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上陸6つ、異例づくしの今年の台風、1万8千人の意識を調査

今年の台風は“変”が9割超、最も感じたのは岩手県98.2%

〜“防災意識変わった”被害の大きかった北海道では約8割に〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、上陸数もコースも異例づくしとなった今年の台風をウェザーニュース会員と振り返り、「2016年台風調査」を実施、その結果を発表しました。本調査では、10月21日~23日にスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通じて、今シーズンの台風に関して6つの質問をし、全国18,022人の方々から回答をいただきました。調査の結果、今年の台風は“変”だと感じた人が9割を超えたことがわかりました。また、事前の台風情報が“足りなかった”との回答が北海道では5割を超えました。今年の台風の影響を受けて“防災意識変わった”との回答は全国平均で5割に達し、特に大きな被害を受けた北海道では約8割にのぼりました。ウェザーニューズでは、台風による被害を最小限とするため、本調査結果を今後のサービスの向上に活用していきます。

2016年台風調査の詳細はこちら
▼ウェザーニュースウェブサイト 「2016年台風調査」
http://weathernews.jp/s/topics/201610/250085/

(※以下、全ての画像はクリックすると、拡大します)

【1】2016年台風調査

◆今年の台風は“変”が9割超、最も感じたのは岩手県98.2%

 「今年の台風はどうでしたか?」と質問したところ、“かなり変”、“なんか変”と回答した合計は全国で94.2%にのぼりました。都道府県別に見ると、1位が岩手県で98.2%、2位が北海道で97.4%と、台風が相次いで接近・上陸し、甚大な被害が発生した両県が100%に迫る勢いで上位となりました。3位の山梨県は、台風が来ても比較的雨も風も強くなりにくい地域ですが、台風16号接近時の24時間雨量(9/19〜20の最大値)は甲府で100ミリを超える大雨となったことが起因していると考えられます。4位の沖縄県の台風の接近数は平年並(平年7.4個)の7個で、台風18号接近時に久米島では記録的な暴風となりましたが、沖縄本島には大きな被害をもたらす台風の接近は少なく感じられたこと、また、例年は7月から接近が増え、8月がピークになりますが、今年は9月がピーク(4個)と時期がずれました。9月の4個接近は統計開始以来2位タイの多さで、これらから沖縄県で“変”と感じる割合が多くなった可能性があります。

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◆出費全国1位は台風16号の影響を受けた鹿児島県で9,848円

 「今年、台風の影響で出費は発生しましたか?」と質問したところ、出費が発生した方は全国で約1割でした。出費を都道府県別に見ると、1位は鹿児島県の9,848円、2位は宮崎県の9,731円、3位は高知県の5,931円と台風16号の影響を受けた西日本3県が続きました。4位は台風10号が通過した青森県で5,562円、5位は台風10号で大きな被害を受けた岩手県で5,263円、6位は台風18号で強風の影響を受けた富山県で4,955円となりました。

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◆3人に1人が“台風の影響を受けた”、“通勤・通学に影響”が54.0%

 「今年、台風により生活に何らかの影響を受けましたか?」と質問したところ、全国で3割が“はい”と回答し、3人に1人が今年台風の何らかの影響を受けたことになりました。都道府県別に見ると、上位5位にはいずれも台風が上陸もしくはかなり近くを通過した県が並びました。1位の高知県・2位の宮崎県・4位の鹿児島は台風16号、3位の北海道は台風6号・7号・9号・10号・11号、5位の千葉県は台風9号の影響を受けました。
 また、具体的にどのような影響を受けたかを質問したところ、“通勤・通学に影響”が全国で54.0%と1番多く、“仕事の予定を変更・キャンセル”が45.3%と続きました。

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◆台風対策度は、鹿児島県・宮崎県で9割超の一方で、最下位の北海道は5割に届かず

 「今年、台風接近時に台風対策はしましたか?」との質問に対し、“必要がなかった(台風が来なかった)”を除いて集計したところ、全国平均では“十分した”は13.1%、“少しした”は55.1%、“しなかった”は31.8%となり、対策を行わなかった方が3割以上にのぼりました。
  “十分した”と“少しした”を合計したところ、都道府県別に見ると、上位5県は例年台風が頻繁に接近・通過する九州・沖縄の各県がランクインし、九州南部の2県は9割を超えました。一方、対策を“しなかった”1位は北海道で、49.8%と、過半数を下回る結果となりました。今年は北海道に相次いで3個の台風が上陸、ここまで連続で台風が直撃したケースはなく、個人の対策で防ぎ切れる範囲を超えた被害が発生してしまいました。
 具体的な対策としては、“飛びやすいものをしまった”が全国で1番多く83.7%を占め、次いで“外出を控えた”が46.3%となりました。都道府県別に見ると、“雨戸をしめる”は鹿児島県・和歌山県・宮崎県・三重県など台風が上陸しやすい西〜東日本の太平洋側の県で割合が高く、北日本で低くなりました。“停電に備えた”や“食料の買い置き”といった対策は九州・沖縄の各県で割合が高まり、エリア特性が見られました。

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◆事前の台風情報“足りなかった”北海道で5割超

 「事前の台風情報は足りていましたか?」との質問に対し、“十分足りていた”と“まずまず足りていた”の合計が全国平均では64.5%、“やや足りなかった”と“足りなかった”の合計は35.5%でした。
 都道府県別に見ると、エリアによってばらつきが大きくなりました。“やや足りなかった”と“足りなかった”の合計が全国で1番多かったのは北海道で、52.4%と5割を超える結果となりました。一方、鹿児島県・宮崎県・沖縄県など台風の接近・上陸が常連の県では、元々台風への心構えができているからか、情報が充実していたようです。

◆今年、“台風への防災意識変わった”は5割超、北海道では約8割にのぼる!

