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気象予測の精度向上を狙い、超局地的な予測モデルを新開発、データ量は1,800倍に

1kmメッシュ&5分更新の超細密天気予報をアプリ「ウェザーニュースタッチ」で配信開始

〜ゲリラ豪雨など従来困難だった現象や地域の予報が飛躍的に向上へ〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、気象予測の精度向上を狙い、超局地的な予測モデルを新たに開発し、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」にて提供を開始したことを発表しました。新たな予測モデルの解像度は1kmメッシュ、更新は5分毎と、高解像度・高頻度の超細密天気予報を実現しました。従来運用されてきた予測モデル(最詳で5kmメッシュ/1時間更新)と比較すると、メッシュ数は25倍、計算するデータ量としては1,800倍となります。これにより、毎日の天気予報の精度向上だけでなく、ゲリラ豪雨などの“局地的”かつ“突発的”な現象や、標高差を加味した気温の予測および熱中症の警戒情報など、従来の予測モデルでは困難だった現象や地域への天気予報がより正確に行えるようになります。本予測モデルが、天気予報の可能性を広げ、気象予測の未来の進化につながると期待しています。ウェザーニューズは、今後も観測データや現地ユーザーからのフィードバックを元に、本予測モデルを継続的にバージョンアップしてまいります。

▼1kmメッシュの天気予報のご利用は
・スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、「マイ天気」や「天気予報Ch.」からアクセス
・ウェザーニュースウェブサイト「ウェザ—ニュース」
https://weathernews.jp/onebox/gps.html

 

◆超細密天気予報により、予報精度は3〜4%向上

 今回提供を開始した新たな気象予測モデルは、全国1.3万地点の独自観測機による気象観測データやひまわり8号の衛星画像、現地ユーザーからの実況報告やフィードバックおよび過去10年のデータを解析してマシーンラーニングを行うなど、ウェザーニューズが持つあらゆる気象データを活用して開発された超局地的な予測モデルです。その解像度は1kmメッシュ、更新は5分毎と、高解像度・高頻度での超細密天気予報が実現しました。3月より試験運用を行ってきましたが、3〜6月の予報精度(速報値)は運用開始以前より平均して3.3%向上し、高い所で4.0%向上した所もありました。
 この超細密天気予報は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」など、ウェザーニュースの一般向け天気予報にてご利用いただけます。

 

◆ゲリラ豪雨や熱中症など従来困難だった局地的な現象の予報が飛躍的に向上へ

 新たな予測モデルの導入により、毎日の天気予報の精度向上だけでなく、従来の予測モデルでは反映が困難だった現象や地域への天気予報がより正確に行えるようになります。例えば、ゲリラ豪雨のような“局地的”かつ“突発的”に短時間の集中豪雨をもたらす現象では、雨雲の大きさは数〜十数kmと影響範囲が狭いため、従来の予測モデルでは、予報センターの意図を予報に反映しきれませんでしたが、今夏以降はゲリラ豪雨や竜巻などをもたらす積乱雲の予測が改善し、予報精度の大幅な向上が見込まれます。また、従来の予測モデルでは、標高差を反映しきれない地域がありましたが、1kmメッシュの解像度により詳細な標高差を反映できるようになりました。これにより天気だけでなく、気温についても飛躍的な予報精度の向上が期待できます。今夏、熱中症の警戒情報はこれまで以上に正確な気温の予報を元に発表できるようになるため、熱中症による救急搬送者の軽減につなげていきたいと考えています。

 

◆ウェザーニューズの日本最大の気象観測網により新予測モデルの開発が実現

 今回の高解像度の予測モデルの開発は、ただ単にデータの計算処理を高速化したから実現できたのではなく、ウェザーニューズの日本最大の気象観測網と、全国のウェザーリポーターとの気象情報を通じたネットワークがあるからこそ実現することができました。
 ウェザーニューズは全国に約1.3万地点の独自の気象観測網を備えるとともに、ユーザーにも小型気象観測機を3.5万台配布し、観測に協力をいただいています。また、ユーザーからは、現地の天気の写真(ウェザーリポート)が1日3万通(台風など多い時は5万通)届き、簡易な天気リポートを含めるとその数は1日13万通にのぼります。さらに、全国7,000名が天気予報の改善案を提案できる取り組み「プロジェクトicon」に参加し、常時天気予報へのフィードバックを行っています。このようにウェザーニューズには、提供した天気予報に対して、現地からフィードバックを得て予報の改善に生かす仕組みが整っています。
 ウェザーニューズでは、今後も観測データや現地ユーザーからのフィードバックを元に、本予測モデルの継続的なバージョンアップに努め、日本一信頼できる気象情報の提供を目指してまいります。

 

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