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ラニーニャ現象の影響は?ウェザーニューズ「第三回桜開花予想」を発表

【第三回桜開花予想】3/19に東京から桜開花スタート、休眠打破の遅れはなく順調に生長する見込み

〜全国の名所約900か所の開花・満開予想をウェザーニュースアプリ「さくらCh.」で公開〜

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 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、桜の季節に向けて「第三回桜開花予想」を発表しました。2021年のソメイヨシノの開花は、平年よりも早いところが多い予想です。開花トップは3月19日の東京で、21日に横浜、福岡、高知が続きます。3月末までには西・東日本の各地で開花し、4月上旬に長野や東北南部でも咲き始めます。北海道へは4月下旬に桜前線が上陸し、全国で最も開花が遅い釧路地方では5月上旬に開花を迎える予想です。
 全国の名所900か所の開花・満開予想は、ウェザーニュースのアプリやウェブサイトの「さくらCh.」からご覧いただけます。なお、第四回桜開花予想は3月3日に発表予定です。

▼第三回桜開花予想の一般向けサイト
https://weathernews.jp/s/topics/202102/160115/

▼全国の名所900か所の開花・満開予想
ウェザーニュース「さくらCh.」
https://weathernews.jp/s/sakura/

◆2021年「第三回桜開花予想」
<3月19日に東京から開花スタート!全国的に平年より早い傾向>

各都市の桜開花予想
※クリックすると拡大します
名所の桜開花予想
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 2021年のソメイヨシノの開花は、平年より早いところが多い予想です。昨年・例年(過去5年平均)と比べると同じくらいのところが多いですが、関東や東北では、記録的に早く開花した昨年と比べると、5日前後遅くなると見込みです。また、九州南部では暖冬の影響で休眠打破が遅れた昨年と比べると、開花が早まる予想です。
 西・東日本の3月の気温は平年並かやや高い予想で、桜のつぼみは順調に生長します。天気は周期的に変化しますが、後半ほど晴れる日が多くなり、日差しの暖かさが開花を後押ししそうです。全国に先駆けて3月19日に東京から開花がスタートし、21日に横浜、福岡、高知が続く予想です。昨年は暖冬の影響で開花が遅れた鹿児島も、年末から度々訪れた寒気の影響で桜の花芽の休眠打破が行われ、23日には開花を迎える予想です。3月末までには西・東日本の各地で開花し、4月上旬には新潟や長野でも開花する見込みです。
 北日本の3月から4月の気温は平年並から高い予想で、つぼみの生長は順調に進みます。4月1日に仙台、福島から開花がスタートし、4月下旬には桜前線が北海道に上陸します。4月23日に札幌で開花し、5月9日には釧路でも開花を迎える予想です。

 

西日本

東日本

北日本

開花時期(平年比)

並〜早い

並〜非常に早い

やや早い〜非常に早い

開花に影響する時期の
気温傾向(平年比)

2月:やや高い〜高い
3月:並〜やや高い

2月:高い
3月:並〜やや高い
4月:高い

2月:やや高い〜高い
3月:並
4月:高い

<前回(2月4日)発表の桜開花予想との相違点>

 開花直前の天気傾向から、東北〜九州の以下の都市で開花予想日を1日遅くしました。
 山形、東京、横浜、名古屋、岐阜、福岡、長崎、熊本、宮崎、高知

<強い寒気の影響で、休眠打破の遅れはない見込み>

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 桜の花芽(生長すると花になる芽)は、気温の高い夏から秋にかけて作られ、冬になると休眠して一旦生長が止まります。その後、真冬の厳しい寒さに一定期間さらされると、花芽が休眠から目覚め(休眠打破)、開花に向けて再び生長を始めます。桜の開花には、春の暖かさだけでなく、冬の寒さも必要です。
 昨年末から今年の1月上旬にかけて度々訪れた寒気は記録的な大雪をもたらしました。この影響で全国的に桜のつぼみの休眠打破は行われたとみています。昨年は暖冬の影響で休眠打破が遅れた鹿児島でも、今年は休眠打破が進んでいると考えられるため、開花時期は平年よりやや早く、昨年よりも1週間以上早くなる予想です。