 「上陸が多発した今年、台風への防災意識は変わりましたか?」との質問に対し、“変わった”と“少し変わった”の合計が52.9%、“あまり変わらない”は47.1%となりました。
 都道府県別に見ると、“事前の情報が足りなかった”割合が全国で1番多かった北海道では、“変わった”と“少し変わった”の合計が79.2%と、全国で1番多く、8割近い結果となりました。このほか今年被害にあった県が上位にランクインしており、防災意識の高まりが読み取れます。

 ウェザーニューズは、台風による被害を最小限とするため、本調査結果を今後のサービスの改善に活かしていきます。

 

【2】2016年台風の特徴

◆異例の上陸数:2016年の上陸数は6個、統計開始以来2位タイの多さ

10-1 今年は1号の発生が7月と非常に遅くなりましたが、7月以降は遅れを取り戻すかのように立て続けに発生し、10月までの発生数は22個と平年の発生数に並びました。
 今年の上陸数は6個で、2004年の10個に次いで、1951年の統計開始以来2位タイの多さとなりました。2004年は6~10月にわたり10個上陸しましたが、今年の上陸は8〜9月のみで、2か月間の上陸数としては統計開始以来最多となります。

  

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

年間

台風

発生数

2016年

      

4

7

7

4

  

22

平年

0.3

0.1

0.3

0.6

1.1

1.7

3.6

5.9

4.8

3.6

2.3

1.2

25.6

台風

上陸数

2016年

       

4

2

   

6

平年

    

0.0

0.2

0.5

0.9

0.8

0.2

0.0

 

2.7

 このように上陸数が多くなった背景には、台風が異例のコースを通ったことが挙げられます。

◆異例のコース:相次いで北海道に上陸、東北太平洋側への上陸は統計開始以来初

11 8月から9月はじめにかけて相次いで日本に接近・上陸した台風は、例年のこの時期のコースとは異なり、南から北へ向かうものが多くなりました。この原因は太平洋高気圧の位置が例年と異なることにあります。例年、日本の南海上で勢力を強める高気圧が、8月は日本の東の海上で強まりました。このため、高気圧の縁に沿って移動する台風は、相次いで日本列島を北上して、北海道や東北に大雨災害をもたらしました。北日本への上陸は、統計開始の1951年から2015年までの64年間で7個でしたが、今年は1年で3個も上陸しました。中でも東北太平洋側への上陸は、統計開始以来初めてのことでした。

 12その後、9月になると、太平洋高気圧は南側へ位置を変えて、やっと本来の位置である日本の南海上で強まりはじめました。これにより台風の通るコースも変化して、台風13号・16号・18号は、それまでの台風のコースと異なり、本州付近を東進しました。

 過去、10月下旬以降に日本に上陸した台風はわずか2個です。台風が発生するフィリピンの東の海上もようやく静かになり、今年の台風シーズンはほぼ終了といって良さそうです。

 

◆参考情報:2016年台風調査結果(都道府県別ランキング)

