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今年の台風はどうなる?ウェザーニューズ、2018年「台風傾向」を発表

【台風傾向】秋にエルニーニョ発生の兆し、今年は長寿台風が増える傾向に

〜台風発生数は27個前後、9月頃をピークに接近・上陸の危険性が高まる〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、2018年の「台風傾向」を発表しました。今シーズンの台風は、7月から増え始め、年間発生数は平年並の27個前後となる見通しです。また、今シーズンは太平洋高気圧の北への張り出しが平年よりも強まるため、台風が発生した場合、平年よりもやや外回りの進路をとる予想です。7月~8月は沖縄方面へ向かい、9月頃をピークに、本州付近への接近・上陸の危険性が高まるとみています。また、秋にエルニーニョ現象が発生した場合、台風の発生から消滅までの寿命が長くなる傾向があります。長寿台風は、不規則な進路をとることが多いため、進路予想や雨風の影響に注意が必要です。
 最新見解はスマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の「おしらせ」またはウェブサイト「台風NEWS」からご確認いただけます。台風シーズンを安全に過ごすためにお役立てください。

本プレスリリースの“平年”は、1981年~2010年の30年平均。“長寿台風”は寿命が10日以上のものを目安としています。

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台風発生数は平年並の27個前後、9月頃をピークに接近・上陸の危険性が高まる
<台風の発生位置について>

 今シーズンは、6月以降、フィリピンの東海上で対流活動が活発になり、多数の積乱雲が発生しやすくなります。これらの雲が集まり、台風となります。そのため、台風の発生位置は、平年と同様にフィリピンの東海上となるケースが多くなる予想です。
 秋にエルニーニョ現象が発生した場合、台風の発生位置が南東にずれる傾向があります。また、台風の発生から消滅までの寿命が長くなる傾向もあります。長寿台風は、不規則な進路をとることが多いため、進路予想や雨風の影響に注意が必要です。

<月別の台風の進路について>

 シーズン前半は、フィリピンの東海上で対流活動が活発なため、その北側に当たる日本付近では下降気流が発生し、太平洋高気圧の勢力を強めます。今シーズンは、太平洋高気圧の北への張り出しが平年に比べると強まる予想です(図1)。台風は高気圧の縁を時計回りに進むため、台風が発生した場合、平年よりもやや外回りの進路となり、7月~8月は沖縄から中国大陸へ向かう進路か、東シナ海を北上する進路が多くなりそうです(図2)。9月以降、偏西風が南下してくると、台風は本州付近へ向かう進路が多くなる予想です。関東に接近する可能性が高まるのもこのタイミングです。

図1:フィリピン近海の対流活動と太平洋高気圧の関係(8月)
図2:月別の台風進路傾向

<台風の発生数について>

 今シーズンの台風発生数は、平年並の27個前後の予想です(これまでに発生した3個を含む)。ただ、シーズン後半は台風発生数が平年より少なくなる可能性があります。今後、北西太平洋の主な台風発生域の対流活動は、6月~7月はおおよそ平年並、8月~10月も平年並の予想ですが、不活発になる可能性もあります。
 現時点では、8月以降の海面水温の予測はばらつきが大きく、変化することもあります。このため、シーズン後半の台風発生数も大きく変わることがあると考えられます。
 時期でみていくと、台風は7月から増え始め、9月頃をピークに本州付近への接近・上陸の危険性が高まるとみています。

今シーズンの台風発生数の予想の背景
(1)ラニーニャ現象は春のうちに終息し、その後は中立状態で推移するか、秋にエルニーニョ現象が発生すると予想される
 エルニーニョ現象が発生すると、7月~9月の台風発生数が平年より少なくなる傾向がある(参考1/3)

(2)北西太平洋熱帯域の対流活動に影響を与えるインド洋の海面水温は、6月~10月にかけてインド洋全域で平年並か平年より高いと予想される
 インド洋の海面水温が高いほど、夏の台風発生域の対流活動が抑制される傾向がある(参考2/4)

(3)北西太平洋熱帯域の主な台風発生域の海面水温が、6月~7月は平年並か平年より高い見込み
 →6月~7月は、対流活動が活発になると考えられる

 (1)(2)は、台風発生域の対流活動を不活発にする作用がある一方で、(3)は7月にかけての対流活動を活発にする作用があります。これらを考慮し、台風発生域の対流活動は、6月~7月はおおよそ平年並、8月~10月は平年並か不活発になる可能性があるとみています。

参考1:エルニーニョ現象

図3:エルニーニョ現象 模式図

 エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が、平年より高くなる現象です。この海面水温の変化に伴い、フィリピン近海の対流活動が通常に比べて不活発となり、積雲や積乱雲が形成されず、フィリピン近海で台風が発生しにくくなります。

参考2:インド洋全域昇温

図4:インド洋の海面水温とフィリピン近海の対流活動の関係 模式図

 インド洋全域昇温は、インド洋全域で海面水温が平年よりも高くなる現象です。夏の場合、この海面水温の変化に伴い、インド洋では対流活動が活発化する影響で、インド洋からフィリピン近海へ向かうモンスーンが弱くなります。そのため、フィリピン近海の対流活動も弱まり、台風が発生しにくくなります。

類似年の台風発生数

 1951年以降、エルニーニョ監視海域の海面水温編差の推移が今年の予測と類似している年は、6例(2012年、2006年、1996年、1989年、1976年、1968年)です。この6例の年間台風発生数は2332個、平均で26個と平年並でした。

類似年と今年の台風発生数(月別・年間)

台風発生数(個)

1月

2月

3月

4月

5月

6月

7月

8月

9月

10月

11月

12月

年間

2018

1

1

1

0

2012

0

0

1

0

1

4

4

5

3

5

1

1

25

2006

0

0

0

0

1

1

3

7

3

4

2

2

23

1996

0

1

0

1

2

0

5

6

6

2

2

1

26

1989

1

0

0

1

2

2

7

5

6

4

3

1

32

1976

1

1

0

2

2

2

4

4

5

1

1

2

25

1968

0

0

0

1

1

1

3

8

3

5

5

0

27

平均(※)

0.3

0.3

0.2

0.8

1.5

1.7

4.3

5.8

4.3

3.5

2.3

1.2

26(※)

平年

0.3

0.1

0.3

0.6

1.1

1.7

3.6

5.9

4.8

3.6

2.3

1.2

26(※)

2018年は、530日現在の発生数です。
※“平均”は、6例の各月および年間の台風発生数の平均です。なお、“平均”と“平年”の年間発生数は、小数第1位を四捨五入した値です。

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