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ウェザーニューズ、大雨について最新見解を発表

九州は最大で500ミリの大雨、災害に最大級の警戒を

〜九州・中国四国西部の大雨のピークは22日から23日朝までの予想〜

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20日(月)夜は、梅雨前線に向かって非常に湿った空気が流れ込んだ影響で、九州各県で記録的な大雨となり、土砂崩れ・河川氾濫など大雨災害が発生しました。強い雨は21日(火)朝になって一旦落ち着きましたが、再び22日(水)未明〜午前中と、22日(水)夜〜23日(木)朝をピークに、九州を中心に大雨となる恐れがあります。その後も断続的に雨が続き、21日(火)18時から24日(金)18時にかけての予想総雨量は、九州では400〜500ミリとなる所もありそうです。引き続き、猛烈な雨がもたらす災害に最大級の警戒が必要です。詳しくはスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」やウェブサイトにて、リアルタイムに情報を更新していますので、ぜひご確認ください。

ウェブサイト「ウェザーニュース最新雨情報」


◆九州は22日から23日朝まで再び大雨の恐れ、災害に最大級の警戒を

20日(月)夜は、熊本県をはじめ九州各県で記録的な豪雨に見舞われ、土砂崩れや河川氾濫が発生しました。九州の大雨は21日(火)朝に一旦落ち着きましたが、再び22日(水)未明〜午前中と、22日(水)夜〜23日(木)朝をピークに大雨となり、大雨災害が発生する恐れがあります。原因は、梅雨前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込み、さらに風と風がぶつかることで、雨雲が発達しやすい状況となるためです。特に注意が必要なエリアは、熊本県・長崎県・佐賀県・福岡県です。中でも熊本県・長崎県は昨夜の記録的な雨ですでに地中に大量の水を含んでいます。また熊本県は4月の大地震により地盤がゆるんでいるため、土砂崩れ・河川氾濫など大雨災害に最大級の警戒が必要です。  ピークを越えた後も、24日(金)にかけて雨が断続的に続き、24日(金)18時にかけての予想総雨量は九州・中国四国西部では200〜250ミリ、中国四国東部・近畿は100〜150ミリとなる予想です。

eisei_20160621土の中の水分量

エリア

予想総雨量(24日18時まで)

ピーク

九州・中国西部・四国西部

200〜250ミリ
(局地的に400〜500ミリも)

(1)22日(水)未明〜午前中
(2)22日(水)夜〜23日(木)朝

中国東部・四国東部・近畿

100〜150ミリ
(局地的に200〜300ミリも)

22日(水)夜〜23日(木)朝

東海

80〜100ミリ
(局地的に150〜200ミリも)

23日(木)朝〜昼過ぎ

 

◆20日夜は記録的な大雨により、土砂崩れ・河川氾濫など災害が発生 

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20日(月)は、梅雨前線に向かって非常に湿った空気が流れ込み、前線の活動が非常に活発となりました。この影響で、20日(月)夜は熊本県をはじめ、九州各県で記録的な豪雨に見舞われました。熊本県甲佐町では21日(火)0時19分までの1時間に150ミリの猛烈な雨を観測しました。これは熊本県内では過去最大、全国でも歴代4位の記録です。このほか20日(月)夜〜21日(火)未明に熊本県内の多くの市町村で記録的短時間大雨情報(熊本県の場合は1時間に110ミリ以上の雨を観測・解析した場合)が発表されました。熊本地震の揺れが大きかった所で猛烈な雨が降ったことになります。この雨で土砂災害・河川氾濫による被害が各地で発生しました。

◆大雨の原因は雨雲が発達する条件がそろっていたこと
20日(月)夜は、以下の2つの条件がそろい、雨雲が非常に発達しやすい状況でした。 (1)梅雨前線上に低気圧が発生し、そこに向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込んだ。 (2)暖かく湿った空気の中で風と風がぶつかり(暖域内収束)、次々に雨雲が発生した。 21日(火)以降も同じ条件がそろうため、引き続き注意が必要です。

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◆大雨による被害を最小限にすることを目指す「スマートアラーム」

imgスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「スマートアラーム」は、スマートフォンのGPS機能を利用し、現在地で発生した、あるいは発生の可能性がある気象情報をプッシュ通知でお知らせするサービスです。雨モードをONにしておくと、現在地に傘が必要な雨雲が近づいたらお知らせします。また、災害が予想される雨の際は詳しい情報を「号外」でお届けします。大雨による被害を最小限にするために、ぜひ事前にご登録ください。

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