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ウェザーニューズ、全国7.5万人と紐解く“2013年の振り返り調査”を実施
8割の人が異常気象と認識し、5人に1人が命の危険を感じた今年の気象
~ 岩手県は約3 割の人が命の危険を感じる気象被害に遭遇 ~
株式会社ウェザーニューズ(所在地:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、様々な気象現象があったこの1年間をどう感じているのか調査するため、全国のウェザーリポーターの協力のもと、12月9日~15日に“2013年の振り返り調査”を実施しました。74,670人から回答が寄せられ、今年は異常気象だったと答えた人が約8割に及び、5人に1人が命の危険を感じた経験があることがわかりました。参加者が異常気象だと感じたキーワードの1位は「暑」、2位「台風」、3位「雨」となりました。最も命の危険を感じた人の多い都道府県は岩手県で、7月の大雨による土砂災害や河川の増水によって命の危険を感じたというコメントが寄せられました。エリア別では東北(日本海側)が最も多く、冬は豪雪、夏は台風などによる豪雨や暴風が例として挙げられました。また、「今年の天気を漢字一文字にすると?」という質問を投げかけ、得られた579文字のうち多かった4文字「変」「乱」「激」「猛」で決戦投票を行いました。結果、今年を漢字一文字で表すと「乱」と感じている人が最も多いことが明らかになりました。ウェザーニューズは、本解析結果を「ウェザーニュースタッチ」内で公開するともに、今後のサービスに活かしていきます。
今年が異常気象だと感じた人は全体の8割 ~スーパー猛暑と台風ラッシュの影響大~
ウェザーニューズは、12月9日、季節外れの雪や暑さ、寒暖の差が激しかったこの一年をどのように感じているか調査するため、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターに“異常気象だったと思う?”と質問し、「はい」「いいえ」で解答してもらいました。全国15,935人から寄せられた回答を集計した結果、「はい」と答えた人が77.8%、「いいえ」が22.2%、となり、約8割の人が今年は異常気象であると感じていることが明らかになりました。また、回答に異常を感じた理由を合わせて送ってもらったところ7,646件のコメントが寄せられました。コメントのキーワードを分析した結果、「暑」(2737件)と「台風」(2457件)「雨」(2223件)が圧倒的に多い傾向がみられました。スーパー猛暑と台風ラッシュが、今年を異常気象だと判断する大きな現象であると言って良いでしょう。
寄せられたコメントをいくつか紹介します。
■あっきーさん(高知県)秋頃まで台風が接近、上陸したり、9月10月になっても暑かったり…。近年でも異常だと感じました。
■キムタクさん(長野県)
農業をやっていますが、大干ばつに猛暑に悩まされました。身をもって体験しました。
■チャッピィーさん(岩手県)
桜の開花が遅い。 台風、集中豪雨が多い。夏は猛暑。雪が遅い。
■エステファンさん(千葉県)
桜が早かったし、夏も6月位から真夏日だったような。
■Pittoさん(埼玉県)
今まで経験したことのない竜巻が近くで発生し、被害が多発しました。
5人に一人が命の危険を感じたこの1年間~岩手県が最も多い結果に~
気象によって命の危険を感じたか(%) | |
岩手 | 33.7% |
京都 | 30.5% |
秋田 | 29.9% |
滋賀 | 28.9% |
山形 | 28.3% |
ウェザーニューズは、12月12~13日、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターに“今年、気象現象によって命の危険を何回感じた?”と質問し、15,273人に数字を選択し、回答してもらいました。結果、1回以上の回答が全国平均で20.8%となったことから、5人に1人が気象現象によって命の危険を感じたということが明らかになりました。都道府県別では、上から順に岩手、京都、秋田、滋賀、山形という結果になりました。最も命の危険を感じた人が多かった岩手からは、7月の大雨による土砂災害や河川の増水によって、命の危険を感じたというコメントが多数届きました。エリア別では、東北(日本海側)、北関東、北海道の順に多い結果となりました。最も多くなった東北(日本海側)は、冬は豪雪や雷によって、夏は台風などによる豪雨や暴風で身の危険を感じた人が多いようです。北関東では、猛暑やゲリラ雷雨が中心となりました。北海道では、事故が起きた3月2日の暴風雪を挙げる方が多い結果となりました。また、四国では、台風とともに猛暑によっても危険を感じたようです。近畿では、夏の猛暑とともに台風18号による河川の氾濫に関するコメントが多く寄せられました。
下記にコメントの一部を紹介します。
・岩手
秋田県~盛岡・雫石・矢巾地域の『これまでに経験のしたことの無い大雨』と、自分の地域の暫く続いた長雨で、土砂災害。土砂崩れを目の当たりにしました。
・山形
近くの川が氾濫して、生まれて初めて避難勧告が出ました。市内の川が氾濫してニュースに流れ、水の恐ろしさを感じました
・群馬
室温が45度を超え死ぬかと思いました。諸事情によりエアコンが付けられなかったので…
・栃木
10月17日台風で外に置いておいたロッカーが飛んでいった。
・北海道
