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北日本は本格的な紅葉シーズンへ!ウェザーニューズ、「第二回紅葉見頃予想」を発表

【第二回紅葉見頃予想】東日本・西日本の紅葉の見頃は平年並〜やや遅い予想

~9月の台風の影響は限定的 日光は10月下旬、京都・嵐山は11月下旬に見頃〜

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株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:草開千仁)は、秋の紅葉シーズンを楽しんでいただけるよう、「第二回紅葉見頃予想」を発表しました。今週末は定山渓温泉(北海道)や栗駒山(宮城)、谷川岳(群馬)などで見頃の紅葉を楽しめそうです。
これから見頃を迎える多くの名所で、見頃の時期は平年並〜やや遅い見込みです。西日本の一部から台風の被害の報告があったものの、多くの名所で被害はありませんでした。葉が色付くために必要な適度な日照と雨、気温低下が見込めることから、各地で鮮やかな紅葉が期待できそうです。
アプリ「ウェザーニュース」では、「紅葉Ch.」にて全国の名所約800か所の見頃予想日やスポット情報を公開しています。なお、「第三回紅葉見頃予想」は11月上旬の発表を予定しています。

<ポイント>
1. 北日本は本格的な紅葉シーズンへ!東日本・西日本の山も色付きスタート
2. 東日本・西日本の紅葉の見頃は平年並〜やや遅い予想
3. 9月の台風の影響は限定的、多くの名所で鮮やかな紅葉に期待

▼全国約800か所の紅葉名所の見頃予想はこちら
「ウェザーニュース」アプリ またはウェザーニュースウェブサイト「紅葉Ch.」
https://weathernews.jp/s/koyo/ 
▼ウェザーニュース「第二回紅葉見頃予想」
https://weathernews.jp/s/topics/202210/120115/ 

 

2022年「第二回紅葉見頃予想」
<見頃時期:東日本・西日本では平年並〜やや遅い予想>

葉が色付く時期は秋の気温と深く関係しており、気温が低いと色付く時期が早くなり、高いと遅くなります。
9月は北日本の日本海側を中心に晴れた日が多く、放射冷却によって色付きが進みました。大雪山系(北海道)や八幡平(秋田)、中央アルプス・千畳敷カール(長野)などで平年並〜早い見頃を迎えました。一方10月に入ってからは暖気の影響で北日本や東日本の標高が高い山では色付きがやや足踏みしました。磐梯吾妻スカイライン(福島)や谷川岳(群馬)では平年より4日遅い見頃を迎えています。前線通過後の先週は広く寒気が流れ込んだ影響で色付きが一気に進みました。このため、白山白川郷ホワイトロード(石川)では平年並の見頃を、剣山(徳島)では平年より4日早い見頃を迎えています。
今後11月にかけての気温は全国的に高い傾向ですが、天気は周期変化します。晴れる日は放射冷却で冷え込み、前線通過後は一時的に寒気が流れ込むことで葉の色付きが進みそうです。また、11月後半になると西日本や東海では徐々に高温傾向が和らぐ見込みです。このため、これから見頃を迎える多くの名所で平年並〜やや遅い見頃とみています。

<9月の台風の影響は?:西日本の一部から被害の報告も、多くの名所で被害なし>

9月は九州や中国、北陸に上陸した台風14号や、東日本に接近した台風15号の影響で、記録的な雨になったり風が強まったりしたところがありました。西日本の一部からは葉の色付きが悪いといった報告や、葉が少ないといった報告がありますが、多くの名所では全体の鮮やかさを損なうほどの被害は出ていません。

<鮮やかさ:周期的な天気の変化で綺麗な紅葉に>

葉が鮮やかに色付くためには、秋に適度な日差しと雨があり、気温がしっかりと下がることが必要です。
9月の台風の影響で、西日本の一部からは山を中心に葉が散る・色が悪いなどの報告がありましたが、広範囲には及んでいませんでした。
今後、天気は周期変化して、葉の色付きに必要な適度な日照や降水が見込めます。このため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、11月上旬は東日本の太平洋側で前線により大雨のおそれがあります。大雨の被害次第では紅葉の鮮やかさに影響が出る可能性があります。

※ 見頃の定義:一つの名所の中で、全体の約7割が色付いたときから落葉が始まった日まで
※ 見頃の平年:2004〜2021年の期間で、紅葉が見頃を迎えた日から落葉が始まった日の平均
※ 天候の平年:1991〜2020年の過去30年平均

 

各エリアの紅葉見頃予想

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今週末は定山渓温泉や豊平峡ダムなど各地で見頃に

北海道では9月は日本海側を中心によく晴れて、朝は放射冷却で冷え込みました。9月上旬の最低気温は平年並か平年より低い日が多くなり、大雪山系の山々では平年並〜早い見頃を迎え、既に北から落葉してきています。10月は南から暖気が流れ込んだため色付きが少し足踏みし、知床五湖など平年10月中旬に見頃を迎える名所では一週間ほど遅い見頃となる見込みです。

