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2013年のスギ・ヒノキ花粉飛散傾向のまとめ

花粉飛散数、関東で平年の約3倍以上、全国では平年比の7割増を観測

~関東では症状も“辛い”が倍増、花粉症の2人に1人が症状の重さを実感~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国的にスギ・ヒノキの花粉シーズンの終了を迎え、一般の方と共に展開した「花粉プロジェクト2013」における花粉症及び、花粉飛散傾向のまとめを発表しました。内容は、花粉症に悩む一般の方や企業、病院などの協力のもと、全国1,000箇所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量と、その周辺エリアに住む花粉症の方19,924人の症状をまとめた結果です。本発表は、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、ウェザーニューズのインターネットサイト(http://weathernews.jp/)、携帯サイト(http://wni.jp)にて確認することができます。

今シーズンのスギ・ヒノキ花粉飛散傾向のまとめ

花粉飛散数、全国的に平年より多く、東北南部~関東甲信では平年の約3倍に

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2013年春の花粉飛散量は、全国的に見ると昨シーズン・例年(過去8年平均)よりも多くなりました。特に東北南部や関東、甲信地方などを中心に飛散量が多くなり、昨シーズン比3倍以上、例年比3倍以上の飛散量となった県もありました。要因としては、昨年の夏が晴れて暑くなったため、花粉のもととなる雄花の生育状況が良かったためです。また、花粉の飛散量は多い年(表年)、少ない年(裏年)と交互に増減する傾向があり、今年は飛散量が多い表年に当たりました。このため、全国的に花粉の飛散量が多くなる結果になりました。ただ、九州や西日本の太平洋側は昨年の夏に曇や雨の日が多く、花粉の雄花が成長しにくい状況だったため、昨シーズンと同じくらい、もしくは少ない飛散量となりました。また、鹿児島県や宮崎県、大分県、高知県、和歌山県、岐阜県では、例年と比べても飛散量が少なくなりました。
北海道ではシラカバ花粉が主に飛散しており、今がちょうどピークとなっています。飛散量は昨シーズンの同じ時期と比べるとやや少なく、概ね例年と同じくらいの飛散量となっていますが、今後も大量飛散する日がある予想となっており、全体を通して考えると昨シーズンよりも多い飛散量となる見込みです。

花粉シーズン、全国的に開始・終了が早く、飛散期間は平年並みに

2012年から2013年にかけての冬は全国的に寒い日が多くなりましたが、2月はじめには関東地方などで春のような暖かさを感じられる日もあり、花粉の飛散開始となりました。その後、2月中旬には西~東日本の各地で飛散開始となり、昨シーズンより1週間程度早い飛散開始となった所が多くなりました。また、飛散開始時期を平年と比べると、同じくらいの時期となりました。
3月になるといっきに寒さが緩み、東北南部~九州にかけての広範囲で、スギ花粉のピークとなりました。また、春一番のように暖かい南風が強く吹いた日が度々あり、それらの日は特に花粉の飛散量が多くなりました。さらに、3月上旬には黄砂が飛来したり、関東地方では砂嵐が発生したことにより、花粉症の症状が悪化したという報告が多く届きました。
スギ花粉のピークは昨シーズンに比べると1週間~10日前後早くなった所が多くなりました。ただ、東北北部では寒気の影響を受けて寒い日が続いたため、スギ花粉の飛散ピークは昨シーズンとあまり変わらず、4月上旬となりました。ヒノキ花粉に関しても、昨シーズンより1週間~10日前後早くピークを迎え、3月下旬~4月上旬にピークを迎えた所が多くなりました。今シーズンは花粉飛散開始が昨シーズンより1週間程度早く、飛散終了も同様に、昨シーズンより早い5月上旬になった所が多くなりました。平年と比べると、開始・終了の時期は平年並みだったため、花粉の飛散期間も平年並みとなりました。
北海道で主に飛散しているシラカバ花粉は、5月中頃まで寒い日が続いたため、昨シーズンより飛散開始は遅くなりました。ただ、その後いっきに暖かくなったため、飛散量が急増し、今ちょうどピークを迎えています。今後、6月中旬頃までは花粉が飛散しやすい状態が続くため、引き続き注意が必要です。

