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4つの環境運航支援サービスで、海運業界の環境対策をサポート
デジタル技術を活用した革新的なソリューションでCO₂の排出量の削減へ

[公開] 2021年10月14日

昨今、気候変動の影響で極端気象が増加してきたことで、パリ協定の成立や国連のSDGs(持続可能な開発目標)の採択など、地球温暖化防止をはじめとする地球環境保全への要請が高まり、業界や国を越えて様々な取り組みが始まっています。海運業界でも、IMO(国際海事機関)が2050年までにCO₂の排出量を50%削減するという目標を掲げています。ウェザーニューズは、環境対策をデジタル技術でサポートする4つの「環境運航支援サービス」を2022年までに段階的に打ち出していきます。

まず、第一弾として、2021年5月に座礁事故を防止して海洋環境保護にも貢献する「座礁対策支援サービス(NAR)」の提供を開始し、その後、第二弾として、2021年9月にCO₂などのGHG削減を支援する「CO₂排出量監視サービス(CIM)」の本格提供を開始しています。

新サービスのCIMは、“CO₂排出量の見える化“を目的とし、船舶のCO₂排出量や環境性能の計測業務を支援するサービスです。航海時にリアルタイムでCO₂排出量を把握でき、航海終了時には、CO₂排出量や燃料消費量、航行距離などから環境性能を評価できます。また、海上輸送時のCO₂排出量を算出する際は、運航データの船舶からの収集や確認が求められますが、CIMの機能は一般財団法人日本海事協会の認証を取得しています。

CIMの画面イメージ

来年以降は、第三弾として極端気象による航海時間や燃料消費量の増加に伴う経済的損失を補償する「VPP(Voyage Planning Protection)」、第四弾としてCO₂排出削減量を客観的に評価する「MCB(Marine Carbon Blocking)」のサービス開始を計画しています。MCBでは、海運業界が実施している気候変動への取り組みを支援するため、ブロックチェーン技術を用いて海運業界のCO₂排出削減量を客観的に評価します。

ウェザーニューズの環境運航支援サービス

今後も、ウェザーニューズは、日々の天気予報から視点を拡大させ、気候変動・激甚災害の解決に向けて、より一層、世界中のサポーター(顧客・株主・パートナー)の皆様とともに価値創造を推進し、気候変動という大きな社会課題の解決に挑んでいきます。


※NARの詳細は、2021年4月5日発表のプレスリリース「「NAR(Navigation Assessment & Routeing)」を5月に提供開始」をご参照ください。
/news/35429/

※CIMの詳細は、2021年9月29日発表のプレスリリース「「CIM(Carbon Intensity Monitoring)」の本格提供開始」をご参照ください。
/news/37375/


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