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今年の梅雨はどうなる?ウェザーニューズ、2018年「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表

西・東日本の梅雨入りは平年より早い予想、九州は長めの梅雨に

〜梅雨の総雨量は平年よりやや多め、6月後半から7月上旬は大雨災害に注意〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、2018年の「梅雨入り・梅雨明け見解」を発表しました。今年は梅雨入り・梅雨明けともに平年より早いところが多い予想です。6月後半から梅雨前線の活動が活発化し、西日本を中心に大雨となる恐れがあります。梅雨時期の総雨量は、関東は平年並、そのほかは平年よりやや多くなる見通しです。
 一方、すでに梅雨に入っている沖縄・奄美では少雨傾向が続いており、梅雨明けも早いと予想されることから、空梅雨となる可能性があります。梅雨の終わりには、太平洋高気圧が日本の南東側から勢力を西に拡大していく見込みで、関東甲信から梅雨が明けていく予想です。
 最新見解はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「おしらせ」または、ウェブサイト「梅雨情報」からご確認いただけます。雨の季節を少しでも安全で快適に過ごせるようお役立てください。

<ポイント>
・今年は梅雨前線の北上する時期が早く、西・東日本の梅雨入りは平年より早い、東北は平年並の予想
・梅雨の総雨量は広範囲で平年よりやや多め、6月後半~7月上旬は各地で大雨災害に注意
7月中旬に関東甲信から梅雨明け!西日本の梅雨明けは平年並、東日本・東北は平年より早い予想

一般向け「梅雨入り・梅雨明け見解」のサイトはこちら
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、「おしらせ」にアクセス
または
ウェザーニュースウェブサイト「梅雨情報」
https://weathernews.jp/s/news/tsuyu/

2018年「梅雨の天気傾向」
~梅雨前線の北上する時期が早く、西・東日本の梅雨入りは平年より早い予想~

図1:今年の梅雨の天気図イメージ

 今年は57日に全国に先駆けて奄美で梅雨入りが発表され、翌8日には沖縄でも梅雨入りとなりました。沖縄は平年並、奄美は平年より早い梅雨入りです。その他の地域の梅雨入りは、西日本や東日本(北陸を除く)では平年より早く、北陸や東北は平年並の梅雨入りとなる見込みです。
 今年の梅雨の期間中は、フィリピンの東海上で積乱雲が発生しやすい影響で、その北側に当たる日本付近では下降気流が発生し、太平洋高気圧の勢力を強めます。太平洋高気圧が平年よりも早く勢力を強めるため(図1)、梅雨前線の北上、梅雨入りするタイミングも平年より早いとみています。

図2:梅雨期間の傾向

 梅雨明けは、通常、南の地域から順に発表されますが、今年の太平洋高気圧は日本の南東海上から強まる見通しで、関東甲信から梅雨明けしていく可能性があります。梅雨明けは広い範囲で平年より早い見通しですが、九州では梅雨明けが平年より遅れる可能性があります。このため、今年の梅雨期間は西日本を中心に平年並か平年より長く、関東甲信や北陸、東北は平年より短い予想です(図2)。
 今後、沖縄・奄美は、6月中旬から下旬に梅雨明けするとみています。また、西・東日本は6月上旬に梅雨入りし、7月中旬から下旬に順に梅雨明けとなる予想です。北陸や東北は6月中旬に梅雨入りし、7月中旬から下旬に梅雨明けとなりそうです。

