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日本各地の桜が危ない、全国6,000本の健康状態を調査

【桜の健康診断2017】桜の健康状態は昨年に引き続き過去最悪、樹勢の衰退傾向が続く

~健康度ワースト上位の北海道と宮崎県、台風の影響も一因か~

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、全国規模で桜の健康状態をチェックする調査『桜の健康診断2017』を実施し、本日、結果を発表しました。今年の桜の健康度は、全国平均で「優良(-)」の判定となり、調査開始以来、最も悪い結果であった2016年と同じ値(1.70)です。引き続き桜の健康状態は悪化しており、樹勢が衰退傾向にあるといえます。桜の健康度をランキングにすると、最下位は宮崎県、次いで北海道で、ともに2016年夏の台風の影響が一因として考えられます。本調査は、3月14日~5月21日、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通じてユーザーに、身近な桜の花の咲き方や幹の状態など6項目(日当たり、樹形、花の咲き方、幹の状態、樹皮の状態、花数)の質問に回答していただき、全国6,000本の桜の健康状態をまとめたものです。日本で1番多い桜、ソメイヨシノの寿命は60年と言われ、元気な姿を保つには、弱っている桜を早めに見つけ、手当をすることが大切です。ウェザーニューズは今後も定期的に『桜の健康診断』を実施し、美しい花を咲かせ日本の春の風景を彩る桜の健康を、全国の皆さんと大切に見守っていきます。

▼『桜の健康診断2017』結果詳細はこちら

・スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、「さくらCh.」にアクセス、または
・ウェザーニュースウェブサイト『桜の健康診断2017』
https://weathernews.jp/s/topics/201706/050125/


◆桜の健康状態は昨年と同値で過去最悪、樹勢の衰退傾向が続く

 『桜の健康診断2017』は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通じて全国のユーザーに、身近な桜の「日当り」 「樹形」 「花の咲き方」 「幹の状態」 「樹皮の状態」 「花数」の6項目を質問しました。各項目の回答を集計して健康度を指数化し、「優良(+)」から「生育不良(-)」の12段階(※注1)で判定しました。
 全国6,156人から寄せられた回答の結果、今年の桜の健康度は、全国平均で「優良(-)」の判定となり、調査開始以来、最も悪い結果であった2016年と同じ値(1.70)です。引き続き桜の健康状態は悪化しており、樹勢が衰退傾向にあるといえます。健康度が低下しても、1~2年単位ではほとんど変化に気づきませんが、衰退が5年も続くと太枝が2、3本は枯れるなどの影響があります。
 桜の健康度の割合を全国でみてみると、「優良(+)」、「優良」、「優良(-)」3つの合計が全体の6割を占めています。ただ、そのうちの「優良(-)」は、今回の全国平均(1.70)以下である「正常(+)」の予備軍とも捉えられるので、今後もこの変化を見ていく必要があります。


 ※注1. 桜の健康度は、ウェザーニューズ独自で次のような定義をしています。
 優良(+):1.00~1.25/優良:1.26~1.50/優良(-):1.51~1.75/正常(+):1.76~2.00/正常:2.01~2.25/正常(-):2.26~2.50/やや生育不良(+):2.51~2.75/やや生育不良:2.76~3.00/やや生育不良(-):3.01~3.25/生育不良(+):3.26~3.50/生育不良:3.50~3.75/生育不良(-):3.76~

◆健康度ワースト上位の北海道と宮崎県、台風の影響も一因か

 桜の健康度を都道府県別にみてみると、「優良(-)」が大半をしめているものの、昨年より「正常(+)」のエリアが増加し、健康状態は悪化の傾向となりました。特に、北海道、青森県、熊本県、宮崎県は2年連続で「正常(+)」となりました。
 桜の花芽が形成される2016年夏の気象条件を振り返ると、例えば北海道には、8月に3つの台風が立て続けに上陸しました。釧路市では最大瞬間風速43.2m/sを観測するなど、記録的な雨風となり、札幌市の8月雨量は平年の2倍以上でした。そのため、桜の根や枝、芽が傷んだ可能性が考えられます。また、宮崎県は、8月のお盆頃を中心に晴れて暑い日が続き、雨量が平年の19%とかなり少なくなりました。高温障害や乾燥による栄養不足、虫や病気に影響されやすくなった可能性が考えられます。9月は、台風の影響で宮崎市では1時間に100mmを超える激しい雨や、瞬間で30m/sを超える暴風に見舞われました。そのため、桜の根や枝、芽が傷んだ可能性が考えられます。

