TOP > NEWS > 2020

ニュース

航空会社に空港のインフルエンザウイルス流行予測を提供

新型コロナウイルスの流行エリアの気象データを一般公開

航空気象 >

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する中、3月14日、航空会社に対して空港のインフルエンザウイルスの流行予測の提供を開始しました。
 現状では全容解明には至っていませんが、一部の大学から、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと同様に高温多湿で感染力が大幅に低下するという見解が示されています(*1)。

 航空会社のニーズを受けて、当社の航空気象チームは絶対湿度の予報をもとにした空港におけるインフルエンザウイルスの感染リスクを提供しています。1週間先までのウイルスの活動レベルを5段階のカラースケールで表示しているので、感染リスクを一目で把握することができます。
 上海・広州・仁川・成田など就航都市の情報を確認することで、空港の状況把握や流行している地域へのフライトの再開のタイミングの判断材料の一つとしてご活用いただいています。

 また、日本においては一般向けに、新型コロナウイルスで注目されている都市や地域の気温・湿度のデータを公開しています。気象データを閲覧・ダウンロードしていただくことで、まだ明らかになっていないウイルスの研究や考察にお役立ていただけると幸いです。

「新型コロナウイルス流行エリアの気象データ」はこちら

 

 しかし、気象条件だけで事態が良い方向に向かうわけではなく(*2)、国や自治体、医療関係者などの連携、テレワークなど企業の対応、一人ひとりの手洗いや咳エチケットの意識などが大きく影響するため、皆様のご理解とご協力があってはじめて事態は収束に向かうと考えられます。 

 当社は、 “いざというときに人の役に立ちたい”という創業時の想いを胸に、感染症対策の一助となるよう尽力してまいります。この事態を皆様と乗り越えるために、お力になれることがあれば当社までご連絡いただけると幸いです。

 

*1:2020年3月10日、北京大学 
High Temperature and High Humidity Reduce the Transmission of COVID-19
*2:2020年3月19日、マサチューセッツ工科大学(MIT) 
Will Coronavirus Pandemic Diminish by Summer?

 

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら