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ウェザーニューズ、2~3月の花粉飛散傾向のまとめ発表

花粉飛散量、関東で昨年比5倍増を確認、昨年より約一週間早くシーズン終了へ

~ 4月中旬現在、西日本・東日本でヒノキ花粉、東北でスギ花粉のピークに 北海道のシラカバ花粉は4月下旬から飛散開始 ~

株式会社ウェザーニューズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:草開千仁)は、今後も飛散が見込まれる花粉に対して十分な対策を取っていただくため、2013年2~3月における花粉飛散数及び、今後予想される飛散傾向を発表しました。発表は、全国1,000箇所に設置している花粉観測機「ポールンロボ」にて計測された花粉飛散量をまとめた数値と、今後の飛散見通しをもとに予想結果です。本発表は、スマートフォンアプリ「ウェザーニュースタッチ」、インターネットサイト、携帯サイト「ウェザーニュース」にて確認することができます。

2~3月の花粉飛散傾向のまとめと今後の飛散傾向

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2013年の冬も全国的に寒い日が多くなりましたが、2月はじめには関東地方などで春のような暖かさを感じられる日もあり、強風や乾燥も影響して、飛散開始となりました。その後、2月中旬には西~東日本の各地で飛散開始となり、厳しい寒さとなった2012年の冬より1週間程度早い飛散開始となった所が多くなりました。また、例年(過去5年平均)と比べると同じくらいの時期に飛散開始となりました。
2月中はまだ寒さが厳しい日が多くありましたが、下旬になると次第に寒さが緩む日が増え、本格的な飛散シーズンとなる所も増えてきました。3月になるといっきに寒さが緩み、春本番を感じられるような暖かさの日が急増しました。また、春一番のように暖かい南風が強く吹いた日も度々あり、花粉の飛散量が多くなりました。さらに、3月上旬には黄砂が飛来したり、関東地方では砂嵐が発生したりしたことにより、症状が悪化したという報告が多く届きました。

スギ花粉のピークは関東~中四国地方では、3月上旬~中旬となった所が多く、九州では3月はじめ頃が多くなりました。また、東北地方ではちょうどいまがスギ花粉のピークの時期となっています。スギ花粉のピークを越えた東~西日本では今がヒノキ花粉のピークとなっていますが、九州ではヒノキ花粉のピークを越えて、徐々に花粉の飛散量が少なくなってきています。また、3月は関東地方では夏日になる日もあるなど、東〜西日本では平年よりかなり暖かい日が多くなったため、東~西日本では昨年よりも1週間~10日程度早いペースで飛散しているようです。
症状に関しては、症状が出ていた方の中での“ツライ”または“非常にツライ”と報告した方の割合を見ると、定期的な大量飛散の際には症状がつらくなった方が多くなりましたが、東日本を中心に昨シーズンと同程度となった所が多くなりました。また、特に九州では昨シーズンより“ツライ”“非常にツライ”報告した方が少なくなり、東北地方などでは、まだあまり症状が出ていない方もいるようです。当社が行った花粉症の対策に関する調査では、昨シーズンより入念に対策を実施したという方が約50%おり、今シーズンの大量飛散に備えた対策により、症状が悪化しにくかったと考えられます。
なお、今シーズンの花粉の飛散量は、東北南部~関東地方、中四国エリアを中心に当初の予想よりもやや多くなる所があります。一方、東北北部や近畿~東海・北陸地方では当初の予想と大きな変化はなく、九州では当初の予想よりも少ない飛散量となる予想です。東北地方~中国・四国地方では平均で昨シーズンの約2倍、多い所では昨シーズンの4倍程度の予想のところもあります。九州地方では昨シーズンより少ない県が多く、平均で昨シーズンの0.9倍となる見通しです。また、例年(過去5年平均)と比べると、全国平均で約1.7倍の飛散量となる予想で、本格的な花粉シーズンの期間は、昨シーズンと同じくらいとなる所が多く、九州では昨シーズンよりも数日~2週間程度短くなる所がある予想です。今シーズンは花粉の飛散開始が昨年よりも早い傾向にありますが、花粉シーズンの終了も昨年より早めで、全国平均で約8日早く終了する予想です。この後シーズン終了まで、東北地方北部では今シーズンに予想している総飛散量の7割、東北南部・関東~中四国地方でも3割前後の花粉が飛散する見通しです。シーズンを通しての飛散量も多い予想のため、引き続き十分な対策が必要です。

