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高精度な風力発電量予測サービスを提供開始
電力市場向けに、再エネ最先端の欧州で採用された予測技術を日本へ

[公開] 2022年09月09日

 ウェザーニューズは、企業のDXを推進する気象データ提供・分析サービス「WxTech®️(ウェザーテック)」において、再生可能エネルギーの普及が最も進むEU市場の先端技術を導入し、日本の電気事業者向けに新たな風力発電量予測サービスの提供を開始しました。

 発電所の過去の発電量実績データと気象データをAIで学習させた風力発電量予測モデルに、日本の1kmメッシュの風の予測データを入力することで高精度に予測し、電力取引時間や企業のニーズにあわせて、5〜30分単位の風力発電量予測データを7日先まで提供します。

風力発電所のイメージ写真

 AIを用いた新たな風力発電量予測モデルはウェザーニューズ フランス(パリ)で開発し、2022年4月から欧州向けに風力発電量予測サービスの提供を開始しました。すでにポルトガルの電力会社REN(本社:リスボン、CEO:Rodrigo Costa)から全国136か所の陸上風力発電所の発電量予測を受注するなど、運用を開始しています。

 RENなどの送電事業者は、風力発電事業者が発電した電力を自社の送電網を通じて需要家や一般消費者に供給します。このとき送電網に流入する再エネ発電量と需要量を想定して、需要と供給のバランスを維持することで送電品質を維持しています。発電供給量と需要の計画の誤差分は、市場から調達するか自社の予備調整力で補完する必要があり、再エネを含む発電供給量と需要の差が少ないほど送電運用コストが軽減されることから、精度の高い再エネ発電量予測が求められています。

 ウェザーニューズは、電力事業者向けに1kmメッシュの風力発電量予測データを5〜30分単位で提供します。現在、日本の電力取引時間は30分間隔ですが、企業のニーズにあわせた時間で提供することも可能であり、データはクラウドを経由してAPIで提供することも可能で、企業システムと容易に連携させることができます。
 また、本サービスでは、発電所の過去数年間の発電量実績データと当時の気象解析データをAIで学習させた風力発電量予測モデルに1kmメッシュの風の予測データを入力することで、風力発電量を高精度に予測します。加えて、風力発電量予測モデルへの入力値として、発電機の高さに対応した地上60mから200mの風向・風速の予測データを用いることでさらに精度を高めます。

1kmメッシュの風速データの出力イメージ


 「2050年カーボンニュートラル」の実現に向けた再生可能エネルギーの導入が加速していく中で、ウェザーニューズは風力・太陽光発電など再生可能エネルギーの主電源化、系統運用のための需給バランスの最適化、再エネバックアップ電源確保の3つの取り組みについて、「WxTech®️(ウェザーテック)」のサービスを通じて貢献していきます。

 

※本サービスの詳細は、2022年6月8日発表のプレスリリース「電力市場向けに、高精度な風力発電量予測サービスを提供開始」をご参照ください。
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