◆『桜の健康診断2017』項目別の結果

<樹形の状態:“自然樹形を保っている”が7年で初めて5割を切る>
 「樹形(樹の立ち姿)は?」と質問し、“自然樹形を保っている”、“自然樹形に近い”、“樹形が崩れてきている”、“自然樹形がほとんど崩れている”の4項目から回答いただきました。その結果、“自然樹形を保っている”が過去7年で初めて5割を切りました。このようにじわじわと数値が悪化しているのは、夏の暑さで樹勢が衰え、その結果、樹形が悪化していることが考えられます。

<花の咲き方:“所々咲いていない枝がある”と“特に上部に咲いていない”の合計が3割超え>
 「花の咲き方は?」と質問し、“木全体にまんべんなく花が咲いている”、“所々咲いていない枝がある”、“特に上部に咲いていない”の3項目から回答いただきました。その結果、“所々咲いていない枝がある”と“特に上部に咲いていない”の合計が、昨年に続き3割を超えました。花の咲き方が悪い場合、根の状態が悪い可能性があります。これは根元の踏み固めや肥料不足などが考えられます。

<幹の状態:穴や切られたアト、窪み、キノコなど、不健康な状態の回答が5割超え>
 「幹の状態は?」と質問し、“穴や切られたアト、窪みは無い”、“穴や切られたアト、窪みなどが少しある”、“穴や切られたアト、窪みなどがかなり目立ち、もしくはキノコが生えている”、“大きく切られたり、もしくはキノコが生えている”の4項目から回答いただきました。その結果、穴や切られたアト、窪み、キノコなど、不健康な状態の回答が、昨年に続き5割を超えました。健康そうに見える幹でも、キノコが生えているものは中が腐っている可能性があり、専門家による診断が必要になります。

<樹皮の状態:苔や樹皮のはがれ・損傷など、状態の良くない回答が2割超え>
 「樹皮の状態は?」と質問し、“生き生きしていて光沢がある/盛り上がるような部分があり、縦に割れている”、“傷などほとんどない”、“苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている”、“苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい” の4項目から回答いただきました。その結果、“苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている”と“苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい”の合計が 、昨年に続き2割を超えました。苔はあまり害にならないと思われますが、樹皮がはがれてカサカサしていたり、損傷が激しい場合、土の中の通気性が悪く、桜の生長が止まっている可能性があります。

◆『桜の健康診断』とは

ウェザーニューズでは、毎春美しい姿で楽しませてくれる桜の健康を見守り、また桜を大切にする気持ちを広く育むことを目的として、毎年全国規模で『桜の健康診断』を実施しています。ソメイヨシノの寿命は60年と言われ、ソメイヨシノは戦後間もない時期に多く植えられたので、当時植えられたものはすでに寿命を過ぎていることになります。老化により弱った桜・病気の桜が増えるのは自然のことで、今回の『桜の健康診断2017』の結果もその傾向を反映していると考えられます。ただ、土の改善や病気の治療など、人が手当てを行うことによってその寿命を延ばすことができます。桜の名所の中には、現地の方々の大きな努力により、寿命を過ぎた桜たちが元気に花を咲かせているところもあります。ウェザーニューズでは、来年以降も継続的に健康診断を実施し、桜の健康状態の変化を追うことによって、桜を大切にする気持ちが全国に広がるよう努めてまいります。

日本花の会 樹木医 和田博幸氏からのコメント

『桜の生育環境は悪化する傾向にあると思っています。夏の高温と乾燥、そしてヒートアイランド現象。さらに暖冬の傾向が桜を弱らせる要因です。その傾向が西日本の方がよりはっきり出てもいいと思っていましたが、今回の調査結果では顕著に現れていないので、単純ではないということかもしれません。やはり長期的に桜を観察していくことが非常に重要です。今後も継続的に、サポーターの皆さんと調査を実施し、みんなで日本の桜を見守っていきましょう。』

◆参考:『桜の健康診断2017』都道府県別健康度ランキング

2017

2016

順位

都道府県

健康度

判定

順位

都道府県

健康度

判定

1位

大分県

1.56

優良(-)