<ラニーニャによる厳冬→暖かい春は、桜の生長が早い可能性>

 今シーズンと同様に、冬季にラニーニャ現象が発生していた2018年の桜開花は、全国的に開花が平年よりも早く進み、近畿や山陰、東海、関東などで観測史上最も早い満開となったところがありました。この年桜の生長が早くなったのは、ラニーニャ現象の影響で全国的に冬の気温が低く、休眠打破が確実に行われたことに加え、2月から3月にかけて暖かい日が増えてつぼみの生長が加速したためと考えられます。今シーズンも度々の寒波で休眠打破はしっかりと行われたとみており、この先どれだけ暖かくなるかが、開花や満開の早さを左右するとみられます。

◇参考:桜の開花時期について

 桜の開花時期は、年々早まる傾向にあり、東京で2011年〜2020年の過去10年間に平年の開花日よりも遅く開花したのは、2011年と2012年のわずか2回となっています。これは、近年の気候変動や都市化の影響、さらに桜の老齢化も関係していると言われています。桜の木は、樹齢を重ねるほど開花時期が早くなる傾向があります。このため気象庁では、開花や満開の状況に応じて標本木の代替わりなども行っていますが、気温が平年並に経過した年でも、開花時期が平年よりも早くなることがあります。このような背景を踏まえ、ウェザーニューズの桜開花予想では、平年の開花日に加え、より最近の開花傾向を反映した例年の開花日を掲載しています。

※本プレスリリースでは、開花について以下のように定義しています。

平年:1981年〜2010年の平均値
例年:2016年〜2020年の平均値

非常に早い:基準より7日以上早い
早い   :基準より5〜6日早い
やや早い :基準より3〜4日早い
並    :基準との差が2日以内
やや遅い :基準より3〜4日遅い
遅い   :基準より5〜6日遅い
非常に遅い:基準より7日以上遅い

 

◇参考:桜開花予想の定義

開花日:標本木で5〜6輪以上の花が咲いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の開花がピークを迎える日
満開日:標本木で約80%以上のつぼみが開いた状態となった最初の日
    施設内の桜の木(複数)の満開がピークを迎える日

※気象庁の観測基準と同じです。
※独自の取材により、施設管理者などの判断を基準としています。

 

◆各都市の開花予想日 ソメイヨシノ標本木(※はエゾヤマザクラ)

  開花予想日満開予想日昨年の
開花日
平年の開花日
(1981年〜2010年の
平均)
例年の開花日
(2016年〜2020年の
平均)
北海道札幌4/234/274/305/34/26
稚内(※)5/75/95/105/145/10
旭川(※)4/295/15/35/55/2
網走(※)5/25/45/75/115/5
釧路(※)5/95/125/105/175/11
帯広(※)4/274/295/25/44/29
室蘭4/264/305/15/64/29
函館4/224/254/264/304/25
東北青森4/174/214/174/244/17
秋田4/144/184/84/184/14
盛岡4/154/204/144/214/15
仙台4/14/73/284/114/1
山形4/74/124/34/154/7
福島4/14/53/284/94/1
関東水戸3/264/23/214/23/27
宇都宮3/264/33/214/13/27
前橋3/243/313/193/313/25
熊谷3/223/303/183/293/23
東京3/193/283/143/263/18
銚子3/264/33/273/313/27
横浜3/213/313/183/263/21
甲信長野4/54/114/24/134/6
甲府3/244/23/223/273/25
北陸新潟4/24/64/14/94/4
富山3/294/33/274/53/29
金沢3/294/33/264/43/30
福井3/284/13/254/33/29
東海静岡3/244/33/273/253/26
名古屋3/224/13/223/263/22
岐阜3/223/313/213/263/22
3/273/313/253/303/28
近畿彦根3/304/43/274/23/31
京都3/244/13/223/283/25
大阪3/244/13/233/283/24
神戸3/274/43/263/283/27
奈良3/274/33/263/293/27
和歌山3/233/313/223/263/23
中国岡山3/254/13/243/293/26
広島3/234/23/223/273/23
松江3/253/313/233/313/25
鳥取3/254/13/233/313/25
下関3/244/23/243/273/25
四国高松3/254/23/233/283/26
徳島3/284/53/273/283/28
松山3/234/43/253/253/23
高知3/213/293/243/223/22
九州福岡3/214/13/213/233/20
大分3/254/43/253/243/27
長崎3/224/13/243/243/22
佐賀3/223/313/233/243/23
熊本3/223/313/233/233/24
宮崎3/224/23/253/243/24
鹿児島3/234/54/13/263/27

