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2019年のスギ・ヒノキ花粉はどうなる?ウェザーニューズ、「第一回花粉飛散傾向」を発表

【第一回花粉飛散傾向】来春の花粉飛散量、全国平均で平年の6割増、今年の2.7倍に

〜記録的猛暑の影響で、東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れ〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、2019年の花粉シーズンに向け、「第一回花粉飛散傾向」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。2019年の花粉飛散量は、全国で平年(20092018年平均)の6割増となる予想です。これは2018年の夏に、“ダブル高気圧(※)”の影響による猛暑で十分な日照があり、花粉の雄花の生長を促進する天候となったためです。また、全国的に花粉飛散量の少なかった2018年シーズンと比べても、ほとんどの地域で増加する見込みとなっています。特に、東日本を中心に6年ぶりの大量飛散となる恐れがあります。ここ数年、花粉症の症状が軽かった方も油断せず、2019年シーズンは早めの対策がおすすめです。
 次回、「第二回花粉飛散傾向」は、12月上旬の発表を予定しています。

太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まり、上空で2つの高気圧が重なり合う状態

「第一回花粉飛散傾向」の一般向けサイト
スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」をダウンロード後、『お知らせ』にアクセス
または、
ウェザーニュースウェブサイト「第一回花粉飛散傾向」
https://weathernews.jp/s/topics/201810/010175/

2019年「第一回花粉飛散傾向」
<全国平均で平年の6割増、今年の2.7倍に 関東では今年の27倍も>

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 2019年のスギ・ヒノキ花粉シーズンの花粉飛散量は、西日本の一部で平年をやや下回る地域もありますが、全国的に平年並か、平年より多い予想です。全国平均では平年の6割増となり、特に、東日本を中心に予想飛散量が平年の1.53倍になるとみています。
 また、全国的に花粉飛散量が少なかった2018年と比べても、北海道を除いて花粉飛散量はほとんどの地域で多くなる予想です。山陰では2018年シーズン比で79倍、関東でも27倍となる地域もあります。東日本を中心に、6年ぶりの大量飛散となる恐れがあるため、ここ数年、花粉症の症状が軽かった方も油断せず、2019年シーズンは早めの対策がおすすめです。

<飛散量の決め手は2018年の夏の天候と隔年の増減傾向>

 花粉の飛散予想は、前年の夏の天候や年ごとの飛散量傾向(“表年”、“裏年”)などの条件により決まります。2019年の花粉飛散量の予想が、全国的に平年比・2018年シーズン比ともに増加する理由は以下の通りです。

2018年の夏は記録的猛暑、十分な日照があり雄花の生長に適した天候に~
 一般的に、前年の夏に十分な日照があり、気温が上がるほどスギ・ヒノキ花粉の発生源となる雄花の生育が活発になる傾向があります。よく晴れた暑い夏ほど植物の光合成が盛んになるからです。(北海道のシラカバ花粉も同様)
 2018年は梅雨明けが早く、太平洋高気圧とチベット高気圧の張り出しが強まり、上空で2つの高気圧が重なる“ダブル高気圧”の影響で、西・東日本を中心に記録的な猛暑となりました。西・東日本では日照時間も多く、雄花の生育に適した天候だったと言えます。
 一方、雄花の数は夏の天候が決め手となりますが、雄花の中で生成される花粉数は、秋の天候が影響を与えるとも言われています。今後の天気傾向にも注目です。

2019年シーズンは全国的に花粉が多い“表年”に~
 花粉の飛散量は隔年で増減し、例えば、花粉が減少する“裏年”の翌年は、飛散量が増加する“表年”となる傾向があります。2018年は多くのエリアで“裏年”だったため、2019年は“表年”となり、花粉の飛散量が増加する予想です。
 ただ、北日本や西日本の一部では、“表年”“裏年”の飛散量の増減があまり明瞭ではなく、夏の天候に大きく影響される傾向があります。

エリアごとの2019年花粉飛散傾向

北海道:花粉飛散量は平年並の予想

 2018年の夏は、平年並の暑さとなりました。前線の影響を受けて曇りや雨の日が多く、日照時間は平年をやや下回ったものの、シラカバの雄花の生育を大きく抑制する条件ではなかったとみています。
 このため、2019年シーズンのシラカバ花粉の飛散量は、平年並の1.13倍、2018年シーズンの0.82倍となる予想です。
 平年並の予想ではありますが、雨上がりの翌日や強風時には、一時的に大量飛散する恐れがあるため、油断せず対策が必要です。

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東北北部:予想飛散量は平年並も、2018年比の4〜8割増

 2018年の夏は、平年並に晴れて、平年よりやや暑い夏となりました。このため、スギの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年並の1.01〜1.13倍、2018年シーズンの1.44〜1.67倍になる予想です。2018年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性があるため、早めの対策がおすすめです。
 なお、東北北部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

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東北南部:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年よりも多い1.16〜1.75倍、2018年シーズンの1.81〜2.57倍になる予想です。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。
 なお、東北南部で春に多く飛散するのはスギ花粉で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。

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関東:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年の2倍以上となり、非常に多い予想です。また、2018年シーズンと比べても、1.69〜6.83倍となる見通しです。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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北陸・長野:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.63〜1.97倍、2018年シーズンの2.07〜4.18倍となる予想です。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。
 なお、北陸で春に飛散するのは、例年スギ花粉がメインで、ヒノキ花粉は少ない傾向にあります。

