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ウェザーニューズ、ゲリラ豪雨の予想発生回数を47都道府県別に発表

【ゲリラ豪雨傾向】ゲリラ豪雨は8月中旬にかけ集中発生、西日本は昨年比2.4倍予想も

〜発生回数は京阪神で200回以上、関東は昨年並も花火大会の開催ピークに集中か〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、突発的かつ局地的に激しい雨や落雷をもたらす“ゲリラ豪雨”に対し、事前対策への意識を高め、被害軽減につなげるため、「ゲリラ豪雨傾向」を発表しました。7月~9月のゲリラ豪雨は、全国で3,852回発生する予想です。全国平均では発生の少なかった2017年とほぼ同程度ですが、高気圧の縁にあたる西日本では2017年比・過去4年(2014年~2017年)平均比ともに増加する地域が多い見通しです。シーズン前半に集中発生し、7月中旬~8月中旬までに全体の約7割が発生するとみています。被災エリアは少しの雨量でも災害に繋がるケースがあり、また、その他の地域も花火大会の開催ピークにあたるため、最新の雨見解をこまめに確認するようにしてください。
 毎夏、突然の激しい雨や落雷による災害が全国各地で多発しており、ウェザーニューズでは少しでも被害を減らせるよう、継続的に情報発信をしていきます。

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ウェザーニュースウェブサイト2018年「ゲリラ豪雨傾向」
https://weathernews.jp/s/topics/201807/190055/

ゲリラ豪雨発生回数は全国平均で昨年並、西日本は昨年比2.4倍予想も

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 20187月~9月のゲリラ豪雨(◆注1)は、全国で3,852回発生する予想です。発生回数は全国平均で過去4年平均の9割、発生が少なかった2017年とほぼ同程度とみています。
 西日本では、2017年比・過去4年平均比ともに増加する地域が多く、徳島県(98回)は、2017年比2.4倍、過去4年平均比2.7倍予想となっています。また、広島県では156回、福岡県や京阪神は200回以上発生する見通しです。被災したエリアでは、通常より少ない雨量でも浸水や土砂崩れなど災害に繋がるケースがあるため、最新の雨見解と自治体情報を随時ご確認ください。
 その他人口の多い地域をみると、愛知県は78回、東京都は144回、宮城県は15回程度となっています。発生回数が少ない場合でも、一回一回のゲリラ豪雨が被害をもたらす恐れがあるので、油断は禁物です。

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8月中旬までにシーズン全体の約7割発生、花火大会の開催ピークに集中か

7月〜9月のゲリラ豪雨発生傾向(7月19日までの実績値を含む)

 今シーズンのゲリラ豪雨は“スタートダッシュ型”で、シーズン前半に集中して発生するとみています。7月中旬~8月中旬だけで、全体の約7割が発生する予想です。

 ゲリラ豪雨は、太平洋高気圧が弱まって湿った空気が流れ込んだり、上空の寒気が通過し、大気の状態が不安定になった時に発生しやすい現象です。時期別に気象条件をみていくと、8月上旬までは、湿った空気の影響を受けて、ゲリラ豪雨が発生しやすくなります。ちょうど7月下旬~8月上旬は、関東をはじめ各地で花火大会の開催ピークにあたります。2017年は東京都内の花火大会がゲリラ豪雨により中止となった事例もあるので、今シーズンも天気の急変に注意が必要です。
 8月中旬~9月上旬は、しっかりと太平洋高気圧に覆われるため、東・北日本を中心に発生回数は比較的少なくなる見込みです。9月中旬には、台風や低気圧、前線の影響を受けやすくなります。また、朝晩を中心に秋の気配を感じられるようになり、シーズン後半になるにつれてゲリラ豪雨も終息に向かいます。

高気圧の縁にあたる西日本でゲリラ豪雨発生回数が増加傾向

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 今シーズンは、エルニーニョやラニーニャの発生はない見通しです。太平洋高気圧が平年よりもやや北に強く張り出す傾向にあるため、高気圧の縁にあたる西日本では湿った空気が流れ込みやすく、ゲリラ豪雨の発生回数が多くなる予想です。一方、高気圧に覆われやすい東日本や東北は、比較的ゲリラ豪雨が多発することはない見込みです。また、北海道は低気圧や前線の影響を受けやすいため、発生回数は少なくなるとみています。

エリア別のゲリラ豪雨傾向

北日本

 北日本のゲリラ豪雨の発生回数は、2017年と同程度の予想です。
 東北は太平洋高気圧の北への張り出しが強く、湿った空気の影響を受けにくいため、ゲリラ豪雨の発生はやや少なくなる見込みです。特に高気圧に覆われやすい8月は、発生回数が少なくなっています。ただ、一回一回のゲリラ豪雨が被害をもたらす恐れもあるので、油断はできません。
 北海道は度々低気圧や前線の影響を受けるため、雨や曇りの日が多くなります。晴れたタイミングでゲリラ豪雨が発生し、8月下旬や9月下旬に発生回数が増加する予想です。