1位

徳島県

1.51

優良(-)

2位

山形県

1.57

優良(-)

2位

島根県

1.56

優良(-)

3位

徳島県

1.58

優良(-)

3位

岡山県

1.58

優良(-)

4位

島根県

1.58

優良(-)

4位

佐賀県

1.60

優良(-)

5位

福井県

1.59

優良(-)

5位

宮城県

1.62

優良(-)

6位

群馬県

1.60

優良(-)

6位

和歌山県

1.62

優良(-)

7位

愛媛県

1.61

優良(-)

7位

栃木県

1.62

優良(-)

8位

高知県

1.63

優良(-)

8位

群馬県

1.63

優良(-)

9位

長野県

1.64

優良(-)

9位

茨城県

1.63

優良(-)

10位

奈良県

1.65

優良(-)

10位

大阪府

1.64

優良(-)

11位

鹿児島県

1.65

優良(-)

11位

埼玉県

1.65

優良(-)

12位

石川県

1.65

優良(-)

12位

愛媛県

1.65

優良(-)

13位

和歌山県

1.65

優良(-)

13位

鳥取県

1.65

優良(-)

14位

兵庫県

1.66

優良(-)

14位

山形県

1.65

優良(-)

15位

埼玉県

1.67

優良(-)

15位

愛知県

1.66

優良(-)

16位

宮城県

1.67

優良(-)

16位

香川県

1.66

優良(-)

17位

栃木県

1.67

優良(-)

17位

福島県

1.66

優良(-)

18位

鳥取県

1.70

優良(-)

18位

滋賀県

1.66

優良(-)

19位

茨城県

1.70

優良(-)

19位

兵庫県

1.67

優良(-)

20位

広島県

1.71

優良(-)

20位

神奈川県

1.68

優良(-)

21位

福島県

1.71

優良(-)

21位

長野県

1.69

優良(-)

22位

静岡県

1.71

優良(-)

22位

山梨県

1.69

優良(-)

22位

愛知県

1.71

優良(-)

23位

福井県

1.69

優良(-)

24位

福岡県

1.71

優良(-)

24位

秋田県

1.69

優良(-)

25位

富山県

1.72

優良(-)

25位

山口県

1.70

優良(-)

26位

岐阜県

1.72

優良(-)

26位

新潟県

1.70

優良(-)

27位

千葉県

1.72

優良(-)

27位

奈良県

1.71

優良(-)

28位

岩手県

1.73

優良(-)

28位

東京都

1.72

優良(-)

29位

東京都

1.73

優良(-)

29位

千葉県

1.72

優良(-)

30位

三重県

1.73

優良(-)

30位

鹿児島県

1.72

優良(-)

31位

山口県

1.73

優良(-)

31位

京都府

1.72

優良(-)

32位

神奈川県

1.73

優良(-)

32位

広島県

1.73

優良(-)

33位

佐賀県

1.74

優良(-)

33位

長崎県

1.74

優良(-)

34位

長崎県

1.74

優良(-)

34位

大分県

1.74

優良(-)

35位

京都府

1.74

優良(-)

35位

石川県

1.75

優良(-)

36位

山梨県

1.75

優良(-)

36位

三重県

1.75

優良(-)

37位

岡山県

1.75

優良(-)

37位

富山県

1.75

優良(-)

38位

大阪府

1.76

正常(+)

38位

静岡県

1.75

優良(-)

39位

香川県

1.77

正常(+)

39位

福岡県

1.76

正常(+)

40位

青森県

1.77

正常(+)

40位

北海道

1.76

正常(+)

41位

秋田県

1.78

正常(+)

41位

熊本県

1.77

正常(+)

42位

滋賀県

1.82

正常(+)

42位

岐阜県

1.78

正常(+)

43位

新潟県

1.82

正常(+)

43位

宮崎県

1.78

正常(+)

44位

熊本県

1.83

正常(+)

44位

青森県

1.79

正常(+)

45位

北海道

1.87

正常(+)

45位

高知県

1.80

正常(+)

46位

宮崎県

1.87

正常(+)

46位

岩手県

1.84

正常(+)

全国平均

1.70

優良(-)

全国平均

1.70

優良(-)

 ※注2. 本ランキングは、沖縄県を除く46都道府県で算出しています。
 ※注3. 桜の健康度の値は、小数第3位を四捨五入したものです。

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