今シーズンの都道府県別の花粉飛散傾向(沖縄県を除く)

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飛散数:花粉観測機「ポールンロボ」が観測する花粉1個当たりのカウントで、都道府県内の平均を示す。
北海道はシラカバ花粉の飛散数をカウント

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花粉シーズン開始日/終了日:敏感な人に症状が出始める花粉飛散数10個/日を超える花粉飛散を迎えた日/飛散がなくなった日
本格花粉シーズン開始日/終了日:花粉症の症状が出始める花粉飛散数30個/日を超える花粉飛散を迎えた日/飛散がなくなった日
北海道は、花粉シーズン/本格花粉シーズンに入っていないため、それぞれ予想日を算出

花粉症の症状が“非常にツライ”または“ツライ”と感じる人の都道府県別割合

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※本調査は、各県の花粉シーズン開始日から3月31日までに、花粉症の方に花粉症の症状を“非常に辛い”“辛い”“やや辛い”“大丈夫”から選択してもらい、症状が出た方(“大丈夫”以外を回答した方)の中で“非常に辛い”“辛い”との回答した方の割合をまとめた結果
※沖縄県は目立った花粉がないため、北海道は3月31日までに本格花粉シーズンが開始していないため除く

各エリアの見解(3月31日時点)

北海道(シラカバ花粉)
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4月は春らしく、三寒四温を繰り返しながら、段々と暖かい日が増えていき、昨シーズンと同様に、シラカバ花粉の飛散開始は4月下旬になりそうです。5月になると一段と暖かく、春本番の陽気となる日が増えて、花粉の飛散量が多くなっていきます。シラカバ花粉のピークは5月上旬~中旬で、ゴールデンウィーク頃に飛散量が多くなる見通しです。なお、2013年の飛散量は2012年の1.9倍程度の飛散量になる見通しです。
東北北部
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この冬は寒い日が多くなりましたが、3月になって太平洋側を中心に寒さが緩んだため、花粉の飛散量が多くなり、東北地方北部では今がちょうどスギ花粉のピークとなっています。今後、暖かい日や風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、5月はじめ頃までは飛散する見通しです。2013年の花粉量は2012年のシーズンより多く、少ない県でも1.5倍、多い県では2.9倍となる予想です。近年で大量飛散となった2011年に近い飛散量になる可能性もあるため、引き続き十分な対策が必要になりそうです。
東北南部
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この冬は2月までは厳しい寒さの日が多くなりましたが、3月になるといっきに寒さが緩みました。太平洋側を中心に暖かい日が増えて、昨年より10日程度飛散開始が早くなりました。また、今がちょうどスギ花粉の飛散ピークとなっており、今後も暖かい日や風が強い日に大量飛散となる恐れがあります。太平洋側を中心に昨年よりもやや早いペースで飛散している状態ですが、今後も4月終わり頃まではスギ花粉が飛散しやすいが続くので、十分な対策が必要です。また、2013年の飛散量は2012年のシーズンより多く、少ない県で1.8倍、多い県では4倍となる予想です。
北陸・甲信北部
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2月は厳しい寒さの日が多くなりましたが、2月終わり頃には寒さが緩み、スギ花粉の飛散が始まりした。その後、三寒四温を繰り返し、晴れて南風が強く吹いて気温が上がった日にスギ花粉が大量飛散となりました。スギ花粉のピークは3月中旬で、現在は少しずつ少なくなっています。また、もともと北陸地方ではヒノキ花粉の飛散量は少ない傾向にありますが、今年は全体の飛散量が多い傾向があるため、ヒノキ花粉の飛散にも注意が必要です。なお、今シーズンの飛散量は、昨シーズンの1.7~2.5倍となる予想です。
関東
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末には寒さが緩む日が増えてきて、2月はじめに一時的に春の暖かさになったタイミングで、スギ花粉の飛散開始となりました。その後、晴れて風の強い日を中心に花粉が飛散し、3月になると春一番となる暖かく強い風が吹いた日に大量飛散となりました。さらに中旬にも強風や突風によって今年一番の飛散量となり、この頃はスギ花粉の飛散ピークとなりました。また、3月は夏日となる日もあった程暖かく、さらに、スギ花粉のピークの頃は雨が降ることが少なく、晴れて乾燥した日が多くなりました。このため、昨年よりもやや早いペースで花粉が飛散しており、現在は、スギ花粉の量は減り、ヒノキ花粉のピークとなっています。今シーズンの花粉飛散量は昨シーズンの2.5~3.9倍となる予想です。
