航空業界向けの気象関連情報を統合した新サービス「SkyAviators」を先行披露、「Airline & Aerospace MRO and Flight Operations IT Conference」に参加

2025年10月、Weathernewsの航空気象事業部はタイ・バンコクで開催された「Airline & Aerospace MRO & Flight Ops IT Conference – APAC 2025」に参加しました。

このカンファレンスは、航空会社や部品メーカー、航空宇宙産業のIT担当者が一堂に会し、最新のソリューションやサービスを体験できる業界屈指のイベントです。航空運航の安全性や効率化、運航コストの最適化、そして持続可能性といった課題が議論される場として、世界中の関係者から注目されています。

本イベントでは、Vendor Showcaseで当社の取り組みについて紹介を行ったほか、展示ブースの出展、および、個別に相談ブースを設置し、各サービスのデモンストレーションを実施するなどして参加企業とコミュニケーションを密に行いました。

航空関係者向け新プロダクト「SkyAviators」

本イベントでは、ウェザーニューズが現在開発中の新サービス「SkyAviators」の展示を行いました。「SkyAviators」は、フライトの出発前、飛行中、到着後のすべてのフェーズをサポートし、安全な運航判断、効率的なルート選定、代替空港対応、運航後の分析まで幅広く対応できるサービスです。また、高解像度かつ高精度なウェザーニューズの独自予報を活用した、全世界15,000の空港における独自予報を確認することが可能です。

加えて、本イベントでは、航路上の気象リスクを見極め安全な飛行ルートの決定を支援する「Flight Plan Editor」も展示しました¹。「Flight Plan Editor」は、乱気流、着氷、積乱雲などのリスク情報を可視化し、運航判断に役立てることができます。

ほかにも、ウェザーニューズは航空会社に特化したデータ提供サービスを実施しており、「自社システムにウェザーニューズの高解像度かつ高精度な独自予報を取り込みたい」というニーズに対応しています²。各国の専門機関の情報はもちろん、風、温度、湿度、高度などの独自の解析データを提供することで、より最適な運航判断を支援しています。

2日間で30社100名と対話、航空会社と共により良い未来を築くパートナーへ

「Airline & Aerospace MRO & Flight Ops IT Conference – APAC 2025」では、2日間で30社100名の参加者と対話を行い、海外の航空会社やシステム担当者に直接サービスを体験してもらうことで、航空業界におけるサービスの導入や協業の可能性が広がりました。

実際に当社のサービスを操作していただくことで、運航の安全性や効率化について、具体的なイメージを共有することができました。また、参加各社は昨今の気象激甚化に頭を悩ませており「予測が難しい空港に対して、ウェザーニューズの予測サービスも参考にしたい」や、「飛行場予報がない空港は、より高精度な予報を使いたい」といったマーケットの声をヒアリングすることができました。こうしたマーケットの声は、今後のサービス開発に活かしていきます。

今回のイベント参加により、ウェザーニューズは世界中の航空業界の皆さんと直接対話することで、新しい一歩を踏み出すことができました。引き続き、さまざまな国際イベントに参加することで、グローバルにおける運航会社の課題やニーズに向き合い、サービス改善や新しい提案の開発を進めていきます。

アジアにおけるサービス導入率は46％、高解像度かつ高精度な予報で航空会社の安全運航を支援

一方、旅客機向けのサービスでは、1987年に日本の航空事業者向けにサービス提供を開始し、2005年にはグローバルにサービスの展開を開始しました。高解像度かつ高精度な独自の気象予測を中心に、韓国や中国などで利用が拡大し、サービス提供者数は70社を超えました。また、アジア24ヵ国のIATA加盟エアライン92社のサービスの導入率は46％です。

航空業界は常に、安全性の向上や効率的な運航、環境への配慮が求められます。当社は、こうした現場の課題に応え、安全で効率的かつ持続可能な航空運航を支援するサービスを提供し、航空会社と共により良い未来を築くパートナーとして貢献していきたいと考えています。