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ウェザーニューズ、エアロセンス社と協力しドローンによる気象観測ネットワークを構築

〜低層域の気象観測を強化し、ゲリラ雷雨など局地予測や災害の発生を監視〜

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁、以下ウェザーニューズ)とエアロセンス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:谷口恒、以下エアロセンス)は、全国8カ所のエアロセンスのオペレーションセンターで運航する自律型無人航空機(以下、UAV)にウェザーニューズの気象観測センサーを搭載し、低層域の気象観測ネットワークを構築することを合意しました。本ネットワーク構築により、当社はゲリラ雷雨や霧などの局地的な気象現象の監視や、災害発生時の状況把握を行い、気象サービスの品質向上を目指します。また、エアロセンスのドローン運航時にはウェザーニューズから飛行可否判断情報を提供し、測量・物流ミッション等における安全飛行の高度化を支援します。今後、当社はUAVに搭載する観測センサーの選定および開発を行い、今夏からエアロセンスと共同で実証実験を行う予定です。

ドローンによる気象観測ネットワークを構築、局地気象の監視を強化

ウェザーニューズとエアロセンスは、気象とドローンという親和性の高い分野での双方のノウハウやリソースを活用することで、新たな価値を世の中に提供できるのではと検討を重ねて参りました。
 この度、エアロセンスが全国8カ所に展開しているオペレーションセンターで運航するUAVにウェザーニューズの小型の気象観測センサーを搭載し、低層域の気象観測ネットワークの構築を行います。これによりウェザーニューズはゲリラ雷雨や霧などの局地気象の監視強化および、自社の気象サービスの高度化を目指します。また、エアロセンスが測量・物流ミッション等を行う際には、ウェザーニューズから気象情報を提供しドローンの安全飛行のサポートを行います。
 今後、UAVに搭載する観測センサーの選定および開発を行い、今夏から2社共同で実証実験を開始する予定です。実証実験終了後には第一段階として、大規模イベントの開催時や、首都圏の降雪など社会的影響が大きい事象が発生した際に都度観測を行い、段階的にエアロセンスの運航する全てのUAVに気象観測装置を展開します。
 ウェザーニューズは今後もドローンなどの最新技術を活用し、当社サービスの高度化や新サービスの構築に取り組んで参ります。

観測センサーを搭載予定のエアロセンス製UAV

株式会社ウェザーニューズについて

ウェザーニューズは、1970年に福島県の小名浜港で起きた海難事故をきっかけに、「船乗りの命を守りたい」という想いから気象リスクを最小限におさえるための対応策情報を提供する会社として1986年に創業しました。現在、海運・航空・道路・鉄道などの交通インフラから一般ユーザー向けの天気コンテンツやスポーツの分野まで、世界約50カ国・44市場に対して問題解決のための対応策情報を24時間365日提供しています。また、サービス品質を向上し多様化するニーズに応えるため、既存の観測インフラに加えて、最新の技術を活用した独自の観測インフラネットワークの構築にも取り組んでいます。

エアロセンス株式会社について

エアロセンスは、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社と株式会社ZMP(以下、ZMP)の合弁会社として、2015年8月に設立されました。エアロセンスは、ソニーのカメラ・センシング・通信ネットワーク・ロボット分野における技術と、ZMPの自動運転・ロボット技術・産業分野へのビジネス経験を活かし、自律型無人航空機とクラウドサービスを組み合わせた産業用ソリューションの提供を通じて、より効率的なモニタリング・測量・管理・物流等を実現し、環境に配慮し安心して暮らせる社会の構築に貢献していきます。エアロセンスの詳細については、www.aerosense.co.jp をご参照ください。