TOP > NEWS > 2022

ニュース

ウェザーニューズ、2022年「桜の振り返り調査」の結果を発表

【桜の振り返り調査】今年はお花見当たり年!長い見頃と制限緩和でお花見回数が増加か

〜冬の寒さと春の暖かさで桜は一気に満開へ、桜がきれいに咲きそろった傾向~

モバイル/インターネット >

株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開 千仁)は、スマホアプリ「ウェザーニュース」を通して「桜の振り返り調査」を実施し、その結果を発表しました(調査期間:西日本・東海・関東:4/11〜18、甲信・北陸・東北:5/5〜10、北海道:5/15〜17)。本調査結果の詳細は、スマホアプリ「ウェザーニュース」やウェブサイトで公開するとともに、今後のサービスに活用していきます。

<ポイント>
1. 開花が早く、あっという間に満開へ 北ほどお花見タイミングが難しかった
2. 満開後の寒の戻りで桜が長持ち 長い見頃とお花見への制限緩和の影響でお花見回数が増加か
3. 今年の桜はきれいだった!冬の寒さと春の暖かさで桜が美しく咲きそろった傾向

▼2022年「桜の振り返り調査」はこちら
ウェザーニュースウェブサイト「桜の振り返り調査2022」
https://weathernews.jp/s/topics/202205/310195/ 

今年の桜は平年並から早い開花に、特に九州と北海道で早かった

※クリックすると拡大します
7,492人回答

 2022年の桜の開花は、3月17日に福岡から始まり、平年より早く開花したところが多くなりました。記録的に早かった昨年ほどではないものの、福岡・佐賀・宮崎・鹿児島では平年より5日以上早く開花しました。また。北海道では平年より一週間以上早く開花したところが多く、帯広と網走では1953年の統計開始以来、最も早い開花を記録しました。
 ウェザーニュースアプリのユーザーに開花の時期について聞いたところ、約半数(48.7%)が「早かった」、約2割(22%)が「遅かった」と回答しました。エリア別では、九州で6割以上、北海道で8割近くが「早かった」と回答し、他のエリアより開花が早いと感じた方が多くなりました。一方、「遅かった」という回答が3割以上となった北陸や中国、四国では平年並〜早い開花だったものの、記録的に早い開花だった昨年よりも一週間から10日ほど遅くなったため、開花が遅いと感じた方が多くなったのではないかと考えられます。

※クリックすると拡大します

 桜の花芽(生長すると花になる芽)は前年の夏に作られ、晩秋から初冬にかけて寒い冬を越すために休眠に入ります。その後、真冬に一定期間、厳しい寒さにさらされた後に気温が上昇することで休眠から目覚めます。これを「休眠打破(きゅうみんだは)」といい、開花に向けて生長が再開します。つぼみの生長が再開した後は春にかけて気温が上昇するのに従って花芽が生長し、暖かくなるほど開花が早まります。
 昨年末から今年の2月にかけては寒気の影響を受けて気温が下がったため、全国的に桜の休眠打破がしっかり行われていたとみられます。3月から全国的に気温の高い日が多くなり、この暖かさに促されて、平年より早く桜が開花したと考えられます。

開花からあっという間に満開に、北ほどお花見タイミングが難しかった

※クリックすると拡大します
7,464人回答

 今年は開花から満開までの日数が短かったことも特徴です。全国の桜の標本木の開花から満開までの日数は、2021年や2020年よりも短くなったところが多くなりました。全国平均の日数で見ても、2022年は5.8日、2021年は7.5日、2020年は8.1日と、今年は過去3年で最も短くなりました。桜の休眠打破がしっかりと起こっていたことに加え、開花後の暖かさで一気に桜が咲きそろったためと考えられます。
 ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見のタイミングについて聞いたところ、7割以上が「ばっちり」と回答した一方で、約2割は「遅くて見頃を過ぎてた」と回答しました。特に東北や北海道では3割近くが見頃を逃してしまっています。もともと北日本の桜は西日本や東日本に比べて開花から満開までの日数が短い傾向にありますが、2022年は平均3.2日と、2021年と2020年の平均日数(4日)よりも短くなりました。今年は開花が早かった上に、あっという間に満開になったため、お花見のタイミングを逃してしまった方もいたようです。

寒の戻りで桜が長持ち、お花見回数が昨年より増加

※クリックすると拡大します
※クリックすると拡大します

 お花見をするのに重要な桜の見頃期間について調べると、今年は見頃が短かった昨年よりも見頃が長く続いたところが多くなりました。全国平均の日数で見ると、2022年は8日、2021年は5.9日、2020年は8.9日と、記録的な暖冬の影響を受けた2020年ほどではなかったものの、昨年よりも2日程度見頃が長かったことがわかります。見頃日数が昨年の5日間からプラス3日の8日間だった大阪の気温を見てみると、満開後に一時的な感の戻りがあったことがわかります。この寒の戻りの影響で桜の花が長持ちし、昨年よりも見頃の期間が伸びたと考えられます。

8,732人回答

 ウェザーニュースアプリのユーザーにお花見に行ったかどうかを聞くと、52%が「行った」と回答し、昨年の42%から10ポイント増加しました。また、お花見に行った回数を聞いたところ、昨年は全国平均で1.3回だったのに対し、今年は1.5回に増加しました。
 コロナ禍3年目のお花見シーズンとなった今年は、まん延防止等重点措置がすべて解除され、制限を緩和した名所や公園もありました。今年は外出やお花見への制限が緩和されたことに加え、桜の見頃が長かったために、お花見に行く機会も増えたのではないかと考えられます。