◆名所の開花予想日

エリア都道府県スポット名開花予想日満開予想日昨年の開花日
北海道北海道五稜郭公園4/224/25-
二十間道路桜並木
(エゾヤマザクラ)
4/274/30-
東 北青森弘前公園4/184/23-
秋田桧木内川堤のソメイヨシノ4/204/23-
岩手北上展勝地4/124/214/9
宮城白石川堤一目千本桜4/24/83/30
山形霞城公園4/84/164/2
福島開成山公園4/34/73/31
関東茨城平和通り3/254/33/23
栃木八幡山公園3/274/23/23
群馬前橋公園3/244/13/19
埼玉幸手権現堂桜堤
(県営権現堂公園)
3/223/313/18
東京上野恩賜公園3/203/283/17
千葉千葉公園3/223/303/19
神奈川三溪園3/214/13/14
甲信長野高遠城址公園
(タカトオコヒガンザクラ)
4/14/83/30
甲府大法師公園3/253/313/23
北陸新潟新潟県立鳥屋野潟公園4/24/64/1
富山松川公園3/274/23/23
石川特別名勝兼六園3/304/43/27
福井足羽山公園3/294/33/26
東海静岡駿府城公園3/234/33/23
愛知鶴舞公園3/234/13/21
岐阜新境川堤3/243/313/25
三重宮川堤3/274/33/23
近畿滋賀彦根城3/284/43/26
京都嵐山3/274/33/24
大阪大阪城公園3/244/13/23
兵庫姫路城3/264/33/24
奈良郡山城跡3/254/23/21
和歌山和歌山城3/244/13/24
中国岡山岡山後楽園3/254/13/23
広島平和記念公園3/244/13/23
島根松江城山公園3/274/23/25
鳥取打吹公園3/274/13/23
山口香山公園3/264/13/24
四国香川特別名勝栗林公園3/254/23/23
徳島眉山公園3/274/13/24
愛媛松山城山公園3/254/13/25
高知高知公園3/213/293/25
九州福岡舞鶴公園3/214/13/21
大分平和市民公園3/254/33/25
長崎立山公園3/223/303/26
佐賀小城公園3/223/30-
熊本熊本城3/223/293/24
宮崎西都原古墳群3/223/303/23
鹿児島甲突川河畔3/244/43/30
※上記の表は、全国900か所の名所から都道府県ごとに1か所(北海道は2か所)をピックアップしています。
※「-」は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開花発表がなかった地点

 

◆各エリアの桜開花予想

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4月22日の函館から開花スタート

 北海道では、2月後半は冬型の気圧配置となる日が多いものの、気温は平年よりやや高い予想です。3月以降は寒気がだんだんと緩んでいき、3月の気温は平年並、4月の気温は平年より高い見込みです。4月下旬ほど晴れる日が多くなり、つぼみの生長が進みます。
 開花の時期は平年と比べると非常に早く、例年と比べると並からやや早い予想です。開花直前の寒さで開花が遅れた昨年よりも、早くなるところが多くなります。
 桜前線は4月22日に函館、23日に札幌へと到達し、5月上旬にかけて道北や道東へと開花エリアが拡大します。全国で最も開花が遅い釧路地方でも5月上旬に咲き始め、桜前線はゴールへと向かいます。五稜郭公園(函館市)では4月22日に開花し、25日に満開を迎える予想です。

