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ウェザーニューズ、「第三回花粉症調査」結果発表

近年で一番の重さ!?花粉症の症状が”かなりつらかった”は昨年比2.6倍

~ 大量飛散の今シーズン、花粉症の2人に1人が症状の重さを実感 ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国的に花粉シーズンの終盤を迎えた5月半ばに、花粉症に関する調査を実施しました。本調査は、今シーズンの花粉症の方の症状や対策の実態を調査して振り返り、来シーズンの対策に活かしていくことを目的としています。今回発表する「第三回花粉症調査」の結果は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェザーニューズの携帯サイトの利用者を対象に、5月11日(土)~14日(火)の4日間で実施し、合計29,558人(男性57%、女性43%)の有効回答をまとめたものです。本調査結果は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」や携帯サイト(https://wni.jp/)でも公開しています。

今シーズンの花粉症、ここ数年で最も辛かったことが判明

~“かなり辛かった”と回答したのは、昨シーズンの約2.6倍に~
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今シーズンの花粉症の症状がどうだったかを振り返るため、「花粉症の症状はどうでしたか?」と質問しました。その結果、“かなり辛かった”と回答したのは全体の23.6%で、昨シーズンと比べて約2.6倍となりました。同様の調査で“かなり辛かった”と回答したのは、2011年は13.0%、2012年は9%だったことから、今シーズンは特に症状が重かったことが分かりました。そのほかの回答をみていくと、“辛かった”が30.4%、“やや辛かった”が28.7%、“我慢できた”が17.3%となり、“辛かった”または“かなり辛かった”という症状が重い回答は合わせて54%となりました。
症状が重い回答(“辛かった”と“かなり辛かった”の合計)を年代別にみると、10代では65.9%、20代は64.1%となり、若年層の65%近くが今シーズンの症状が辛かったという結果になりました。他の年代と比較すると、年齢が高くなるにつれて症状が重いという方の割合が減少しており、若年層ほど症状が辛かったということが分かりました。
花粉症の症状を男女別にみると、“辛かった”または“かなり辛かった”という回答は、男性が50.5%に対し、女性は58.0%となり、女性の方が症状を重く感じている方が多いことが分かりました。
また、都道府県別にみてみると、関東エリア、近畿エリア、中国四国エリアで“辛かった”または“かなり辛かった”という回答が54%を超え、特に石川県、和歌山県では、症状が重いという回答が65%以上となり、他県より症状が重かった方が多い傾向になりました。

今シーズンの花粉症、辛い上に長かった!?花粉症の4割が花粉シーズンの長さを実感

花粉症の発症期間について振り返るため、「辛い期間はいつもの年と比べてどうでしたか?」と質問をしました。その結果、最も多かった回答は“長かった”で41%、続いて“同じくらい”で30%、“短かった”で29%となりました。全国1,000カ所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」の観測データをみていくと、今年は花粉シーズン突入が早めだったものの、シーズン終了は例年と同じ頃だったため、花粉シーズンはやや長めとなりました。また、今シーズンの花粉は、飛散開始直後に大量飛散したため、軽い花粉症の方でも早いタイミングで症状が出始めたのではないかと考えられます。実際、調査に参加頂いた医師に今シーズンの患者数の特徴を伺ったところ、「花粉が飛び始めた後、一気に飛散数が増加したタイミングで患者数も多くなった」との回答が多く、症状が早めに出始めたことで発症期間も長めとなったと言えそうです。
“長かった”という回答を年代別に見ていくと、10代は44.6%、20代は43.2%、30代は41.6%、40代は40.2%、50代は39.8%、60代以上は39.7%となり、若年層ほど長いと感じる方が多い傾向にあることが分かりました。若年層ほど花粉症の症状が辛かったという結果から、症状が辛い分長く感じたのかもしれません。

花粉症の対策費用、1ヶ月あたり全国平均2,171円

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今シーズンの花粉症対策費用について振り返るため、「対策費用は1ヵ月あたりいくらでしたか?」と質問をしました。その結果、今シーズンの1ヶ月当たりの対策費用は全国平均で2,171円となり、昨シーズンの2,005円より100
円増加したことが分かりました。花粉飛散数が比較的少ない裏年だった昨シーズンに比べて、花粉飛散数が大量となった今シーズンは、対策にかける費用が高くなる傾向にありました。この結果を県別に見てみると、対策費用が最も高かったのは栃木県で2,468円、続いて2位が三重県で2,387円、3位が鹿児島県で2,313円、4位が愛知県で2,274円、5位が島根県で2,269円となりました。今シーズンの花粉症が“かなり辛かった”という回答率が高かった関東エリア、近畿エリア、中国四国エリアの県が上位にランクインし、九州や東北では対策費が少ない傾向にありました。九州は予想の飛散数、実際の飛散数も少なかったため、あまり対策にお金を使わずに済んだのかもしれません。

花粉症対策は、“マスク”が不動の一番人気!

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花粉症の方が役に立った対策について調査するため、「今シーズン効果のあった対策は何ですか?」(複数回答可)と質問し、選択式で回答してもらいました。その結果、昨年に引き続き、“マスク”と回答した方が14,115人と最も多いことが分かりました。花粉が飛んでいる外では、鼻や口から体内に花粉を入れないことが重要であり、“マスク”の効果を実感した方が多かったと考えられます。そのほか、“目薬”、“飲み薬”、“点鼻薬”は変わらず人気が高い傾向にありました。
最近見かけるようになった塗るマスクや鼻マスク、イオンスプレーと回答した方は2,000人未満と、マスクや目薬などの定番グッズの方がまだまだ人気のようです。これら新グッズの実際の使い心地について、フリーコメントの回答を見てみると、「イオンスプレーを使ってみました。くしゃみが出にくくなり、マスクなどを組み合わせると、かなり症状を抑えられました」、「塗るマスクは効果があった。でも、鼻をかむと塗り直し(笑)」などの意見が届きました。これらの新グッズを使用するか悩んでいた方は、来シーズンの参考にしてみると良さそうです。

今シーズンの花粉症対策を自己採点!全国平均は63点という結果に

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花粉症対策をどれくらい頑張ったか明らかにするため、花粉症の方に今シーズンの対策方法を振り返り、自己採点してもらった結果、全国平均は63.1点となりました。最も花粉症対策を頑張った高知県では68.2点、最も控えめな点数となった佐賀県では56.9点となり、11.3点の差が生じる結果となりました。 それぞれの採点基準をフリーコメントで見ていくと、90点〜100点の高得点の方に共通していたのは「事前の準備ができた」で、点数が低い方は「対策が出遅れた」とのコメントを頂きました。花粉シーズン前からの対策をしっかりすべきだったと後悔していることが分かりました。今シーズンは飛散開始のタイミングで大量飛散となったところもあり、対策が後手にまわってしまった方もいたのかもしれません。花粉の急な大量飛散に備えて、早めに通院を始めたり、花粉グッズを揃えておくと良さそうです。

参考資料:都道府県別の1ヶ月あたりの花粉症対策費用ランキング

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