※さくらのシーズンの定義について
「さくらプロジェクト」でウェザーニュースのユーザーが見守る約1万本の桜の生長状況をもとに、以下のように定義しています。
・開花シーズン                 :2割が開花した日
・見頃シーズン                 :9割が開花、3割が満開を迎えた日
・桜吹雪シーズン             :散り始め+葉桜の割合が、満開+もうすぐ満開の桜の割合を上回った日
・葉桜シーズン                 :葉桜の割合が、散り始めの桜の割合を上回った日
※2020年の岩手県は桜吹雪シーズンインがない/わからない状態だったのでグレーになっています。

 

お花見は散歩スタイルが主流

6,913人回答

 お花見のスタイルについて、ウェザーニュースアプリのユーザーに「今年のお花見スタイルは?」と質問し、“散歩がてら”“ドライブ・車窓から”“家や職場の窓から”“宴会や旅行”の4択で回答していただきました。回答を集計した結果、“散歩がてら”が最も多く全体の61%、“ドライブ・車窓から”が二番目に多く29%、“家や職場の窓から”が8%、“宴会や旅行”と回答した方は2%で、今年も感染症対策を取りながらのお花見スタイルだったことがわかります。
 回答を都道府県別に見てみると、散歩派とドライブ派でエリアの違いが明らかになりました。“散歩がてら”と回答した方が多かったのは、1位が東京都、2位が大阪府、3位が京都府と都市部が上位にランクインしました。一方、“ドライブ・車窓から”と回答した方が多かったのは、1位が宮崎県、2位が徳島県、3位が青森県となりました。都市部ほど散歩でお花見を楽しむ方が多く、地方ではドライブでお花見を楽しむ方が多かったようです。

今年の桜はきれいだった!

8,423人回答

 今年の桜の美しさについて、ウェザーニュースアプリのユーザーに「今年の桜はキレイだった?」と質問し、“例年以上にキレイ”“例年並み”“あまりキレイではない”“わからない”の4択で回答していただきました。回答を集計した結果、“例年以上にキレイ”と“例年並み”の割合が昨年よりもそれぞれ増加し、きれいな桜を楽しまれた方が多かったようです。
 今年は冬にしっかりと気温が下がったことで桜の休眠打破がしっかりと行われた上、開花前後の暖かさで一気に満開を迎えたこと、さらに見頃の期間が長かったことで、美しく咲きそろった桜を楽しめたのではないかと考えられます。寄せられたコメントでも「見頃や満開の時期が長かった」「卒業式と入学式が桜で彩られた」というものが多くありました。

 今年のお花見シーズンは名所や公園の制限が緩和され、さらに桜もきれいに長く咲いたため、昨年や一昨年以上に楽しまれた方も多かったようです。ウェザーニューズでは、来年以降も桜の開花予想やお花見に関する調査などを通じて、皆さんに桜を楽しんでいただける情報発信を続けてまいります。

参考

今年のお花見スタイルは?

「散歩でお花見」と回答した割合(%)

「ドライブでお花見」と回答した割合(%)

1位

東京

74

1位

宮崎

57

2位

大阪

70

2位

徳島

56

3位

京都

69

3位

青森

55

4位

島根

69

4位

大分

55

5位

神奈川

68

5位

鳥取

55

6位

愛知

67

6位

長崎

54

7位

兵庫

66

7位

秋田

52

8位

千葉

65

8位

熊本

52

9位

埼玉

64

9位

滋賀

49

10位

佐賀

64

10位

三重

46

11位

長野

60

11位

新潟

46

12位

福岡

60

12位

富山

45

13位

奈良

58

13位

岩手

44

14位

広島

58

14位

岡山

43

15位

香川

58

15位

鹿児島

43

16位

山口

57

16位

石川

42

17位

静岡

56

17位

山形

42

18位

愛媛

56

18位

岐阜

41

19位

山梨

55

19位

茨城

41

20位

宮城

54

20位

栃木

41

21位

群馬

54

21位

和歌山

40

22位

福井

54

22位

福井

38

23位

高知

54

23位

高知

38

24位

和歌山

53

24位

福島

38

25位

福島

52

25位

奈良

36

26位

北海道

51

26位

宮城

36

27位

富山

50

27位

群馬

36

28位

石川

50

28位

山口

35

29位

岐阜

50

29位

愛媛

35

30位

茨城

49

30位

山梨

34

31位

栃木

49

31位

長野

33

32位

山形

48

32位

静岡

33

33位

岡山

47

33位

北海道

33

34位

鹿児島

45

34位

佐賀

32

35位

三重

44

35位

香川

31

36位

滋賀

44

36位

福岡

30

37位

秋田

43

37位

広島

30

38位

新潟

43

38位

愛知

25

39位

岩手

42

39位

千葉

25

40位

青森

39

40位

埼玉

25

41位

大分

39

41位

兵庫

24

42位

熊本

38

42位

京都

23

43位

宮崎

36

43位

神奈川

22

43位

徳島

34

44位

島根

21

43位

鳥取

33

44位

大阪

18

46位

長崎

32

44位

東京

17

 

全国平均

61

 

全国平均

29

 

本ニュースをプリントアウトしてご覧になりたい方はこちら