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高精度な気象予測で林野火災注意報・警報の適切な発令判断を支援

自治体・消防向けに林野火災危険度予測サービスの提供を開始

全国の林野火災リスクを72時間先まで1kmメッシュで予測、消防活動をサポート

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、法人向け気象情報サービス「ウェザーニュース for business」において、本日より林野火災危険度予測サービスの提供を開始しました。当社は、総務省消防庁が発出した「林野火災の予防及び消火活動について(通知)」の改正を受け、全国の自治体による林野火災注意報・警報の迅速かつ的確な発令をサポートするため、本サービスを開発しました。当社の3年連続予報精度No.1※の気象予測技術と詳細な森林の現況データを組み合わせることで、72時間先まで、1kmメッシュの高解像度で「発生危険度」と「延焼危険度」を予測します。
本サービスの予測ロジックは、令和4年度から林野庁より受託し、検証・改善を重ねた「林野火災発生危険度予測システム」を基盤とし、当社はこの成果をもとに独自の改良を加え、「ウェザーニュース for business」のサービスとして提供を開始しました。
本サービスを活用することで、消防関係者は、山火事リスクの高い場所や時間を正確に特定できます。これにより、地域ごとの気象特性や森林条件に応じた発令指標の調整や火の使用制限区域の判断について、データに基づいた判断が可能となります。また延焼危険度を元に優先的に消火活動をするべき場所を把握することで、山火事の被害軽減をサポートします。

「ウェザーニュース for business」のサービスサイトはこちらお問い合わせはこちらから
https://wxtech.weathernews.com/products/wfb/https://wxtech.weathernews.com/contact/inquiry/

林野火災における「発生危険度予測」

林野火災の「発生危険度予測」は、火種があれば燃焼が始まる可能性が高まる日時を予測します。具体的には、林床に堆積する落葉や枝などの可燃物の水分含有率が20%以下に乾燥する日を「林野火災発生危険日」として判定します。
消防関係者は、この「発生危険度予測」を確認し、リスクが具体的に高まるエリアや日時を正確に把握することで、林野火災注意報・警報の発令判断や、パトロール、住民への注意喚起といった初期の警戒体制を迅速かつ効果的に最適化するための情報としてご活用いただけます。また、「ウェザーニュース for business」をご利用の方は天気予報や、落雷リスク予測、地震情報など詳細な気象データを確認できます。そのため、林野火災の警戒に留まらず、地域の災害リスク全般に対する総合的な意思決定を支援します。

林野火災における「延焼危険度予測」

「延焼危険度予測」は、火災が発生した場合に、火が急速に燃え広がる可能性が高まる日時を予測します。延焼速度が400m/h以上となる条件の日を「林野火災延焼危険日」として判定します。延焼速度は、風の強さや地形の傾斜に大きく影響されるため、独自の風向・風速の予測データと詳細な地形データを組み合わせることで、延焼リスクが高まる日時や場所を正確に算出します。
「延焼危険度予測」は、火災発生時に限らず、事前に警戒エリアを絞り込んだ人員・資機材の最適配置にも役立ちます。また、万が一火災が発生した際は、延焼リスクの高いエリアを把握することで、消火活動の優先順位づけや避難誘導など、迅速な意思決定を可能にします。
「発生危険度予測」、「延焼危険度予測」ともに1kmメッシュ、72時間先まで、1時間ごとの詳細な予測を提供し、消防活動を強力にサポートします。

マップ上で林野火災発生危険度・延焼危険度を表示

自治体・消防関係社向け林野火災対策ウェビナー開催

2026年1月の林野火災に関する条例改正に伴い、運用課題と対策について解説するウェビナーを開催します。
日時:2025年10月23日(木) 11:00〜12:00
内容:林野火災に関する条例改正の詳細や、山火事対策コンテンツのご紹介
参加費:無料
詳細・事前のお申し込み:https://wxtech.weathernews.com/event/20251023-wpw/

※ 2025年6月5日発表:「ウェザーニュース」が3年連続で予報精度No.1を獲得
/news/52507/

 

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