ダム気象
ダムの最適なオペレーションをサポート
ダム管理業務向け「ウェザーニュース for business」を提供開始 >独自の雨量観測網や解析雨量値の活用と、予測が持つ不確実性の評価を通して気象リスクを表現し、配備体制に関わる意思決定や段取りのサポートを通じ、放流設備操作の最適化を目指します。
ダム管理支援サービス
日本全国には、治水、発電、農業・生活用水を主目的としたダムが約2700も運用されていますが、近年、気候変動の影響でゲリラ雷雨や線状降水帯などの降水現象は激甚化し、周辺住民の命を守る洪水調整機能としての役割も重要視されるようになりました。
短時間強雨や停滞前線を伴う長雨などが流入量の急増を招くなど、適切な水位調整を行うためには、より正確な降水量予測を確認する必要があります。また、ダムの放流など運用を行う際には、管理事務所から山間部にあるダムの管理等への駆けつける必要があり、リードタイムを確保した判断が必要です。
当社では、ダムの放流と職員体制の判断を支援するため、スマートフォンアプリやPC版ウェブサイトで専門的な気象情報を提供しています。
あらかじめ設定した範囲に降る雨量を平均した「流域平均雨量」や、雨の降りだしから流域平均雨量を積算した「累加雨量」について、1時間毎72時間先まで予測します。その他、設定した雨量基準を超過する可能性がある場合、降水リスクとしてプッシュ通知でお知らせし意思決定をサポートします。なお、雨量基準はダムごとにカスタマイズが可能で、経験値に頼らない放流の判断を支援します。
実際にご活用いただいている例では、ダム管理業務向け「ウェザーニュース for business」で72時間以内の降雨予測を確認し、週末の体制を検討いただいています。また、管理事務所からダム管理センターまで片道1時間30分かかるお客様の場合、6時間以内の降水リスクをプッシュ通知として受け取り時間に余裕をもって放流の判断を検討するなどしてご活用いただいています。
その他、「1時間毎の予測が表示されるため、今後どの時間帯で雨が最も強まるかひと目でわかり、リードタイムの確保に役立てている」といったお声もいただいております。