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4月1日の仙台・福島から開花スタート

 東北では、2月後半は日本海側ほど雪や雨が降りやすいものの、気温は平年より高い予想です。3月の気温は平年並の予想で、桜のつぼみはゆっくりと生長します。開花直前の4月の気温は平年より高い予想で、つぼみは開花への生長スピードを上げていきそうです。
 開花の時期は平年と比べるとやや早いから非常に早く、例年と同時期になる予想です。東北南部では、記録的に早く開花した昨年と比べると開花が遅くなります。
 4月1日開花予想の仙台、福島から開花が始まり、7日に山形が続きます。その後、桜前線は北上し、東北北部では4月中旬にかけて開花エリアが拡大します。弘前公園(青森県)では4月18日に開花し、23日に満開を迎える予想です。

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3月19日の東京が全国の開花一番乗り

 関東では、2月後半の気温は平年より高い予想ですが、これまで度々訪れた寒気の影響で、桜の花芽の休眠打破はしっかり行われたと考えられます。3月の気温は平年よりやや高い予想ですが、昨年に比べると低い見込みです。3月上旬は南岸低気圧の影響による一時的な寒の戻りで冷え込み、雪が降る可能性もあります。ただ、中旬からは晴れる日が多くなり、特に下旬は日差しの暖かさがつぼみの生長を後押ししてくれそうです。
 開花の時期は平年と比べると早いから非常に早く、例年と同時期になる予想です。記録的に早く開花した昨年と比べると5日前後遅い開花となりそうです。
 3月19日開花予想の東京から開花が始まり、21日には横浜が続きます。3月下旬にかけて北部まで開花エリアが拡大します。上野恩賜公園(東京都)では3月20日に開花し、28日に満開を迎える予想です。

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3月22日の名古屋、岐阜から開花スタート

 中部では、2月後半の気温は平年より高い予想ですが、これまで度々訪れた寒気の影響で、桜の花芽の休眠打破はしっかり行われたと考えられます。3月の気温は平年並の予想で、特に3月下旬は太平洋側を中心に晴れる日が多くなるため、日差しの暖かさがつぼみの生長を後押ししてくれそうです。
 開花の時期は東海や甲府では平年並からやや早く、北陸や長野では平年より早いから非常に早い予想です。例年と比べるとほぼ同時期となります。北陸では、記録的に早く開花した昨年と比べるとやや遅い開花となりそうです。
 3月22日開花予想の名古屋、岐阜から開花が始まり、3月下旬にかけて太平洋側の開花エリアが拡大する予想です。日本海側は3月28日開花予想の福井から開花がスタートします。特別名勝兼六園(石川県)では3月30日に開花し、4月4日に満開を迎える予想です。

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3月23日の和歌山から開花スタート

 近畿では、2月後半の気温は平年よりも高い予想ですが、これまで度々訪れた寒気の影響で、桜の花芽の休眠打破はしっかり行われたと考えられます。3月の気温は平年並の予想で、天気は周期的に変化しますが、後半ほど晴れる日が多くなる見込みです。特に開花が近い下旬ほど日差しの暖かさが開花を後押ししそうです。
 開花の時期は平年並からやや早く、例年・昨年並となる予想です。
 3月23日開花予想の和歌山から開花が始まり、24日には大阪、京都が続きます。3月下旬にかけて開花エリアが広がっていく予想です。嵐山(京都府)では3月27日に開花し、4月最初の週末となる4月3日に満開を迎える予想です。