今年、中標津町で5人、低気圧で大荒れ亡くなった日の仕事帰り。町内にも関わらず、街灯も見えず対向車も見えず、家に帰るのが命懸けでした。8/27 67年ぶりの大雨で近くの川が氾濫し、道路が冠水し膝上まで水に浸かり家にたどり着いたとき。
・愛媛
あまりの暑さに、休日自宅で気分悪くなって熱中症もどきを体感。このまま夏が越せるのかと真剣に思いました(;・`ω´・;)
・徳島
運転中雨が土砂降りになり、ワイパーがまったく効かず、前が急に見えなくなった。
・京都
台風18号の時。風の強さや、雨の強さ…辺りの川がはんらんしました。未だに砂っぽい道路を見ると思い出す。鴨川の水位があんなになったのを初めて見ました 近くの川も見たことないくらいの勢いで濁流となってました 私の住んでいるところで危険を感じたことがなかったのでほんとに怖かったです
生活に影響を及ぼす天気の遭遇回数~青森県が5.7回で最多~
ウェザーニューズは、12月10~11日、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターに“生活に影響を及ぼした気象被害に何回遭った?”と質問し、14,752人に数字で回答してもらいました。結果、0~5回が12001人(81%)、6~9回が1868人(12%)、10~19回が518人(3%)、20回以上が365人(2%)となり、都道府県別では青森県が5.7回と最も多く、三重県が2.4回で最も少ない結果となりました。青森県のコメントでは、強雨による雨漏りや雪害、春の嵐など様々な事例が挙げられていたことから、1年を通して何らかの影響を受けていたことが、青森県が1位になった理由であると考えられます。また、最も多かったエリアは、九州と東北の一人当たり4.4回、次いで、北陸と四国となりました。一方、最も少なかったエリアは甲信の3.7回となりました。また、生活に影響を及ぼした天気に遭遇したと回答した人のうち、41%が“台風”によるものでした。台風は広範囲に被害や影響を及ぼし、最も人の記憶にも残りやすいことがわかりました。
命の危険を感じた例として、例えば、京都府から寄せられたコメントは、85%が9月16日に近畿に大雨をもたらした台風18号の事例を挙げていました。初の特別警報や桂川の氾濫などの印象が非常に大きかったことがわかります。また、東京、千葉、神奈川など関東南部から寄せられたコメントは、相次いだ台風やゲリラ雷雨に関するものが多くなりましたが、1月14日の大雪を挙げたコメントも多く寄せられました。14日は成人式で休日でしたが、休み明け以降も交通機関の乱れが続くなど大きな影響が出ました。 高知県では、8月に国内最高気温である41.0℃を記録しましたが、暑さについて挙げた人は20%程度と意外に少なく、台風の事例を挙げた人のほうが多い結果となりました。
今年の天気を漢字一文字で表現すると?
ウェザーニューズは、12月11~12日、スマホアプリ『ウェザーニュースタッチ』内のウェザーリポーターに“今年の天気を漢字一文字であらわすと?”と質問し、表現してもらいました。結果、13,735人から579文字が候補に挙げられました。ウェザーニューズは特に票が多かった「変」「乱」「激」「猛」の4文字を選定し、12月15日に最終決戦投票を行いました。14,975人の投票結果から、今年を漢字一文字にすると「乱」と感じる人が最も多い結果となりました。都道府県別では、北日本・東日本ほど「乱」が多く、西日本ほど「変」と答えている方が多い傾向がみられました。また、各文字を選んだ人のコメントを分析したところ、「乱」を選んだ方は“竜巻や台風”に関わるものが39%と最も多くなりました。「乱」は、台風による災害や猛暑の影響など、気象の異変を強く感じている人が選んだ傾向があると言えそうです。「変」は、春夏秋冬など“季節”に関するものが33%と、他の「乱」21%、「激」15%、「猛」16%と比べて圧倒的に多い傾向です。季節という言葉はなくなったのか、というコメントに代表されるように、例年通りにいかない天候の変化を感じた人が「変」を選択した傾向にあると言えそうです。「激」は、“豪雨”を指す割合が他の漢字より多く、“台風”が「乱」と同様21%、猛暑は「猛」に次いで多い26%となりました。寄せられたコメントから、激化する猛暑や気象の急激な変化など、災害につながる激しさをイメージさせるものが多く見られました。「猛」は、選んだ人の2人に1人が“猛暑”の印象が強かったとコメントしており、今年の夏の暑さを象徴する漢字と言えます。このほか、猛烈な雨や台風のイメージから選択された人も多く、今年の夏から秋にかけてニュースなどで耳にすることが多かった「猛烈な」という言葉の印象が残っていたことが理由の一つであると考えられます。
寄せられたコメントの一部を下記に紹介します。
◯変
・春と秋がない変な感じ(五爪龍さん 滋賀県)
・大きく乱れたわけでもなく、風変わりな感じだったので(ふもさん 愛知)
◯乱
・大雪から始まり猛暑、巨大台風、竜巻と今年一年、気象に振り回され、生活が乱れたように思います。(ばっぴさん 茨城)
・めまぐるしく天気がかわってたから(ケロコさん 神奈川)
◯激
・激雪、激暑、激風、激雨、etc.今年の気候は何もかも「激」でした(とどパパさん 三重)
・急激に天候が変わったり、急激に気温が変化したり。そんなことが多かった気がします
(ゆきちょんさん 愛知)
◯猛
・猛暑や猛烈な集中豪雨(近所のトトロさん 京都)
・夏の猛暑、秋にかけての猛烈な台風被害、など大変な猛な年だったような気がする。(junさん 神奈川)