花粉症の症状、東北南部〜関東を中心に“辛い”割合が多い結果に

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花粉症の症状について、シーズンを通しての症状の重さを調査した所、今シーズンはツライ・非常にツライと感じた方の割合が昨シーズンよりも多くなりました。東北南部、関東、北陸、中国エリアでは、昨シーズンより20%前後も多くの方が、ツライ・非常にツライと感じたようです。一方、九州や四国太平洋側では症状の重さに関して変化が小さく、ツライ・非常にツライと感じた方の割合は昨シーズンよりも少なくなった県もありました。また、北海道は現在がちょうど花粉シーズンのピークで、昨シーズンより症状が重い方が多いようです。以上のことから、昨シーズンより花粉の量が多かった場所を中心に、ツライと感じている方も多くなっている傾向にあることが分かりました。

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※飛散数:花粉観測機「ポールンロボ」が観測した花粉の都道府県別の平均を示す
※北海道はシラカバ花粉の飛散量。沖縄県は目立った花粉の飛散がないため除く
※症状は、各県の本格花粉シーズン開始日からシーズン終了までに、花粉症の方に花粉症の症状を“非常に辛い”“辛い”“やや辛い”“大丈夫”から選択してもらい、“非常に辛い”“辛い”との回答した方の割合をまとめた結果

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※花粉シーズン開始日/終了日:敏感な人が症状が出始める花粉飛散数10個/日を超えた日/飛散がなくなった日
※本格花粉シーズン開始日/終了日:花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個/日を超えた日/飛散がなくなった日
※北海道は、まだピークが訪れていないため一部空欄

各エリアの見解

北海道
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北海道のシラカバ花粉は、5月上旬から飛散し始め、5月中頃に暖かくなったタイミングで、いっきに飛散量が増加しました。晴れて気温が高い日を中心に、度々大量飛散しています。特に5月下旬には道内でも30℃を超える日があるなど、かなりの気温上昇があり、ちょうど飛散のピークを迎えています。
今後、6月になると徐々に飛散のピークを過ぎていきますが、6月中頃まではまだ飛散しやすい状態が続くため、引き続き注意が必要です。また、今シーズンは昨シーズンの1.9倍の飛散量となる予想です。
東北北部
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今シーズンは3月までは寒い日が多く、一時的な寒さの緩みで花粉が飛ぶことはありましたが、本格飛散となっても、すぐに大量飛散となることはあまりありませんでした。ところが、4月になって寒さが緩むと、いっきに飛散量が増えてピークを迎えました。ピークのタイミングは昨シーズンとあまり変わりませんでしたが、飛散量は昨シーズンより多く、昨年比で120~240%となりました。また、過去8年の平均と比較しても120~170%となり、症状もツラく感じた方が多かったようです。
東北南部
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今シーズンは2月までは厳しい寒さが続きましたが、3月になるといっきに寒さが緩みました。太平洋側を中心に暖かい日が増えて、飛散開始は昨シーズンより10日程度早くなりましたが、山形県では寒気の影響で、昨シーズンより数日遅れる結果となりました。
その後、徐々に飛散量が増え、昨シーズンより10日前後早い3月中旬に飛散のピークとなりましたが、山形県では4月になってから飛散のピークとなりました。
また、飛散量は昨シーズンの240~380%となり、過去8年平均の220~310%となりました。症状でも昨シーズンよりツラく感じた方が多かったようです。
北陸・甲信北部
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2月は厳しい寒さの日が多くなりましたが、2月終わり頃には寒さが緩み、スギ花粉の飛散が始まりした。その後、寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら徐々に飛散量が増加し、南風が強く吹いて気温が上がった日に大量飛散となりました。今シーズンのスギ花粉のピークは3月中旬で、昨シーズンより10日前後早くなりました。また、もともとヒノキ花粉は少ない傾向にありますが、今年は全般に飛散量が多いため、ヒノキ花粉も4月上旬をピークに飛散しました。なお、飛散量は昨シーズンの190~270%で、過去8年平均の140~240%となりました。
関東
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは次第に寒さが緩み、2月はじめに一時的に春の暖かさになったタイミングで、スギ花粉の飛散開始となりました。その後、晴れて風が強い日を中心に飛散量が多くなり、3月中旬には強風や突風によって今年一番の飛散量となりました。また、3月は晴れてかなり気温が高くなる日もあったため、乾燥と気温上昇により早いペースで花粉が飛散しました。昨シーズンより10日前後早くスギ花粉のピークを迎えました。4月になる頃は寒の戻りの影響などからヒノキ花粉のピークは昨シーズンと同じ頃の3月下旬~4月上旬となりました。
なお、飛散量は昨シーズンの200~370%、過去8年平均の170~300%となり、症状でもツラく感じた方が増えました。
東海・甲信南部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩み、2月はじめに一時的に春の暖かさになった頃から静岡県から飛散開始なりました。その後、晴れて風が強い日を中心に他の県でも飛散開始となり、花粉の飛散量も多くなっていきました。3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となり、さらに晴れて乾燥した日が多くなったため、昨シーズンより1週間~10日程度早いペースで花粉が飛散し、3月上旬にスギ花粉のピークとなりました。また、ヒノキ花粉は3月終わり頃~4月はじめにピークを迎えましたが、こちらも昨シーズンよりやや早くなりました。
なお、今シーズの飛散量は昨シーズンの170~210%、過去8年平均の80~150%でしたが、山梨県では昨シーズンの360%、過去8年平均の350%となりました。
近畿
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。2月中はまだ寒い日も多かったため、大量飛散となることはあまりありませんでしたが、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、昨シーズンより1週間~10日前後早くなりました。また、その後、ヒノキ花粉は3月終わり頃~4月はじめ頃にかけてピークを迎え、こちらも昨シーズンより10日前後早くなりました。
なお、今シーズの飛散量は昨シーズンの130~240%、過去8年平均の70~160%となりました。
山陰
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。2月中はまだ寒い日も多かったため、大量飛散となることはあまりありませんでしたが、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、昨シーズンより1週間~10日前後早くなりました。また、その後、ヒノキ花粉は3月終わり頃~4月上旬頃にかけてピークを迎え、こちらも昨シーズンより10日前後早くなりました。
なお、今シーズの飛散量は昨シーズンの180~210%、過去8年平均の180~230%となりました。
山陽
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。2月中はまだ寒い日も多かったため、大量飛散となることはあまりありませんでしたが、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、昨シーズンより1週間~10日前後早くなりました。また、その後、ヒノキ花粉は3月終わり頃~4月上旬頃にかけてピークを迎え、こちらも昨シーズンより10日前後早くなりました。
なお、今シーズの飛散量は昨シーズンの160~210%、過去8年平均の140~160%となりました。
四国
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。2月中はまだ寒い日も多かったため、大量飛散となることはあまりありませんでしたが、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、昨シーズンより1週間~10日前後早くなりました。また、その後、ヒノキ花粉は3月下旬~4月はじめ頃にかけてピークを迎え、こちらも昨シーズンより10日~2週間程度早くなりました。今シーズの飛散量は、昨シーズンの130~220%、過去8年平均の80~140%、徳島県では300%となりました。
九州北部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、2月下旬からはいっきに暖かくなって飛散量が多くなりました。スギ花粉の飛散ピークは2月下旬~3月上旬、ヒノキ花粉の飛散ピークは3月中旬~下旬となり、それぞれ昨シーズンより数日~1週間程度早くなりました。なお、今シーズンの飛散量は昨シーズンの80~170%、過去8年平均の100~210%となり、昨年の夏に曇や雨の日が多かった影響で、昨シーズン比が全国平均よりも小さくなりました。
九州南部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、2月下旬からはいっきに暖かくなって飛散量が多くなりました。スギ花粉の飛散ピークは2月下旬~3月上旬、ヒノキ花粉の飛散ピークは3月中旬~下旬となり、それぞれ昨シーズンより数日~1週間程度早くなりました。
なお、今シーズンの飛散量は昨シーズンの60~110%、過去8年平均の60~70%となり、昨年の夏に曇や雨の日が多かった影響で、昨シーズン比が全国平均よりも小さくなりました。