~梅雨の総雨量は広範囲で平年よりやや多め、6月後半~7月上旬は各地で大雨災害に注意~

図3:梅雨の雨量傾向

 今年の梅雨期間の雨量は、南西諸島ではやや少ない、西日本ではやや多い、東日本と東北では平年並~やや多い予想です(図3)。
 6月後半になると、太平洋高気圧の勢力が強まり、平年よりも早い時期に、本州付近に梅雨前線が停滞しやすくなります。この梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気が東シナ海から西日本に流れ込みやすくなり、梅雨前線の活動が活発化します。このため、西日本では6月の雨量が平年より多くなり、梅雨時期の総雨量としても平年よりやや多くなる予想です。また、総雨量は関東甲信では平年並ですが、そのほかの東日本や東北では平年よりやや多い見通しです。
 一方、沖縄・奄美では、梅雨前線が早い時期に北上する分、梅雨明けも早まります。加えて、これまで少雨傾向だったことから、沖縄・奄美では雨量が平年より少なくなる可能性があります。
 6月後半から7月中旬は、梅雨前線が本州付近に停滞し、梅雨前線の活動が活発化しやすくなる予想です。激しい雷雨や大雨となり、災害発生の恐れもあるため、特に西日本や東海、関東甲信を中心に、大雨に対する警戒が必要です。

本見解は22日時点のものです。予測が大きく変わる可能性もありますので、最新見解は、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」または、ウェザーニュースウェブサイト「梅雨情報」(https://weathernews.jp/s/news/tsuyu/)にてご確認ください。

エリアごとの梅雨の天気傾向

エリア

雨のピーク時期

雨量の傾向
(平年との比較)

天気傾向

東北

7月中旬

6月:やや多い
7月:平年並かやや多い

 東北の梅雨入りは北部、南部ともに昨年より早く、平年並の予想です。梅雨明けは平年より早い見通しで、梅雨期間の長さは平年より短くなりそうです。また、梅雨の総雨量は平年並からやや多い予想です。
 6月は梅雨前線が北上、中旬からは曇りや雨の日が多くなります。7月中旬は梅雨末期の大雨となる日もあるため、河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要です。
 なお、6月末から7月初めに海からの冷たい風“やませ”が吹いて、太平洋側では気温が下がる可能性がありますが、長くは続きません。

北陸

6月下旬と7月中旬

6月:やや多い
7月:平年並

 北陸の梅雨入りは昨年より早く、平年並の予想です。梅雨明けは昨年・平年よりも早い見通しで、梅雨期間の長さは平年より短くなりそうです。また、梅雨の総雨量はやや多い予想です。
 6月は梅雨前線が本州付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなります。特に、6月下旬と7月中旬は、暖かく湿った空気の影響で前線活動が活発化し、大雨となる日がある予想です。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要です。

関東
甲信

6月後半~7月初め

6月:多い
7月:少ない

 関東甲信の梅雨入りは、昨年・平年と比べて早い予想です。梅雨前線は順調に北上し、昨年よりは遅いものの平年より早い梅雨明けを迎える見通しで、梅雨期間の長さは平年より短くなりそうです。また、梅雨の総雨量は平年並の予想です。
 6月は梅雨前線が本州付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなります。特に、6月後半から7月初めには、前線活動が活発化して、大雨となる日がある予想です。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意が必要です。7月中旬は、梅雨前線の北上とともに、関東南部から晴れの日が増えていきます。関東北部の山沿いや甲信北部では、梅雨前線に向かう暖かく湿った空気の影響で、数日遅れて晴れていきそうです。

東海

6月後半~7月初め

6月:多い
7月:やや少ない

 東海の梅雨入りは、昨年・平年と比べて早い予想です。梅雨前線は順調に北上し、昨年と同じ時期に平年より早い梅雨明けを迎える見通しで、梅雨期間の長さは平年並となりそうです。また、梅雨の総雨量はやや多い予想です。
 6月は梅雨前線が本州付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなります。特に、6月後半から7月初めには、暖かく湿った空気の影響で前線活動が活発化して大雨となり、雨量が平年に比べて多くなる恐れがあります。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意してください。

近畿

6月後半~7月上旬

6月:多い
7月:やや少ない

 近畿の梅雨入りは、昨年・平年と比べて早い予想です。梅雨前線は順調に北上し、昨年よりは数日遅いものの平年より早い梅雨明けを迎える見通しで、梅雨期間の長さは平年並となりそうです。また、梅雨の総雨量はやや多い予想です。
 6月は梅雨前線が本州付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなります。特に、6月後半から7月上旬には、暖かく湿った空気の影響で前線活動が活発化して大雨となり、雨量が平年に比べて多くなる恐れがあります。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意してください。

