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全国1万本の桜の健康状態をチェックした「桜健康診断2014」結果発表

全国的に6割以上が元気に開花、西日本ほど健康状態が良い結果に

~“日当り”“樹形”“花の咲き方”“幹”“樹皮”“花数”の6項目から診断を実施~

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、日本の春の風物詩である桜を病気から守り、美しい桜が楽しめるよう、全国規模で桜の健康状態をチェックする「桜健康診断2014」を実施、本日結果を発表しました(沖縄を除く)。桜健康診断は、「私が観察している桜の木はてんぐ巣病ではないか」といった桜の寿命や病気に関する問い合わせを多数いただいたことをきっかけに2007年から実施しています。本調査は、3月21日〜5月23日、全国に展開する「さくらプロジェクト2014」の参加者13,227名に、身近にある桜の花数や咲き方、幹、樹皮などの状態について答えていただき、桜の状態を優良から生育不良の4段階で診断しました。結果、桜の健康状態は43都道府県で“優良”、3県で“正常”となり、全国で生育不良のエリアはなく、西日本ほど健康状態が良かったことがわかりました。桜の健康状態は昨夏の気温や降水量、日照が影響することから、西日本は前年の夏の気温が平年より高く、夏らしい暑さと十分な日差しを浴びたことが要因として考えられます。ウェザーニューズでは、今後も桜の健康状態に目を向け、全国の方とニッポンの桜を見守っていきます。

今年の桜は6割以上が“優良”、西日本ほど健康状態が良い結果に

桜の木の下で“日当たり”、“樹形”、“花の咲き方”、“幹の状態”、“樹皮の状態”、“花数の状態”の6項目を観察し、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイトを通して、それぞれの状態について回答してもらいました。各項目の回答結果を数値に置き換え、総合した結果をもとに、桜の状態を“優良(1.00~1.75)”、“正常(1.76~2.50)”、“やや生育不良(2.51~3.25)”、“生育不良(3.26~)”の4段階で診断しました。合計13,227名の回答を分析した結果、今シーズンは“優良”が全体の65%、正常が31%、やや生育不良が3%、生育不良が1%となりました。
 都道府県別では、西日本が上位にランクインしており、桜が最も元気なのは佐賀県の桜であることがわかりました。桜の健康状態は前年の夏の天候が大きく関わっており、昨夏は太平洋高気圧の勢力が日本の南海上から西日本付近で強かったことから、西日本の桜は夏らしい暑さと十分な日差しを受け、健康状態が良くなったと考えられます。西日本の中でも、特に九州北部が上位にランクイン(1位佐賀県、3位長崎県、4位福岡県)しています。九州北部は日照時間や降水量が平年並で、気温も高かったことから、光合成が盛んに行われる気象条件が揃っていたことが大きな理由であると考えられます。

一方、山陰以北の日本海側エリアの多くが下位にランクインしており、島根県の桜は最も元気がないことが明らかになりました。これは、夏の豪雨によって葉が傷ついたことが影響していると考えられます。前年の夏、日本の南海上から西日本(山陰以南)を中心に太平洋高気圧に覆われていたことで、日本海側は湿った空気が流れやすく、集中豪雨が多く発生しました。

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桜の健康診断2014
1位 佐賀県 1.51
2位 群馬県 1.53
3位 長崎県 1.53
4位 福岡県 1.54
5位 岡山県 1.55
42位 富山県 1.74
43位 北海道 1.75
44位 秋田県 1.76
45位 福井県 1.80
46位 島根県 1.89
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今年の桜の花数、西〜東日本の太平洋側ほど多い結果に

花数に関する調査項目で、「1つのつぼみにいくつの花が咲いていますか?」と聞いたところ、今シーズンは“3〜4個”が最も多く58%、続いて“5個以上”が32%、“2個”が7%、“1個”が3%、全国平均は3.69個となり昨年(3.73個)よりやや少ない結果となりました。
 また、花数が多いエリアは、西〜東日本の太平洋側に集中していることがわかりました。前年の夏、太平洋側では雨量が少なく、晴れた日が多かったことで、花芽の形成に必要な光合成が盛んに行われたことが理由の一つと考えられます。
 都道府県別では、1位長崎県、2位徳島県、3位福岡県、4位佐賀県、5位滋賀県となりました。長崎県や福岡県、佐賀県など九州北部は日本海側エリアではありますが、前年の夏に太平洋高気圧が西ほど強く張り出していた影響で、十分な日差しを受け、花数も多くなったと考えられます。

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桜の花数調査(個)
1位 長崎県 4.15
2位 徳島県 3.89
3位 福岡県 3.88
4位 佐賀県 3.86
5位 滋賀県 3.84
42位 岩手県 3.51
43位 青森 3.50
44位 広島県 3.49
45位 秋田県 3.42
46位 北海道 3.41

今回の診断結果では、昨シーズンよりやや健康状態が下がったものの、生育不良のエリアはありませんでした。ただ、桜は傷つきやすく、環境の変化に弱い植物です。最近では、カビの一種が原因の伝染病である「てんぐ巣病」や木を腐らせる「ベッコウダケ」や「コフキサルノコシカケ」などのキノコが発生する病気が見られる桜もあり、定期的に桜の健康状態を確認する必要性が求められています。ウェザーニューズでは、今後も春に元気できれいな桜が見られるよう、全国の方と共に桜を見守り続けていきます。

※沖縄県は、桜の開花シーズンが異なるため診断を実施しておりません