TOP > NEWS > 2020

ニュース

JR東日本様から感謝状を授受

鉄道車両等の浸水対策を支援する「車両疎開判断支援システム」を構築

~浸水リスクを通知し、鉄道施設・車両退避までサポート~

鉄道気象 >

 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、12月9日、東日本旅客鉄道株式会社様(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:深澤祐二、以下「JR 東日本」)から鉄道車両等の浸水対策を支援する「車両疎開判断支援システム」の構築に対する感謝状をいただきました。

 JR東日本は2019年10月に大規模な河川氾濫をもたらした台風19号の影響により、北陸新幹線の長野新幹線車両センター構内施設および新幹線車両が浸水するなど、各線区で甚大な被害が発生しました。この台風被害を機にJR東日本では、従来から実施していた車両避難について、その判断の迅速化・明確化を図るため、車両避難の判断を支援する指標を整備することとしました。そのため、当社はJR東日本と共に浸水リスクに関する情報を組み合わせてアラートする「車両疎開判断支援システム」を構築しました。

 「車両疎開判断支援システム」は、JR東日本が考案した車両疎開の準備・検討に入る「準備基準」、避難開始を検討する「警報基準」を元に、鉄道施設および車両の浸水リスクが高まった場合に、アラート通知するシステムです。本システムは、河川の規模や管理者毎に公開されている「河川水位(国土交通省管理の河川)」の予測、気象庁が公開する「流域雨量指数(その他の河川)」の予測に加えて、JR東日本の考案したロジックを元に気象庁降雨予測を用いた「流域降雨量」を算出し、これらを組み合わせて運用しています。

 

JR東日本様から「車両疎開判断支援システム」構築に対していただいた感謝状
感謝状授受時の様子
左から2番目がJR東日本常務執行役員伊勢様、左から3番目が当社代表取締役草開千仁

 当社は今後、鉄道の運転規制に関わる大雨や強風の予測情報の提供とあわせて、計画的な運休判断から車両避難までの意思決定を総合的に支援するサービスを構築することで、安全運行の支援に取り組んでまいります。

 

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら