サステナビリティ
関連ニュース

再生可能エネルギーに関する独自の意識調査を実施
家庭用太陽光発電設置に向けた課題が明らかに

[公開] 2021年12月06日

昨今、地球温暖化や気候変動が世界的なテーマとなっています。2021年10月に「第6次エネルギー基本計画」が閣議決定され、2030年に向けて太陽光発電を中心とした再生可能エネルギーの普及が今後さらに推進されていくことが想定されるなど、再生可能エネルギーへの社会的関心はますます高まっています。

2030年度の温室効果ガス排出削減目標である46〜50%削減(2013年度比)を達成するためには、下図のように家庭のCO₂排出削減も期待されており、一人ひとりの努力が不可欠になります。家庭向けについては、主に省エネといった需要量側のコントロールだけでなく、太陽光発電を中心とした供給量側のコントロールも今後重要になってくることが予想されます。

エネルギー基本計画(素案)の概要 令和3年7月21日 資源エネルギー庁資料
そこで、当社のお天気アプリ「ウェザーニュース」のユーザーに対して再生可能エネルギー利用について独自のアンケート調査を行ったところ、「再生可能エネルギー利用への関心が非常に高いものの、太陽光パネルを実際に設置しているのは全体の10%」という結果になりました。

アンケート回答者が家庭用太陽光発電導入を見送った理由を見てみると、導入コストや住居の築年数やマンション等の集合住宅であることが導入へのハードルとして挙げられていますが、それ以外で注目すべき理由としては「天気要因による安定供給への不安」が挙げられます。
ウェザーニューズでは 、太陽光発電量の把握に必要不可欠な日射量などの気象予測と解析値を1kmメッシュの高解像度で保有しています。各気象台の日射量や日照時間の観測値だけでは、知りたい任意地点の発電量の想定が困難なことがあります。発電量はパネル自体の性能や角度などにもよるため、事前にすべてを想定することは難しいですが、導入前と後の想定差を軽減するためにも、その場所ピンポイントの詳細な1kmメッシュ高解像度データを用いて発電ポテンシャルを示せると、家庭用太陽光発電の導入を後押しできる可能性があります。

このように、再生可能エネルギーの導入が可能でありながらも、設置について悩んでいる方については、自分が住んでいる場所の各季節の天候を詳細に把握していただくことで、太陽光発電導入時の具体的な想定につながり、前向きに導入を検討される方も増えるかもしれません。 ウェザーニューズでは導入後に必須となってくる太陽光発電量予測もおこなっており、環境負荷軽減のために日々精度向上に努めています。

今後も、ウェザーニューズは、日々の天気予報から視点を拡大させ、気候変動の解決に向けて、より一層、世界中のサポーター(顧客・株主・パートナー)の皆様とともに持続可能な社会に向けた価値創造を推進していきます。


▼関連Theme
Theme01/気候変動の緩和