東海・甲信南部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月はじめに一時的に春の暖かさになった頃から静岡県から飛散開始なりました。その後、晴れて風が強い日を中心に他の県でも飛散開始となり、花粉の飛散量も多くなっていきました。3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となり、スギ花粉は3月上旬~中旬に飛散のピークを迎えました。今はちょうどヒノキ花粉のピークの時期で、3月の暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今シーズンの飛散量は昨シーズンの1.8~3.2倍となる予想で、4月終わり頃にかけて引き続き対策が必要です。
近畿
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、今はちょうどヒノキ花粉のピークの時期です。また、3月の暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今シーズンの飛散量は昨シーズンの1.2~2.1倍となる予想で、4月終わり頃にかけて引き続き対策が必要です。
山陰
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、2月になると寒さが緩む日が増えて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、3月になるといっきに暖かくなって南風が強く吹いた日に大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、今はちょうどヒノキ花粉のピークの時期です。また、3月の暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今シーズンの飛散量は昨シーズンの1.7~2.1倍となる予想で、4月終わり頃にかけ引き続き対策が必要です。
山陽
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、今はちょうどヒノキ花粉のピークの時期です。また、3月の暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今シーズンの飛散量は昨シーズンの1.3~1.7倍となる予想で、4月終わり頃にかけて引き続き対策が必要です。
四国
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が少しずつ飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、3月になるといっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは3月上旬~中旬となり、今はちょうどヒノキ花粉のピークの時期です。また、3月の暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今シーズンの飛散量は昨シーズンの1.1~1.9倍となる予想で、4月終わり頃にかけて引き続き対策が必要です。
九州北部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、2月下雲からはいっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは2月下旬~3月上旬、ヒノキ花粉の飛散ピークは3月中旬~下旬となりました。また、3月末からの暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今後は次第に花粉の飛散量が少なくなっていきますが、引き続き対策をしておくと安心です。なお、今シーズンの飛散量は昨シーズンの0.6~1.3倍となる予想です。
九州南部
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1月中は厳しい寒さの日が多くなりましたが、1月末からは寒さが緩む日が増えてきて、2月中旬からスギ花粉が飛散し始めました。その後、晴れて風が強い日を中心に花粉の飛散量が多くなり、2月下雲からはいっきに暖かくなって大量飛散となりました。スギ花粉の飛散ピークは2月下旬~3月上旬、ヒノキ花粉の飛散ピークは3月中旬~下旬となりました。また、3月末からの暖かさが影響して、今年は花粉の飛散ペースが昨年よりやや早くなっています。今後は次第に花粉の飛散量が少なくなっていきますが、引き続き対策をしておくと安心です。なお、今シーズンの飛散量は昨シーズンの0.5~0.9倍となる予想です。