今後11月にかけての気温は高めの傾向ですが、天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。平年10月下旬以降が見頃の名所では平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

9月上旬に接近した台風11号や、10月上旬に接近・通過した低気圧の影響で一部から塩害や葉が散っている、色付きが悪いという報告があります。ただ、全体の鮮やかさを損なうほどではなく、これから見頃を迎える名所では鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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山は紅葉シーズン!平野部は10月下旬から見頃に

東北では9月は日本海側を中心によく晴れて、朝は放射冷却で冷え込みました。9月前半の最低気温は平年並の日が多くなり、後半は前線通過後の一時的な寒気の流れ込みで色付きが進みました。八幡平(秋田)や山形蔵王(山形)などで、平年並の見頃を迎えています。10月は南から暖気が流れ込んだため色付きが少し足踏みし、磐梯吾妻スカイライン(福島)では平年より4日遅い見頃となっています。平年10月上旬に見頃を迎える名所では一週間ほど見頃が遅れるところもありそうです。

今後11月にかけての気温は高めの傾向ですが、天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。平年10月下旬以降が見頃の名所では平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

葉が色付くために必要な適度な日照や降水が見込めるため、鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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山から紅葉シーズン開始!日光は10月下旬に見頃

関東甲信では9月下旬や10月上旬の前線通過後に一時的に寒気が流れ込み、色付きが進みました。中央アルプス・千畳敷カール(長野)や草津白根山(群馬)では平年並の見頃を迎えています。一方10月上旬の前線通過前の暖気の影響で色付きが足踏みしたところもあり、谷川岳(群馬)では平年より4日遅い見頃となりました。平年10月上旬〜中旬に見頃を迎える名所では一週間ほど見頃が遅れるところもありそうです。

今後も気温は高い傾向が続きますが、天気は周期変化します。11月後半以降は晴れる日が多くなり、放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、11月上旬は前線による大雨のおそれがあるため、影響度合いによっては鮮やかさが損なわれる可能性があります。

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山から紅葉シーズン開始!石川・兼六園は11月中旬に見頃

北陸では9月中旬の気温が平年より高い日が多く、室堂平(富山)では平年より4日遅い見頃を迎えました。10月に入ると寒気が流れ込んで一気に色付きが進み、白山白川郷ホワイトロード(石川)では平年並の見頃を、苗場ドラゴンドラ(新潟)では平年より4日早い見頃を迎えています。

今後も気温は高い傾向が続きますが、11月前半にかけて天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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鮮やかな紅葉に期待!愛知・香嵐渓は11月下旬に見頃

東海ではようやく秋の空気に入れ替わり、標高の高い山から色付きが始まりました。茶臼山高原(愛知)では、平年並の見頃を迎える見込みです。

今後11月前半にかけて気温は平年より高い傾向が続きますが、天気は周期変化します。11月後半以降は晴れる日が多くなり、放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。ただ、11月上旬は前線により大雨のおそれがあるため、影響度合いによっては鮮やかさが損なわれる可能性があります。

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鮮やかな紅葉に期待!京都・嵐山は11月下旬に見頃

近畿ではようやく秋の空気に入れ替わり、標高の高い山から色付きが始まりました。大台ヶ原(奈良)では、平年並の見頃を迎える見込みです。

今後11月前半にかけて気温は平年より高い傾向が続きますが、天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

台風14号や15号の影響で一部から葉が少なくなっているという報告がありましたが、広範囲ではありません。今後は葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、これから見頃を迎える多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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鮮やかな紅葉に期待!広島・宮島は11月中旬に見頃

中国・四国では10月はじめに晴れた日が多く、放射冷却で葉の色付きが進みました。石鎚山(愛媛)や剣山(徳島)など標高の高い山から紅葉シーズンがスタートし、石鎚山は平年並、剣山は平年より4日早い見頃を迎えています。

今後11月前半にかけて気温は平年より高い傾向が続きますが、天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

台風14号の影響で一部から葉の状態や色が悪いという報告がありましたが、広範囲ではありません。今後は葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、これから見頃を迎える多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

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鮮やかな紅葉に期待!平野部は11月中旬から見頃に

九州ではようやく秋の空気に入れ替わり、いよいよ標高の高い山から葉の色付きが始まります。

今後11月前半にかけて気温は平年より高い傾向が続きますが、天気は周期変化して晴れる日は放射冷却で色付きが進みます。このため、多くの名所で平年並〜やや遅い見頃を迎える予想です。

葉が色付くために必要な適度な日差しと雨が見込めるため、多くの名所で鮮やかな紅葉が期待できそうです。

 

全国の名所約800 か所の見頃予想日やスポット情報は、「ウェザーニュース」のスマホアプリとウェブサイト「紅葉Ch.」(https://weathernews.jp/s/koyo/ )にて公開しています。

 

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