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3月21日の高知から開花スタート

 中国・四国では、2月後半の気温は平年よりやや高い予想ですが、これまで度々訪れた寒気の影響で、桜の花芽の休眠打破はしっかり行われたと考えられます。3月の気温は平年並からやや高くなる予想で、天気は周期的に変化しますが、後半ほど晴れる日が多くなる見込みです。特に開花が近い下旬ほど日差しの暖かさが開花を後押ししそうです。
 開花の時期は平年並から早く、例年・昨年並となる予想です。
 3月21日開花予想の高知から開花が始まり、23日には広島、松山が続きます。3月下旬にかけて開花エリアが広がっていく予想です。平和記念公園(広島県)では3月24日に開花し、4月1日に満開を迎える予想です。

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3月21日の福岡から開花スタート

 九州では、2月後半の気温は平年よりやや高い予想ですが、これまで度々訪れた寒気の影響で、桜の花芽の休眠打破はしっかりと行われたと考えられます。3月の気温も平年よりやや高い予想で、天気は周期的に変化しますが、後半ほど晴れる日が多くなる見込みです。特に開花が近い下旬ほど日差しの暖かさが開花を後押ししそうです。
 開花の時期は平年並からやや早く、例年と比べても並からやや早い予想です。昨年、暖冬の影響を受けて開花が遅れた鹿児島では3月23日に開花する予想で、昨年よりも一週間以上早くなる予想です。
 3月21日開花予想の福岡から開花が始まり、22日には長崎や佐賀、熊本、宮崎が続きます。3月下旬にかけて開花エリアが広がっていく予想です。熊本城(熊本県)では3月22日に開花し、29日に満開を迎える予想です。

◇参考:桜開花予想の手法

 ウェザーニューズでは、これまでに「さくらプロジェクト」に寄せられた200万通以上の桜のリポートおよび桜の名所への独自取材をして得られた実況データを統計的に分析し、実況気温・予想気温のデータをもとに開花日を予測しています。

(1) 桜リポートの分析
 ウェザーニューズでは、全国各地の一般の方(ウェザーリポーター)と“つぼみ”の段階から桜の生長を見守り、“開花”“満開”“桜吹雪”“葉桜”の過程を共に観察する取り組み「さくらプロジェクト」を2004年以降、毎年実施しています。2020年の参加者は約1万人にのぼり、当社には昨年までの17年間に寄せられた200万通以上の桜リポートが蓄積されています。「桜開花予想」は、全国各地から届くつぼみの生長状況のリポートを取り入れ、1本1本の木に対してピンポイントな予想を発表しています。

(2) 全国900か所の桜の名所への取材データ
 ウェザーニューズでは、全国の桜の名所900か所に電話などで独自に取材を行い、桜のつぼみの生長状況や開花状況を調査しています。取材で得られる調査結果を統計的に分析し、開花予想に反映しています。

(3) 近年の統計データを分析
 桜の開花予想を算出する際、統計データが分析の基本データとなります。通常、桜の開花予想には過去30~50年程度の統計データを使用しますが、昨今の平均気温の上昇傾向により、長期の統計データでは正確な開花予想の算出が難しくなってきました。ウェザーニューズでは、気温が上昇傾向にある過去20年間の統計データを基本データとして使用し、各地点の開花予想を算出しています。また、近年の急激な温暖化を考慮するために過去10年の統計データも参考にして分析を行っています。

(4) 最新の気象データをもとに気温の推移と開花予想を算出
 桜の開花には、前年からの気温が大きく関係します。桜の順調な開花には、つぼみの生長を促す春の暖かさに加え、つぼみが休眠打破するために、前年の秋から冬にかけての寒さも必要です。また、開花のタイミングは3月の気温に大きく影響されます。3月の気温が高く、春の訪れが早いほど桜のつぼみの生長は促進され、開花が早まる傾向にあります。一方、開花直前の時期に寒の戻りがあると、寒さが強まった日数だけ開花日が遅れることがあります。寒の戻りによる開花の遅れは、開花時期直前のつぼみ調査や独自週間予報等から予測に反映しています。

 

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