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東日本

 東日本のゲリラ豪雨の発生回数は、ゲリラ豪雨の少なかった2017年並で、過去4年平均と比べると半分以下の地域がほとんどです。
 8月上旬までは湿った空気の影響を受けるため、ゲリラ豪雨が発生しやすくなります。ちょうど7月下旬〜8月上旬は、各地で花火大会の開催ピークにあたります。2017年は東京都内の花火大会がゲリラ豪雨により中止となった事例もあるので、今シーズンも天気の急変に注意が必要です。
 その後は段々と高気圧にしっかりと覆われ始めるため、発生回数は減少傾向となり、お盆休みにゲリラ豪雨が多発する可能性は低いとみています。ただ、一回一回のゲリラ豪雨が被害をもたらす恐れもあるので、油断はできません。
 9月に入ると台風や前線、低気圧の影響を度々受けるため、発生回数はさらに減少する見込みです。

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西日本

 西日本のゲリラ豪雨の発生回数は、2017年比・過去4年平均比ともに増加する地域が多い予想です。特に広島県では156回、福岡県や京阪神は200回以上発生する見通しです。
 ゲリラ豪雨はシーズン前半に集中発生し、8月は高気圧の縁を流れる湿った空気の影響で、東・北日本よりも発生しやすくなります。お盆休みもゲリラ豪雨が発生する可能性があるので、ボランティア活動や復旧作業などは空の変化にご注意ください。
 9月になると、台風や前線、低気圧の影響を度々受けるため、ゲリラ豪雨の発生回数は急激に減少する見通しです。
 被災したエリアでは、通常より少ない雨量でも浸水や土砂崩れなど災害に繋がるケースがあるため、最新の雨見解と自治体情報を随時ご確認ください。

 
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都道府県別のゲリラ豪雨傾向

エリア

都道府県

2018年

2017年(回)

過去4年平均(回)

発生回数(回)

2017年比(倍)

過去4年平均比(倍)

北日本

北海道

北海道

147

1.2

0.9

118

169

東北

青森県

52

0.9

0.8

61

67

秋田県

55

0.9

0.9

60

60

岩手県

100

0.8

1.0

122

96

山形県

8

1.0

0.2

8

53

宮城県

15

0.8

0.2

19

76

福島県

63

1.4

0.5

46

124

東日本

関東甲信

茨城県

36

0.8

0.2

47

159

栃木県

125

1.0

0.6

125

207

群馬県

65

0.9

0.5

71

127

千葉県

68

1.2

0.4

59

187

東京都

144

1.1

0.9

134

168

埼玉県

37

0.9

0.3

41

132

神奈川県

70

0.9

0.8

78

93

山梨県

13

0.6

0.2

23

57

長野県

55

0.5

0.3

107

210

東海

静岡県

79

0.7

0.5

106

154

愛知県

78

0.9

0.5

85

150

岐阜県

129

1.2

1.0

108

136

三重県

136

1.7

1.5

82

89

北陸

新潟県

12

0.5

0.2

26

74

富山県

10

0.5

0.2

19

42

石川県

3

0.6

0.3

5

12

福井県

6

0.9

0.4

7

15

西日本

近畿

滋賀県

97

0.8

0.9

121

106

京都府

239

1.5

1.7

164

140

奈良県

148

1.2

1.5

120

99

兵庫県

278

1.4

1.6

195

178

大阪府

243

1.4

1.2

177

210

和歌山県

100

2.0

2.2

50

45

中国

鳥取県

72

1.6

2.0

46

36

島根県

17

2.1

0.8

8

20

岡山県

122

1.0

0.9

122

135

広島県

156

1.3

1.3

120

124

山口県

72

1.0

1.6

72

44

四国

香川県

19

1.4

0.9

14

21

徳島県

98

2.4

2.7

41

36

愛媛県

34

1.5

0.9

22

38

高知県

66

1.4

1.6

48

42

九州

福岡県

221

1.1

1.5

204

150

大分県

94

1.8

1.9

52

50

佐賀県

72

0.9

1.4

77

52

長崎県

67

0.8

1.5

88

46

熊本県

51

0.8

0.5

68

95

宮崎県

33

0.8

0.5

39

60

鹿児島県

14

0.6

0.2

22

59

南西諸島

沖縄

沖縄県

33

0.6

0.4

52

76

全国

3,852

1.1

0.9

3,479

4,511

本ゲリラ豪雨傾向は、ウェザーニューズの長期予報と、2000年〜2017年における類似年の過去データを元に、統計的に算出
2018年の予想と過去4年平均の発生回数は76日~930日、2017年の発生回数は712日~930日で算出

1. “ゲリラ豪雨”発生回数の求め方
 “ゲリラ豪雨”をもたらす雨雲・雷雲は、予測可能な前線による雨雲とは異なり、“突発的”かつ“局地的” に発達するのが特徴です。また、限られた数しか設置されていないアメダス(全国約1,300か所)では、全ての降雨を正確に観測することは困難です。そこで当社では、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の全国のユーザーから届く降雨報告(◆注2)において、“ザーザー” (5段階中の2番目)以上の強い雨が報告され、かつ、過去1時間に雨の報告が2割以下の場合を “ゲリラ豪雨”とし、10km四方ごとにカウントしています。

2. 降雨報告について
 スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」を通し、“ポツポツ”、“パラパラ”、“サー”、“ザーザー”、“ゴォーー”の5段階で報告されます。

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