社に及ぶお客様へのサービス導入のノウハウを活かし、業務の効率化や最適化、ビジネスリスク/ロスの低減など、持続可能なビジネスの実現だけでなく、売り上げの最大化や新たなビジネスチャンスの創出、マーケティング戦略の支援など、攻めのビジネスの実現をサポートします。

当社は気象データと最新テクノロジーを組み合わせて、ビジネス課題を解決するWxTech®️のサービス開発を進めることで、Society 5.0時代における企業のDXを推進していきます。

 

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