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36時間先までの降ひょうリスク予測モデルを高度化、全国のひょう報告で被害を防ぐ

1kmメッシュの高解像度なひょうリスク予測のデータ提供を開始

〜ソニー損保は自動車保険契約者の被害回避策としてアラートメール配信を開始予定〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、高精度の気象データと最新技術の活用で企業のDXを推進し、ビジネス課題を解決する気象データ提供サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」において、1kmメッシュの高解像度な独自のひょうリスク予測モデルを高度化し、36時間先まで1時間ごとの「ひょうリスク予測API」の販売を本日開始しました。

近年は気候変動の影響でゴルフボール大の雹(ひょう)が降ることもあり、自動車や建物の破損、農作物への被害、怪我など、各地で深刻な被害が出ています。ひょうによる被害を未然に防いでいただくため、当社は36時間先まで1時間ごとの降ひょうリスクを4ランクで予測する「ひょうリスク予測API」のデータ提供を開始しました。当社のひょうリスク予測モデルは、お天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた過去1万通以上の降ひょうデータと当時の気象データの解析結果を反映しており、さらに今回のアップデートによりリアルタイムのひょう報告も予測モデルに自動でタイムリーに取り込むことで、予測が難しい降ひょうを従来よりも高い精度で予測します。また、本データはクラウドを経由してAPIで提供するため、企業は日時や緯度経度を指定するだけでデータを取得でき、自社のシステムに組み込むことも可能です。

ソニー損害保険株式会社(本社:東京都大田区、代表取締役社長:坪田 博行、以下「ソニー損保」)は「ひょうリスク予測API」を先行導入し、自動車保険の契約者向けに、降ひょうのリスクが高まった際に事前にアラートメールを配信するサービスを2025年5月から開始予定です。ひょうが降る可能性がある場合、前日夜にお客さまにリスクを伝えて回避行動を促すことで被害低減を目指します。当社は保険、農業、商業施設、建築、物流業界などひょうがビジネスに影響を及ぼす様々な企業の防災・減災につながる取り組みを支援していきます。

お問い合わせはこちらから

サービスサイトはこちらから

https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/
https://wxtech.weathernews.com/services/life_hail.html

ソニー損保が保険サービスにひょうの予測データを活用
〜降ひょうのアラートメールを自動車保険のお客さまに配信〜

自動車保険のほか、火災保険や医療保険などを取り扱うダイレクト型損害保険会社のソニー損保は、ウェザーニューズのひょうリスク予測のデータを先行的に導入し、2025年5月から自動車保険の契約者向けに降ひょうリスクを事前にメールでお知らせする「降雹アラートサービス」の提供を開始します。

近年は大規模なひょう災が全国各地で相次ぎ、過去3年間に発生した大規模なひょう災では“車の窓ガラスが割れる”、“車体全体に傷がつく”などの重大な被害が確認されています。

ひょうによる自動車の損害は、車両保険を契約していない場合は修理費が全額自己負担になります。車両保険を契約している場合は保険会社に保険金を請求できますが、翌年の保険料が高くなってしまうため、契約内容に関わらず多くのお客さまに経済的な負担が発生します。また、大規模なひょう災が発生した場合には地域の修理工場へ修理依頼が集中し、修理完了までに長期間かかるなどの事象も生じてきます。

そこで、ソニー損保は自動車保険を契約されているお客さまのひょう災の回避策として、ウェザーニューズのひょうリスク予測データを用いてアラートメールを配信します。前日夜の段階で降ひょうが予測される市区町村にお住まいのお客さまに降ひょうのリスクと回避行動をご案内するメールを送信し、被害を防ぐ行動を認知・実践いただきます。また、ひょう災リスクの高いエリアで車両保険を契約しているお客さまには、被害が発生した後にスムーズな保険金請求をいただけるよう、ウェブサイトやLINEによる事故受付について案内するフォローメールを翌日にお送りします。

このようにお客さまに事前にリスクを伝えることで損害を未然に防いでいただくとともに、事後の保険金の請求までスムーズにお手続きいただくことで顧客満足度の向上を図ります。

 

1kmメッシュの「ひょうリスク予測API」を提供開始

「ひょうリスク予測API」は、1kmメッシュ(四方)の細かさで36時間先まで1時間ごとの降ひょうリスクの予測データです。当社によるひょうに関する予測データのAPI提供は今回初めてになります。降ひょうリスクは“リスクが低い”、“可能性あり”、“注意”、“警戒”の4ランクで予報します。

1kmメッシュひょうリスク予測APIのイメージ

APIによるデータ提供のため、必要な日時や緯度経度を指定するだけで取得可能で、企業の既存システムとの連携も容易です。また、用途に応じて1kmメッシュだけでなく、市区町村ごともお選びいただけます。市区町村の場合は、該当エリアにおける1kmメッシュごとのランクをまとめて最大値を算出します。

本データ提供にあたり独自のひょうリスク予測をアップデートしました。お天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーから寄せられた過去1万通以上の降ひょうの報告と当時の大気の不安定度や降水強度などの気象データの解析結果を反映し、さらに今回の改良でリアルタイムのひょう報告も予測モデルに自動でタイムリーに取り込むことで、従来よりも精度を高めています。

ニッキー🐱ママ🐷さん
埼玉県児玉郡上里町
高崎に住んでいる妹から連絡をもらい、急いで車の屋根に毛布を敷きましたが、風で飛んでしまい😣‼️ボコボコです😭
hiroさん
群馬県高崎市
ヒョウによる一番の被害はこれでした 自転車のカーポートの屋根に大穴が
東京都八王子市の空さん
東京都八王子市
車の屋根、ボコボコ😭
2025年4月7日のあられ(ひょう)報告

 

ひょうリスク予測APIのサービス仕様

データ種別
ひょう発生リスク指数
ランク
1リスクが低い
2可能性あり
3注意
4警戒
空間解像度
1kmメッシュ、市区町村ごとも可
時間解像度
1時間ごと、36時間先まで
更新頻度
5分ごと
提供方法
APIによるデータ提供

 

参考:「ウェザーニュース for business」でひょうリスクをモニタリング

お天気アプリ「ウェザーニュース」を企業専用にカスタマイズできる「ウェザーニュース for business」でもひょうリスク予測を提供しています。スマホのアプリ版では、36時間先までの拠点ごとのひょうリスクを確認できるほか、3時間以内にひょうが発生するリスクが高い場合にプッシュ通知でお知らせする「ひょうリスクアラーム」もご利用いただけます。パソコン版では全国のひょうリスクをマップで表示しており、企業の拠点や周囲のひょうリスクをモニタリングすることができます。保険、農業、商業施設、建築、物流業界など多くの業種において、ひょうリスクをアプリで事前に把握し、迅速な対応が取れるよう支援していきます。

パソコン版やアプリ版の「ウェザーニュース for business」から企業の拠点ごとのひょうリスク予測を確認できる

 

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