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東海・山梨:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.22〜2.43倍、2018年シーズンの1.84〜5.47倍となる予想です。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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近畿:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年より多い1.11〜1.97倍、2018年シーズンの1.38〜6.67倍となる予想です。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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山陰:猛暑で6年ぶりの大量飛散の恐れ

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年よりやや多い1.32〜1.46倍、2018年シーズンの7.41〜9.25倍となる予想です。
 特に、ピーク時は大量飛散の恐れがあります。2014年〜2018年は、飛散量が比較的少ない年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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山陽:猛暑で花粉増加、2018年比の5倍予想も

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、猛暑となりました。日照時間も平年を上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は、平年よりやや多い1.29〜1.50倍、2018年シーズンの1.51〜5.08倍となる予想です。
 また、2015年〜2018年は飛散量が平年並か平年以下の年が続きましたが、2019年はここ数年に比べて症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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四国:予想飛散量は平年並も、2018年比の2〜4倍に

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、平年よりもやや暑い夏となりました。日照時間も平年をやや上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 夏の天候と隔年の飛散傾向から、2019年シーズンの予想飛散量は平年並の地域が多く、平年の0.63〜1.46倍、2018年シーズンの2.34〜3.96倍となる予想です。
 2018年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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九州北部:平年よりやや多く、2018年比3倍の地域も

 2018年の夏は、高気圧の影響で晴れた日が多く、記録的な猛暑となりました。日照時間も平年を大きく上回り、スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 このため、2019年シーズンの予想飛散量は、平年よりやや多い1.16〜1.54倍、2018年シーズンの1.08〜3.13倍となる予想です。
 2018年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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九州南部:予想飛散量は平年並も、2018年比の2〜3倍に

 2018年の夏は、平年並に晴れて、平年よりやや暑い夏となりました。スギ・ヒノキの雄花の生育に適した条件であったと考えられます。
 このため、2019年シーズンの予想飛散量は、平年並の0.77〜1.06倍、2018年シーズンの1.98〜2.75倍になる予想です。
 2018年シーズンと比べて、症状がつらく感じる可能性が高いため、早めの対策がおすすめです。

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都道府県ごとの2019年花粉飛散傾向

エリア

都道府県

花粉飛散量
(2018年比:倍)

花粉飛散量
(平年比:倍)

北海道(シラカバ)

北海道

0.82

1.13

東 北

青森県

1.67

1.13

岩手県

1.44

1.06

秋田県

1.51

1.01

宮城県

2.57

1.57

山形県

1.81

1.16

福島県

2.34

1.75

関 東

茨城県

1.69

1.14

栃木県

5.66

2.58

群馬県

6.83

2.29

埼玉県

4.82

3.11

千葉県

3.22

1.60

東京都

4.26

2.35

神奈川県

5.64

2.29

中 部

山梨県

3.40

2.43

長野県

2.31

1.71

新潟県

2.29

1.97

富山県

3.61

1.63

石川県

4.18

1.93

福井県

2.07

1.88

静岡県

3.88

1.23

愛知県

5.47

1.94

岐阜県

1.84

1.48

三重県

4.10

1.22

近 畿

滋賀県

1.38

1.52

京都府

2.25

1.83

大阪府

6.67

1.83

兵庫県

3.26

1.97

奈良県

2.04

1.11

和歌山県

6.13

1.70

中国・四国

岡山県

1.51

1.29

広島県

1.57

1.50

鳥取県

9.25

1.32

島根県

7.41

1.46

山口県

5.08

1.30

徳島県

2.34

0.63

香川県

3.80

1.46

愛媛県

3.38

1.21

高知県

3.96

0.86

九 州

福岡県

1.12

1.37

佐賀県

1.13

1.45

長崎県

3.13

1.48

大分県

1.08

1.54

熊本県

2.51

1.16

宮崎県

1.98

0.77

鹿児島県

2.75

1.06

全 国

2.72

1.65

平年:天候の平年は1981年~2010年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2009年~2018年の過去10年平均
飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測数をもとに予想を算出
北海道はシラカバ花粉の飛散量。沖縄は目立った花粉の飛散がないため除く


参考:ウェザーニューズの花粉飛散傾向と観測網について

 ウェザーニューズでは、全国のウェザーニュース会員と花粉の雄花の生育状況を調査する「雄花調査」の結果および、これまで「花粉プロジェクト」で蓄積してきた花粉の観測データ、年ごとの飛散量傾向(“表年”“裏年”)、今夏の天候・今後の長期予報をもとに来シーズンの花粉飛散傾向を発表しています。
 「第二回花粉飛散傾向」は、飛散開始時期や飛散ピークについてまとめ、12月上旬に発表予定です。

~日本最大級の花粉観測網を展開!~

花粉観測機「ポールンロボ」設置イメージ

 ウェザーニューズの「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測します。
 一般的な花粉観測方法では、ガラス板に付着した花粉を顕微鏡で数える「ダーラム法」が主流となっていますが、情報の更新に時間がかかるのに加え、1日単位での飛散量しか把握できません。また、観測しているのは病院や自治体など、各都道府県で1施設程度です(東京都は約10施設)。
 ウェザーニューズは、日本最大級の花粉観測網とこれまでの蓄積データを活かし、予報精度向上を目指すと共に、アプリの利便性を高め、花粉症の方が少しでも楽に過ごせるよう、サポートしていきます。

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