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世界の公的機関と連携を強化、最先端の気象予測技術を各国へ
ベトナム気象水文局とMOUを締結、AIを用いた台風・大雨予測で被害軽減
〜当社独自の台風進路予測やGoogleのAI気象予測も活用〜
ハノイ >株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、ベトナム気象水文局(VNMHA)の国家水文気象予報センター(NCHMF)および水文気象調査・技術・サービスセンター(HMSTS)と、気象分野における相互協力に関するMOUを締結しました。
当社は、2015年よりベトナム気象水文局との国際協力関係を構築しており、この関係をさらに強化します。今回の相互協力では、当社が長年培ってきた高精度かつ高解像度な気象予測インフラを活用した台風・大雨におけるAI予測情報を提供するとともに、Googleの先進的なAI技術を用いた気象予測モデルもその一つとして提供します。これらを提供することでベトナムにおける自然災害リスク軽減とレジリエンスの強化に貢献してまいります。
当社は今後、アジアをはじめとする各国の気象局と連携し、最先端の予測技術を社会に実装していくことで、自然災害リスク軽減と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

株式会社ウェザーニューズ 執行役員 安部大介 (右)
締結日
2025年7月31日
具体的な協力内容
1. 台風・大雨・洪水予報に関するAI気象コンテンツの提供
2. 気象精度向上に向けた技術共有、人材育成、災害リスク軽減における運営支援の協議および実施
当社の役割と今後の取り組み
ベトナムでは、台風や大雨による洪水の被害が毎年発生しており、その被害の軽減が社会的なテーマとなっています。特に、2024年の台風YAGIによるベトナム北部での甚大な被害は、強い台風に対する進路予測、大雨および洪水予報に関する精度をさらに高めていくことの重要性が改めて認識されました。
本協力では、当社が長年培ってきた高精度かつ高解像度な気象予測インフラを活用した台風・大雨におけるAI予測情報を提供します。その中でも特に、昨今目覚ましい発展を遂げるAI技術を活用した高精度な気象予測モデルの一つとして、GoogleのAI気象モデルも提供します。これにより、ベトナムにおける極端気象への適応が促進され、社会のレジリエンスが向上し、人命や財産を守ることに貢献してまいります。
当社は今後も、同様の課題をもち、協力を必要とする世界各国の機関や企業との連携を積極的に推進し、自社の予測技術や最先端のAI技術等を社会実装することで、自然災害リスク軽減とレジリエンス強化を実現してまいります。
Googleからのコメント
「Googleの洪水予測および台風予測AIモデルがベトナムで活用されることを大変喜ばしく思います。政府機関やWNIのような専門機関との強固なパートナーシップは、自然災害への備えと管理を改善し、地域社会をより安全にするための鍵となると信じています。」
Yossi Matias, Vice President & GM, Google Research