中国


四国

【中国】
6月後半~7月中旬

 

【四国】
6月下旬~7月上旬

6月:多い
7月:やや少ない

 中国・四国の梅雨入りは、ともに昨年より早く、中国エリアでは平年より早い、四国では平年並となる予想です。梅雨前線は順調に北上し、昨年よりは数日遅いものの平年並の時期に梅雨明けを迎える見通しで、梅雨期間の長さも平年並となりそうです。また、梅雨の総雨量はやや多い予想です。
 6月は梅雨前線が本州付近に停滞するため、曇りや雨の日が多くなります。特に、6月後半から暖かく湿った空気の影響で前線活動が活発化し、中国エリアでは7月中旬にかけて、四国では7月上旬にかけて、雨量が平年に比べて多くなる恐れがあります。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意してください。

九州

【北部】
6月下旬~7月中旬

 

【南部】
6月下旬~7月上旬

6月:多い
7月:平年並

 梅雨入りは、昨年・平年と比べて早い予想です。今年の太平洋高気圧は日本の南東海上から強まる傾向が見られるため、関東甲信から梅雨明けし、九州は梅雨明けが他の地域より遅れる予想です。このため、梅雨明けは昨年・平年と比べて遅く、梅雨期間の長さも平年より長くなりそうです。また、梅雨の総雨量はやや多い予想です。
 5月末から、スッキリしない天気となる日が増えていきます。特に、6月後半から暖かく湿った空気の影響で前線活動が活発化し、九州南部では7月上旬にかけて、九州北部では7月中旬にかけて、雨量が平年に比べて多くなる恐れがあります。河川の増水、家屋への浸水、土砂災害などに注意してください。(※九州北部は山口県を含む)

沖縄


奄美

5月末~6月上旬

6月:平年並か少ない

 今年は梅雨前線の北上する時期が早く、沖縄・奄美の梅雨明けは昨年・平年よりも早い予想です。梅雨期間の長さも、平年より短いとみています。
 梅雨入りの発表はありましたが、これまで梅雨前線が不活発気味で、梅雨明けも早いと予想されることから、空梅雨となる可能性があります。

本プレスリリースにおける“平年”とは、1981年~2010年の30年平均で算出しています。

各地の梅雨入り・梅雨明け予想

エリア

梅雨入り

梅雨明け

2018年

2017年

平年

2018年

2017年

平年

東北北部

6月中旬

7月1日頃

6月14日頃

7月下旬

特定せず

7月28日頃

東北南部

6月中旬

6月30日頃

6月12日頃

7月中旬

特定せず

7月25日頃

北陸

6月中旬

6月25日頃

6月12日頃

7月中旬

8月2日頃

7月24日頃

関東甲信

6月上旬

6月7日頃

6月8日頃

7月中旬

7月6日頃

7月21日頃

東海

6月上旬

6月21日頃

6月8日頃

7月中旬

7月15日頃

7月21日頃

近畿

6月上旬

6月20日頃

6月7日頃

7月中旬

7月13日頃

7月21日頃

中国

6月上旬

6月20日頃

6月7日頃

7月中旬

7月13日頃

7月21日頃

四国

6月上旬

6月20日頃

6月5日頃

7月中旬

7月13日頃

7月18日頃

九州北部

6月上旬

6月20日頃

6月5日頃

7月下旬

7月13日頃

7月19日頃

九州南部

5月下旬

6月6日頃

5月31日頃

7月中旬

7月13日頃

7月14日頃

奄美

5月7日

5月13日頃

5月11日頃

6月下旬

6月29日頃

6月29日頃

沖縄

5月8日

5月13日頃

5月9日頃

6月中旬

6月22日頃

6月23日頃

梅雨入り・梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間あり、表には移り変わりの期間の概ね中日を記載しています。
沖縄・奄美の梅雨入りは、実際に各気象台が梅雨入りを発表した日付です。

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