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独自気象モデルとAIで15時間先までの雨雲レーダーを高解像度化、直感的でわかりやすい表現へ

業界初!15時間先までの雨雲の動きを250mメッシュ/10分間隔で確認できる新雨雲レーダーを「ウェザーニュース」アプリで提供開始

~雨雲の発生・盛衰も加味した高精度/高解像度なレーダーを実用化、台風やゲリラ豪雨への備えに〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、台風やゲリラ豪雨への対策に役立てていただくため、15時間先までの雨雲の動きを250mメッシュ/10分間隔で確認できる業界初の雨雲レーダーを「ウェザーニュース」アプリの「雨雲レーダーCh. Zoomモード」にて提供開始しました。

▼『雨雲レーダーCh. Zoomモード』のご利用はこちら
スマホアプリ「ウェザーニュース」(iOS 版・Android 版)をダウンロード後、
画面最下部の”レーダー”からアクセス
【App Store】https://apps.apple.com/jp/app/ウェザーニュース/id302955766
【Google Play】https://play.google.com/store/apps/details?id=wni.WeathernewsTouch.jp

◆業界初!15時間先までの雨雲の動きを250mメッシュ/10分間隔で確認できる新雨雲レーダー

 今回、提供を開始した新雨雲レーダーでは、従来1〜5kmメッシュ/1時間間隔でしか見ることができなかった15時間先までの雨雲の動きを、250mメッシュ/10分間隔で見られるようになりました。気になる雨の予報を、これまでにない高解像度で長時間先までレーダー画像で確認することができます。
 これまでの「雨雲レーダーCh. Zoomモード」と比較すると、250mメッシュ/10分間隔という高解像度を保ちつつ、対象時間を3時間から15時間へ大幅に延長したことになります。また同時に、3時間先〜15時間先までの雨雲レーダーの時間解像度を、既存の1時間間隔から10分間隔へ、空間解像度を既存の1〜5kmメッシュから250mメッシュへハイレゾリューション化しています。
 15時間先までの雨雲の動きを、90枚以上のレーダー画像で滑らかに表現することで、雨の降り出しや降り止み、降り方の強弱などの詳細な変化がより直感的にわかりやすくなっています。

<バージョンアップのポイント>
① 「雨雲レーダーCh. Zoomモード」の表示時間を3時間→15時間に大幅延長!
② 時間解像度を1時間間隔→10分間隔へ高解像度化
③ 空間解像度を5kmメッシュ→250mメッシュへ高解像度化
→これまでにないハイレゾリューションで長時間先までのレーダー画像が見られるように!

◆独自気象モデルとAIで15時間先までの雨雲レーダーを高解像度化、直感的でわかりやすい表現へ

 ウェザーニューズでは、1時間先以降の雨雲レーダーについて、ユーザーから「急に雨雲がボヤけてしまってわかりくにい」という声が多く寄せられていたことから、これまでに3時間先までについては高解像度化に成功していました。今回のバージョンアップでは、さらに15時間先までの高解像度化を実現しました。この新しい雨雲レーダーを実現したのが、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)を導入した独自の気象予測モデルと、雨雲レーダーのために新開発したAI技術です。
 HPCの導入により、レーダー画像の時間解像度を1時間間隔から10分間隔へ、さらにAI技術により、空間解像度を5kmメッシュから250mメッシュへ、時空間両方での高解像度化を実現しました。AIでは、過去数年分の独自の気象モデルの予測結果と雨雲レーダーの実況画像を学習させることで、5kmメッシュ→250mメッシュのダウンスケーリングに成功しました。
 今回の新雨雲レーダーの開発によって、3時間以降の雨雲レーダーの画像が、時空間解像度が粗くなることで急にボヤけて見えてしまうユーザーの悩みを解決し、3時間先までと同様の高解像度かつ直感的にわかりやすい降雨強度のレーダー画像として見られるようになりました。
 独自の気象予測モデルの予測結果を用いているため、新たな雨雲の発生や雨雲の発達・衰弱、地形による効果も加味したより精度の高い雨雲の動きを確認することができます。これからの季節、台風やゲリラ豪雨への備えとしてもご活用いただけます。

<雨雲レーダー解像度の比較>

 

3時間先〜6時間先

7 時間先〜15時間先

従来

1kmメッシュ/1時間間隔

5kmメッシュ/1時間間隔

250mメッシュ/10分間隔

250mメッシュ/10分間隔

 この新しい「雨雲レーダーCh. Zoomモード」は、「ウェザーニュース」アプリの全画面に設けた、最下部のボタン(タブバー)のレーダーアイコンからご利用いただけます。
 ウェザーニューズでは、今後も、今回の新雨雲レーダーを実用化した技術を応用し、熱中症や雷、花粉飛散など、様々なレーダーコンテンツの充実と機能性の向上を目指します。

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