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ウェザーニューズ、「梅雨(6~7月)の降雨傾向」発表

今年の梅雨は“長め”で、大雨による土砂崩れや浸水に要注意

~全国的に雨量は平年より多い傾向で、西・東日本で10日ほど早い梅雨入りに~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、5月27日(月)、今シーズンの梅雨の季節における降雨傾向を発表しました。本発表は、全国的に降雨量が増す梅雨の季節に、事前に降雨傾向を知ってもらう事で、土砂災害や浸水などの事前対策に役立てていただくことを目的としています。なお、最新の気象情報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイト「ウェザーニュース」(https://wni.jp/)で随時更新していきます。

梅雨の季節の降雨傾向(6月~7月)

〜全国的に雨量は平年より多め、特に7月上旬は西・東日本を中心に雨量増加〜

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今年は西〜東日本の広範囲で平年よりかなり早く梅雨入りする予想で、早いところでは10日ほど早く活発な梅雨前線の影響を早く受けるため、梅雨の雨量は全国的に平年より多くなる見込みです。
今年の梅雨も例年通り、雨の降り方にメリハリがあり、梅雨末期の大雨が予想されます。また、梅雨入りが早いため、6月中にも平年より雨量の多くなる時期があり、梅雨の前半と後半に2度、雨のピークがある見込みです。特に7月上旬は例年、雨量の多い時期ですが、今年も各地で梅雨の雨量がピークを迎え、活発な梅雨前線の影響で西〜東日本の広い範囲で大雨となり、土砂災害や浸水などが発生する恐れがあります。また、6月下旬には一時的にオホーツク海高気圧が強まり、東北太平洋側〜関東地方は梅雨寒の時期がありそうです。ヒンヤリとした空気に包まれるので、体調管理と農作物への影響にご注意下さい。
梅雨入り・梅雨明けのタイミングについては、5月下旬の後半から、本州の南海上に梅雨前線が停滞するようになり、西日本の太平洋側から次第に梅雨らしい天気の日が増えていく見込みです。今年は沖縄・奄美で平年より遅い梅雨入りとなりましたが、その他の地域は、太平洋高気圧が強まり梅雨前線が本州付近まで北上する影響で、平年よりかなり早く梅雨入りするところが多くなりそうです。梅雨明けは全国的に平年並になる見込みで、西〜東日本は梅雨の期間が長く、夏の訪れは西〜東日本で7月中旬、北日本で7月下旬となる予想です。