今年の台風はどうでしたか?今年、台風により生活に何らかの影響を受けましたか?今年、台風接近時に台風対策はしましたか?
“変”と感じる割合“はい”の割合“した”割合
順位都道府県割合順位都道府県割合順位都道府県割合
1位岩手県98.2%1位高知県52.0%1位鹿児島県92.2%
2位北海道97.4%2位宮崎県51.5%2位宮崎県90.6%
2位山梨県97.2%3位北海道47.0%3位沖縄県88.2%
4位沖縄県97.1%4位鹿児島県44.7%4位熊本県88.1%
5位徳島県96.6%5位千葉県43.4%5位佐賀県87.0%
6位宮城県96.5%6位宮城県41.6%6位長崎県86.5%
7位鹿児島県96.2%7位沖縄県38.8%7位高知県82.2%
8位三重県96.1%8位長崎県38.6%8位福岡県81.7%
9位茨城県96.0%9位茨城県38.4%9位山口県78.3%
10位埼玉県95.9%10位島根県38.0%10位茨城県76.9%
11位千葉県95.9%11位岩手県36.0%11位和歌山県76.7%
12位福島県95.8%12位東京都35.8%12位三重県75.9%
13位和歌山県95.6%13位埼玉県35.3%13位岩手県75.2%
14位栃木県95.3%14位徳島県35.2%14位秋田県75.0%
15位東京都95.3%15位神奈川県34.7%15位広島県74.0%
15位静岡県95.2%16位佐賀県33.3%16位青森県73.8%
15位神奈川県95.2%17位大分県32.8%17位徳島県73.8%
18位佐賀県94.9%18位和歌山県30.9%18位千葉県73.0%
19位青森県94.4%19位青森県30.3%19位岐阜県72.6%
20位香川県94.2%20位栃木県29.8%20位愛媛県70.4%
21位高知県94.1%21位福島県29.8%21位静岡県70.3%
22位福岡県94.0%22位福岡県29.5%22位宮城県70.2%
23位滋賀県93.9%23位三重県27.3%23位大分県70.2%
24位宮崎県93.8%24位奈良県26.9%24位福島県69.8%
25位奈良県93.8%25位大阪府25.3%25位神奈川県69.1%
26位群馬県93.8%26位富山県25.2%26位滋賀県68.7%
27位愛知県93.5%27位兵庫県24.5%27位奈良県68.5%
28位岐阜県93.5%28位岐阜県24.3%28位富山県67.7%
29位岡山県93.2%29位群馬県24.2%29位埼玉県67.5%
30位兵庫県93.1%30位山形県24.1%30位新潟県67.5%
31位京都府92.9%31位長野県23.8%31位石川県66.3%
32位富山県92.8%32位愛知県23.8%32位岡山県65.7%
33位愛媛県92.8%33位京都府23.4%33位兵庫県65.5%
34位大分県92.7%34位愛媛県23.0%34位愛知県65.0%
35位長野県92.7%35位鳥取県22.5%35位福井県64.9%
36位熊本県92.1%36位熊本県21.6%36位山梨県64.6%
37位大阪府92.0%37位静岡県20.0%37位東京都64.4%
38位長崎県91.3%38位広島県19.1%38位香川県64.1%
39位新潟県90.2%39位山梨県17.6%39位島根県62.9%
40位広島県90.2%40位香川県17.5%40位栃木県62.4%
41位秋田県89.8%41位石川県17.4%41位山形県62.1%
42位山形県89.3%42位滋賀県16.8%42位大阪府59.2%
43位福井県89.3%43位岡山県16.2%43位群馬県59.0%
44位石川県88.0%44位秋田県14.3%44位京都府57.9%
45位島根県85.9%45位新潟県14.2%45位鳥取県56.8%
46位鳥取県85.0%46位山口県14.1%46位長野県55.3%
47位山口県81.2%47位福井県8.3%47位北海道49.8%
全国平均94.2%全国平均30.9%全国平均68.2%
事前の台風情報は足りていましたか?上陸が多発した今年、台風への防災意識は変わりましたか?
“足りなかった”割合“変わった”割合
順位都道府県割合順位都道府県割合
1位北海道52.4%1位北海道79.2%
2位長野県51.9%2位岩手県72.8%
3位京都府48.7%3位宮城県70.4%
4位鳥取県47.5%4位山梨県66.7%
5位大阪府46.5%5位福島県64.7%
6位群馬県44.6%6位秋田県64.3%
7位岡山県44.4%7位富山県63.1%
8位福井県42.9%8位茨城県62.4%
8位山形県42.9%9位山形県61.6%
10位山梨県42.6%10位埼玉県61.0%
11位新潟県41.8%11位青森県60.7%
12位愛知県41.3%12位宮崎県60.0%
13位富山県39.6%13位栃木県58.5%
14位栃木県39.6%14位群馬県58.5%
15位香川県38.7%15位福井県57.1%
16位兵庫県38.5%16位千葉県57.0%
17位石川県38.0%17位熊本県56.8%
18位島根県38.0%18位東京都54.9%
19位東京都37.9%19位新潟県54.2%
20位奈良県36.8%20位長野県53.8%
21位滋賀県36.5%21位神奈川県53.5%
22位岐阜県36.5%22位鹿児島県52.3%
23位静岡県36.1%23位香川県51.1%
24位愛媛県34.2%24位石川県51.1%
25位埼玉県33.9%25位福岡県50.9%
26位広島県33.5%26位長崎県50.4%
27位大分県32.8%27位徳島県47.7%
28位秋田県32.7%28位佐賀県47.4%
29位神奈川県32.6%29位岐阜県47.1%
30位福島県31.2%30位大阪府47.0%
31位宮城県31.1%31位島根県46.5%
32位青森県30.3%32位静岡県46.4%
33位徳島県29.5%33位三重県46.4%
33位三重県29.5%34位滋賀県46.2%
35位千葉県27.9%35位兵庫県45.5%
36位山口県27.6%36位広島県45.4%
37位和歌山県27.2%37位京都府44.9%
38位岩手県25.4%38位高知県44.1%
39位茨城県24.2%39位愛媛県44.1%
40位福岡県20.2%40位岡山県43.6%
41位高知県18.6%41位愛知県43.1%
42位熊本県14.2%42位大分県43.1%
43位長崎県14.2%43位鳥取県42.5%
44位佐賀県14.1%44位奈良県40.9%
45位沖縄県13.7%45位和歌山県39.7%
46位宮崎県10.8%46位山口県37.6%
47位鹿児島県9.8%47位沖縄県23.0%
全国平均35.5%全国平均52.9%

  

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