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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)のグローバルアイスセンターは、2015年の北極海の海氷傾向を発表しました。北極海の海氷は現在、この時期では観測史上4番目に少ない面積まで減少しており、例年9月に記録される最小海氷域面積は昨年や一昨年より小さくなる予想です。また、北極海航路については、ロシア側の北東航路が8月中旬、カナダ側の北西航路が9月初めに開通し、2年ぶりに両航路共に海氷域に入ることなく通行可能になる見込みです。北極海の商業航海や資源開発の動きは年々活発になっており、ロシアのNSRA(The Northern Sea Route Administration)によると、今年、ロシア側の北東航路の通行許可を得た船舶はすでに500隻を超え、昨年の同時期を上回るペースで増加しています。船舶の安全運航において海氷はリスクになるため、詳細な海氷情報へのニーズが高まっています。ウェザーニューズでは、グローバルアイスセンターで海氷解析と予測を行い、北極海を航海する船舶を“Polar Routeing Service”でサポートします。
1日10万㎢のペースで海氷の融解進み、今年は東西両航路開通の見込み
北極海航路通行船舶の運航を支援する“Polar Routeing Service”
昨今の海運業界における北極海利用のニーズの高まりを受け、ウェザーニューズの航海気象チームでは2011年より、北極海を航海する船舶への運航支援サービス“Polar Routeing Service”を行っています。本サービスでは、北極海を航海する船舶および運航会社向けに、ウェザーニューズのグローバルアイスセンターによって解析された海氷の分布や密度に関する情報に加え、航路上の気象・海象(風向、風速、波、気圧など)情報、航海気象チームのリスクコミュニケーターからの対応策情報が提供されます。
ウェザーニューズでは北極海を航海する船舶の安全運航への支援を、今後もさらに強化していきます。