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船長・運航管理者・荷主間の情報共有を密にし、内航船運航の効率化に貢献

「ウェザーニュース for business」で内航船向け海上気象サービスを提供開始

〜高解像度波浪予測モデルを新開発、1kmメッシュの波予測で船の安全運航を支援〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、内航海運のさらなる安全性向上を支援するため、新たに高解像度な波浪予測モデルを独自開発し、「ウェザーニュースfor business」において内航船向けの新たなサービスの提供を本日より開始しました。
当社は創業以来、ばら積み船やタンカーなど、様々な国内貨物を海上輸送する内航海運会社の安全な航海や荷役をサポートしてきました。近年は海上のネットワーク環境の向上やスマホの普及が徐々に進み、陸上の運航管理者や荷主だけでなく、海上の船長も詳細な波・風の予測をタイムリーに把握したいというニーズが高まっています。そのため、お天気アプリを企業専用にカスタマイズできる「ウェザーニュース for business」で初めて高解像度な海上の波・風など海象情報の提供を始めました。
本サービスは、15日先までの各種気象・海象情報が確認できるほか、新たに開発した波浪予測モデルで、日本の沿岸域について72時間先まで1時間ごとの有義波高を2kmメッシュの細かさで予測します。本予測モデルは精度評価の結果、気象庁の沿岸波浪予測と比べて約30%の精度向上が確認されています。また、全国の内航船が寄港する主要港湾や航路上のウェイポイント(変針点)における7日先まで1時間ごとの波の高さ・向きや、風向・風速などを最大1kmメッシュでピンポイントに予測します。加えて、利用者は波や風の予測だけでなく、船の位置情報や台風の進路予測、海流、海面水温など、内航船の出発〜到着に必要な様々な海象情報を電子海図や気象衛星のマップ上に重ね合わせて確認することもできます。
このように内航船の航海に不可欠な航路上や港周辺の海象情報について、海上の船長と陸上の運航管理者や荷主が、各々のパソコンやスマホから最新情報を確認して連携を強化することで、内航船の安全運航や配船計画にお役立ていただけます。当社は、今後も海上の波や風の予測精度向上に努め、設立当初から変わらぬ「船乗りの命を守りたい」という想いを胸に船舶の安全運航を支援してまいります。

お問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/

「ウェザーニュース for business」 で海上の波・風予測を提供開始

近年、国内の海運事業者において船員不足が深刻な課題となっており、より効率的で安全で効率的な運航判断の重要性が高まっています。そこで、当社は企業向け気象情報「ウェザーニュースfor business」に新たに海上気象のメニューを追加し、内航船の安全で効率的な航行判断を支援する海上気象サービスの提供を開始しました。本サービスはパソコン専用ウェブサイトと4500万ダウンロードの「ウェザーニュース」アプリの両方で提供するため、陸上の運航管理者や荷主と、海上の船長が同じ気象・海象情報をタイムリーに確認できます。

72時間先まで予測可能な高解像度波浪予測モデル
7日先まで確認できるピンポイントの気象予測
港の構造物の位置を確認できる衛星モードのマップ
電子海図モードのマップに海象情報の重ね合わせも可能

本サービスでは、全国の港周辺の7日先まで1時間ごとの風、波、天気、降水、気温、視程の予報をピンポイントで予測します。波や風が強い場合や視程が低い場合には、注意(黄色)と警戒(赤色)の2段階で注意を促します。
また、今回新たに高解像度の「波浪予測モデル」を独自開発しました。本予測モデルを用いて、2kmメッシュの高解像度で72時間先まで1時間ごとの有義波高予測をマップ上で確認できます。精度評価の結果、気象庁が提供する沿岸波浪予測と比較して、約30%の精度向上が確認されています。この有義波高のほか、全国の内航船が寄港する主要港湾や航路上のウェイポイント(変針点)における7日先まで1時間ごとの波の高さ・向きや、風向・風速などを最大1kmメッシュでピンポイントに予測します。さらに船の位置情報、台風進路予測、海流、等圧線、海上視程、海面水温、潮汐の予測を衛星写真や電子海図のマップに重ね合わせて確認できます。航行中の安全確保はもちろん、港へのアプローチ時の判断材料としてもご活用いただけます。なお、「ウェザーニュース for business」では、専門的な台風情報や落雷、ゲリラ豪雨、熱中症リスク、個人ユーザーからの天気報告など、様々な気象情報もご確認いただけます。台風情報では、当社や世界の気象機関を含む全8種類の台風進路予測モデルを比較し、複数の進路の可能性を把握することができます。

パソコン版「ウェザーニュース for business」
マップ上から港や海上などピンポイント地点を選択し、
7日先までの詳細な気象予測を確認が確認可能
パソコン版「ウェザーニュース for business」
電子海図のマップも確認可能

無人運航船の安全運航も支援する計画

当社は、公益財団法人日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040における「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」に、Designing the Future of Fully Autonomous Ships Plusコンソーシアムメンバーとして参加しています。当社は無人運航船の安全運航における「ウェザーニュース for business」の将来的な利用に向けて、機能強化を行なってまいります。

▼お問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/

 

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