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ウェザーニューズ グローバルアイスセンター発表

北極海の北東航路、昨年よりも約2週間早く開通

~ 10月上旬まで海氷域に入ることなく航海可能の見通し ~

株式会社ウェザーニューズ(所在地:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、8月22日、8月21日時点の解析結果から北極海の北東航路(ロシア側)の開通※を発表しました。今年は、夏場の気温が低く融解の進みが遅かった昨年と比べ、約2週間早い開通となりました。ウェザーニューズのグローバルアイスセンターは、北東航路は今後10月上旬まで開通が続く見通しで、その間、海氷域に入ることなく船舶が航海可能であると見ています。一方、北西航路(カナダ側)は、まだ海氷が広範囲に残っており、開通は9月上旬になる予想です。昨今の海運業界の北極海利用のニーズの高まりを受け、ウェザーニューズの航海気象チームは北極海航路を航海する船舶への運航支援サービス『Polar Routeing Service』を開始しています。

北東航路(ロシア側)の開通を確認、10月上旬まで海氷によるリスクは軽減

ウェザーニューズのグローバルアイスセンターは8月21日時点でロシア側の北東航路の開通を確認しました。8月20日時点の解析結果では、ノボシビルスク諸島の東岸に海氷が接していましたが、8月21日時点の解析結果を見ると海氷が岸から離れ、航路が出現していることがわかります。9月に入ってからの開通となった2013年と比べて、約2週間程度早い航路開通となりました。グローバルアイスセンターでは今後、10月上旬までの約1ヶ月半の間、海氷域に入ることなく船舶が航海可能であると見ています。

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8月21日時点の解析結果北東航路開通を確認
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8月20日時点
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8月21日時点
ノボシビルスク諸島の海氷の変化
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8月21日時点の北極海の海氷分布

北極海航路通行船舶への運航支援サービス開始

 昨今の海運業界の北極海利用のニーズの高まりを受けて、ウェザーニューズの航海気象チームでは、2011年より、北極海を航海する船舶への運航支援サービス『Polar Routeing Service』を開始しています。『Polar Routeing Service』では、北極海を航海する船舶および運航会社向けに、ウェザーニューズのグローバルアイスセンターによって解析された海氷の分布や密度に関する情報に加え、航路上の気象、海象(風向、風速、波、気圧など)情報、航海気象チームのリスクコミュニケーターからの対応策コメントが提供されます。これまで、ロシア側の北東航路を中心に毎夏約10航海をサポートし、昨年は史上1航海目となるカナダ側の北西航路航海においてもサポートを行いました。ウェザーニューズでは北極海を航行する船舶の安全運航への支援を、今後もさらに強化していきます。

※開通の定義 全航路を海氷域に入らずに航海できると衛星観測データから判断される状況。

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航海気象チームから提供されるコンテンツサンプル