エリアごとの降雨傾向

地域 予想降雨量
(昨年比)
降雨の特徴 降雨傾向
北日本
多め
(東北南部太平洋側の一部では昨年と同じ)
参考:仙台
6月:約180㎜
(昨年207mm)
7月:約180㎜
(昨年164mm)
参考:秋田
6月:約120㎜
(昨年35mm)
7月:約200㎜
(昨年208mm)
今年は梅雨入りした後の梅雨前線の位置が例年より北にあり、6月中旬は平年より雨がまとまる可能性があります。このため、雨のピークは6月中旬と、梅雨末期の大雨の時期の7月上旬後半〜7月中旬の2度ある見込みです。
また、今年も昨年とほぼ同じ時期にオホーツク海高気圧の影響を受け、6月下旬〜7月の初めにかけて、雨が少なく、気温の低い時期がありそうです。
梅雨期間の気圧配置は昨年と似た傾向ですが、梅雨入り後すぐ雨がまとまる時期があるため、雨量は平年より少なかった昨年に比べ、多くなる見込みです。また、梅雨期間の降水量は平年並になりそうです。ただ、宮城県沿岸は昨年、温帯低気圧になった元台風4号の影響で他のエリアよりも降水量が多くなっており、この地域は昨年と同じくらいの降水量になる見込みです。
梅雨入り・梅雨明けのタイミングは、東北南部・北部ともに平年並の予想で、夏の訪れは他の地域より遅く、7月下旬になりそうです。
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東日本
多め
参考:東京
6月:約200㎜
(昨年185mm)
7月:約140㎜
(昨年130mm)
参考:名古屋
6月:約240㎜
(昨年200mm)
7月:約180㎜
(昨年224mm)
参考:金沢
6月:約190㎜
(昨年113mm)
7月:約220㎜
(昨年228mm)
今年は梅雨入りの時期が平年よりかなり早まる影響で、6月上旬の雨量が平年より多めになる見込みです。
また、昨年同様、6月下旬になるとオホーツク海高気圧の影響で湿った北東風の影響を受け、シトシト弱い雨の降る梅雨寒となりそうです。この時期は梅雨前線が本州の南へ南下するため、雨量は少なくなる見込みです。
雨のピークは大きく2回あり、6月前半から活発な梅雨前線の影響で雨がまとまる見込みです。また、梅雨末期には大雨も予想されており、昨年・平年に比べ、雨量は多めになる見込みです。ただ、昨年、台風の影響で雨量が多かった東海地方は昨年と同じくらいの雨量になるところもありそうです。
今年は太平洋側を中心に平年より10日ほど早く梅雨入りしますが、梅雨明けは平年並の予想で、長い梅雨になる可能性があります。昨年と比べても、関東甲信や東海で長い梅雨になりそうです。
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西日本
同じ
(日本海側ほど多め)
参考:大阪
6月:約280㎜
(昨年291mm)
7月:約160㎜
(昨年194mm)
参考:広島
6月:約350㎜
(昨年197mm)
7月:約260㎜
(昨年360mm)
今年は昨年のように台風が接近する可能性は低いですが、昨年・平年より早く梅雨入りとなる予想で、6月上旬の雨量が昨年・平年より多くなりそうです。
昨年は台風4号が上陸したり、梅雨前線が日本海に停滞したことで、6月中旬と7月中旬が雨のピークとなりました。今年は、6月下旬と梅雨末期の7月上旬の後半に、活発な梅雨前線が停滞して雨量が多くなる予想で、雨量のピークが2回ある見込みです。
今年は平年より8日〜10日ほど早く梅雨入りする予想ですが、梅雨明けは平年並となる見込みで、梅雨の期間が平年より長くなる可能性があります。また、夏の訪れは昨年より早く、7月中旬になる見込みです。
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沖縄
多め
(奄美は
少なめ)
参考:那覇
5月:約610㎜
(昨年230mm)
6月:約180㎜
(昨年372mm)
参考:名瀬
5月:約410㎜
(昨年347mm)
6月:約350㎜
(昨年704mm)
今年は台風が接近する可能性は低いものの、5月の雨量が多いため、沖縄地方の梅雨の雨量は昨年より多めとなる見込みです。一方、奄美地方は、昨年活発な梅雨前線や台風接近で6月の雨量が非常に多くなったものの、今年は台風の接近する可能性が低いため、昨年より雨量は少なくなる見込みです。全体では、平年より多めの雨量になる予想です。
昨年の梅雨は梅雨前線の他に、台風の接近で雨のまとまる時期がありました。今年は梅雨入りした後、活発な梅雨前線が停滞する日が多く、5月のこれまでの雨量は平年より多くなっています。6月に入ると梅雨前線が本州付近に北上するため、南西諸島は晴れ間の出る時期があり、梅雨後半の雨量は平年より少なくなる見込みです。
今年は平年・昨年に比べ、遅い梅雨入りを迎えました。梅雨明けは平年・昨年と同じくらいの時期になる見込みなので、梅雨入りが遅い分、梅雨の期間は昨年より短くなりそうです。
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※梅雨の降雨傾向の発表について
当社では、日々、長期気象予測サービスの実用化に向けて取り組みをおこなっていますが、現在の気象予測の技術水準では、予測精度の誤差が大きくなる場合があります。この度の梅雨の降雨傾向発表にあたり、複数の長期予報の有識者の見通しを元に、総合的に見解を出しています。本リリースにおける情報につきましては、発表日における最新の見解になりますので、最新の見解は、当社のスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」、携帯サイト(https://wni.jp)にてご確認ください。